日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

「ご当地ゲーム」でまちの活性化を

2021-07-05 07:49:10 | 報道/ニュース

2021年6月12日 NHK「おはよう日本」


新型コロナウィルスの感染拡大で県をまたぐ移動の自粛が呼び掛けられるなど
地域の観光業は苦境に立たされている。
こうしたなか
独自に開発したご当地ゲームを
地域のPRや感染収束後の観光の復活に生かそうという動きが出ている。

西日本初の「地方創生RPG」がついに誕生。
淡路島と神話を、
守れ。
淡路島が舞台のご当地ロールプレイングゲーム
「はじまりの島」。
スマートフォンで無料ダウンロードできる。
現代の淡路島に住む主人公が
歴史をゆがめる魔物と闘う物語。
実在する観光スポットや文化財も登場し
仲間とともにモンスターを倒していく。
闘うモンスターはトラフグやタマネギといった島にゆかりのもの。
市民からのアイデアが数多く盛り込まれている。
発表から2年での累計のダウンロード数は3万3,000件余にのぼる。
ゲームには実際に島に足を運んでもらうための仕掛けが。
観光施設で使える割引クーポンや
現地だけで手に入れることができるゲームの特別アイテムもある。
家族や身近な人と
密を避けながら楽しめるこの仕掛け。
多い日にはゲームを楽しむ客が近隣などから1日30組訪れた施設もある。
(うずの丘大鳴門橋記念館 広報 宮地さん)
「ゲームということで最初はどうなるのかなと思っていたんですけど
 思ったよりお客様がこのゲームをしていたので
 効果あるなと思っています。」
ご当地ゲームを起ち上げた淡路島の観光協会。
地域ぐるみで盛り上げようと
子どもたちが地元の歴史を学ぶ教材にもゲームのキャラクターを登場させた。
(淡路島観光協会 観光戦略室 松田室長)
「ゲームそのもの(リリース)だけではなく
 1つのアイテム ツールとして町づくりに生かしていけたかなと思っています。
 もうしばらくの間はおうちでスマホでゲームをしていただいて
 コロナが落ち着けば淡路島に来ていただければと思います。」
一方
ご当地ゲームを震災からの復興に生かす動きも。
宮城県石巻市は2021年春
スマートフォン用のゲームを新たにリリースした。
自然災害をきっかけに荒れてしまったまちを救うストーリー。
震災後に変わるまちの様子を発信したい狙いである。
東日本大震災の津波の被害を受けた船。
ゲームの主人公はこの船に乗り旅をする。
被災した観光地や新たにできた施設も登場。
淡路島にならってキャラクターのアイデアは一般公募した。
(石巻市産業部商工課 高橋主事)
「全国各地から応募いただいて
 市の特産を知ってもらうきっかけになったかなと非常にうれしく思っています。
 震災後にできたものもありますので
 そういったところの情報発信も踏まえて
 ちょうど10年の節目の年にこういう大きな取り組みをできたのは
 運命じゃないですけど
 すごく良かった。」
ご当地ゲームの可能性。
ゲームが経済に与える影響に詳しい専門家は
(立命館大学ゲーム研究所 映像学部 中村教授)
「コロナ禍において
 なかなか観光地に行けないとなったときに
 まずゲームをプレイして
 じっくり場所について理解をする機会を得るのは
 巣ごもりをしている我々にとっては
 非常に思いをはせられるいいチャンスではないか。
 とりわけ今この時期 時代においてマッチしている施策じゃないかと感じます。」
ご当地ゲームから始まる町おこし。
コロナ後も見据えた地域活性化のヒントになりそうである。



コメント

インドネシアの少数民族 ユーチューバーの奮闘

2021-07-04 08:38:25 | 報道/ニュース

2021年6月12日 NHK「おはよう日本」


インドネシアの少数民族“バドゥイ”。
数百年にわたって
昔ながらの慣習を守ってきた民族で
その素朴な暮らしぶりが人気を呼び多くの観光客が訪れていた。
しかし新型コロナの感染拡大で観光客は激減。
一部のバドゥイの人々は
観光客から得ていた現金収入を失ってしまった。

インドネシアの首都ジャカルタから南西へ120キロ。
ジャワ島西部バンテン州の山間部。
「やあ みんな!
 サルカ・バドゥイチャンネルへようこそ!」
森の中の畑で動画を撮影しているのは
少数民族バドゥイのサルカさん(25)である。
2年ほど前からユーチューバーとして活動するサルカさん。
自分たちの伝統的な暮らしを広く知ってもらいたいという思いで始めたという。
(ユーチューバー サルカさん)
「私たちの日常生活を紹介しようと動画の投稿を始めました。
 ネット上でも好意的に受け止めてもらえて
 とてもありがたく思っています。」
「これがタロイモですよ。」
妻や娘と一緒に
毎月数本こうした動画を投稿している。
「チャンネル登録してね!って。」
「登録してね~。」
山間部に1万3,000人ほどが暮らすバドゥイ。
数百年にもわたって言い伝えられてきた信仰と
伝統的な慣習に基づいた生活をおくってきた。
昔ながらの慣習を守るため
住宅には今も電気やガスは通っていない。
移動も徒歩のみである。
今では珍しくなった暮らしぶりを聞きつけ近年多くの観光客が訪れたことで
バドゥイの人々の生活は大きく変化した。
村の入り口にはバドゥイの人々が経営する土産物店が並んでいる。
観光客から現金収入を得ることで生活は豊かになり
これまで禁止されてきた電気製品を使う人も出てきた。
なかには
近隣の村にとどく携帯電話の電波を拾い
スマートフォンでSNSや動画を楽しむ人も出ている。
「チャットや動画 ゲームをしています。」
新型コロナの感染拡大で観光客が激減したことで
こうした人々の生活に影響が出た。
いまサルカさんは動画配信をむしろ積極的に使うことで
コロナ禍のバドゥイ社会を支えることができると考えている。
動画では特産の土産物を紹介。
通販サイトなどでの販売促進につなげている。
(サルカさん)
「木の皮を使った
 環境に優しいブレスレットです。
 こうした民芸品は通販サイトなどで購入できますよ。」
動画による宣伝効果で特産品や伝統的な織物の売り上げは倍増している。
視聴登録者数もこの1年で急増。
約7万人に達した。
(サルカさん)
「私が売り上げを増やすことで
 コミュニティーとも協力していけます。」
現代文明の恩恵を受けながら
いかに伝統を守るか。
そのバランスが大事だとサルカさんは言う。
(サルカさん)
「テクノロジーを欲望のためだけに使うのはバドゥイの人々のためになりません。
 しかしそれで経済を発展させられるのなら
 利用するにこしたことはないです。」




コメント

タイのエビ養殖 AIで生産性アップ

2021-07-03 23:11:14 | 報道/ニュース

2021年6月10日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


タイ料理の代表的なものといえば
エビを使ったトムヤンクン
カニを使ったカレーなどがある。
ところが魚介量の出荷量は近年全体的に減少傾向になっている。
エビの出荷量は10年間で大きく落ち込んだままである。
その背景には
乱獲に加えて気候変動が指摘されているほか
養殖で病気が流行したことなどがある。
どうやって生産量を回復させながら持続可能な漁業を実現させるのか。

水揚げされたのは養殖で育てられたエビ。
タイでは大半のエビが養殖で生産されている。
しかし出荷前に死んでしまうエビも少なくない。
課題の1つがエビを数える作業。
ふ化したばかりの稚エビを成長に応じて大きな水槽や池に移すが
その際
適切なエサの量や水槽の広さを計算するために数を数えている。
スプーンでバケツからすくい上げ1回1回 目で確認しているので
1,000匹数えるのに30分ほどかかってしまう。
そのためエビに負担がかかり
作業後5%ほどが死んでしまうことがあるという。
(エビ養殖業 経営者)
「バケツの中で弱るので
 酸素を送り続ける必要があります。」
タイのエビの生産量は病気の流行などが影響し
10年で約20%減少。
月に約2,000万匹出荷する養殖業者でも
生産性をどう上げるのか課題となっている。
そこで去年導入されたのが計測器である。
集めたエビを容器の中に入れてボタンを押せば20秒ほどで数え終わる。
タイのスタートアップ企業が
カメラとAI(人工知能)を組み合わせた装置を作り
エビの数をすばやく計測できるようにした。
死んでしまうエビが減るだけでなく
エビの状態を画像で確認できるため
病気にかかっていないかチェックもできるという。
(エビ養殖業 経営者)
「技術で養殖を管理すれば
 持続性は高まります。」
一方水産加工の分野では別の試みも行われている。
首都バンコクにあるレストラン。
タイで今年初めて発売された代替カニ肉。
原料は大豆や小麦由来のタンパク質など。
レストランのほかスーパーなどでも家庭向けに販売され
菜食主義以外の人からも好評だという。
(レストランのオーナー)
「需要は高いと思います。
 植物由来のものが健康や環境に良いと多くの人が気づいています。」
開発したのは
年間約4,500億円を売り上げている世界有数の水産加工会社。
消費者の環境や健康意識の高まりを受け
新たな収益源になるとみて
カニの食感や味に似る配合を2年以上かけて研究した。
代替カニ肉の生産によって漁船の燃料が減ることなどから
二酸化炭素の排出は
本物のカニ肉と比べ1Kgあたり最大89%の削減が可能だとした。
年間で約2,300トン削減できると試算している。
今後は代替エビや代替イカの販売も視野に入れているという。
(大手水産加工会社 ̠カセンスワさん)
「代替魚介類の開発で
 環境に大きい影響を与えられます。
 漁業の持続可能性をもっと高めていけると思います。」

 

 

コメント

脱炭素社会の “新”移動手段

2021-07-02 07:18:51 | 報道/ニュース

2021年6月9日 NHKBS1「国際報道2021」


3年後のパリオリンピックでの利用が決まった
アーバンルーフという新しい移動手段。
フランスの学生たちが中心となって開発したもので
脱炭素化の取り組みとして注目されている。

フランス北東部のナンシー近郊で開発が進められているアーバンルーフ。
動力源は線路を流れる電気で
走行中に温室効果ガスは排出しない。
最大の特徴は1つ1つの車両が小型なことである。
最高速度は時速60キロ。
1cm単位の精密さで位置情報を割り出す装置を搭載し
5キロの区間で同時に150台の車両を走らせることができる。
1時間で最大3,000人の輸送が可能だという。。
車両が小さいことで
地下鉄や路面電車に比べ建設費用も大幅に抑えられる。
環境にも財政にも優しい
新たな公共交通機関として実用化を目指している。
(アーバンルーフプロジェクト責任者 モンジョさん)
「狙いはパリやニューヨーク 東京などの大都市に作ることではありません。
 財政的・技術的に地下鉄を建設できないような
 中規模の都市にとってのj解決策です。」
開発を担ってきたのは地域の学生たちである。
4年前に地元の9つの大学などが授業の一環として
経済的で環境に優しい乗り物を共同で研究。
たどり着いたのがアーバンルーフだった。
プロジェクトを進めるための企業も大学を中心に設立され
今も約100人の学生がインターンなどを通じて関わっている。
(ナンシー理工科大学 学生 サバリさん)
「本当に楽しい。
 学んできたことを
 気候変動の対策という具体的な目的のためのプロジェクトで実践することができます。」
3年後のパリオリンピックでは競技会場のひとつと最寄り駅目での結ぶ予定である。
5月のお披露目イベントでは
政府高官も見守るなか
効率の良さを示すため
1キロ走るのに必要な電力量を測った。
結果は電気代にして1キロあたり0,6円あまり。
1円を切った。
(ジェバリ交通担当相)
「公共交通機関が抱える課題は
 環境への負荷をいかに減らすかだ。
 アーバンルーフはその課題に応えていて
 プロジェクトの成功に疑いはない。」
 

コメント

インドでなぜ?ワクチン不足

2021-06-30 08:55:12 | 報道/ニュース

2021年6月8日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


インドは4月以降感染者が増え続け
5月上旬には連日40万人を超える爆発的な感染拡大が起きた。
その後各地で厳しい外出制限が導入されたことで
最近はピーク時の4分の1ほどに減ってきている。
しかし専門家は
再び感染拡大の波が来るおそれがあると指摘している。
その理由がワクチンの不足である。
13億の国民のうち接種が完了したのは3%余にとどまっている。
生産拠点として知られ“ワクチン大国”とも言われるインドで何が起こったのか。

インド西部のマハラシュトラ州のワクチン接種会場。
入り口には“接種中止”を示す案内が掲げられている。
(市民)
「2回目の接種が必要で昨日も今日も来たのですが
 ワクチンがなく
 別の日に来るように言われました。」
インド各地でワクチンの不足によって一時的に閉鎖される会場が相次いでいる。
その結果
接種のペースも減少。
4月上旬には1日当たり平均350万回行われたが
5月下旬には130万回ほどに落ち込んだ。
インドでワクチン接種が始まったのは2021年1月だった。
政府は
夏までに医療従事者や高齢者など3億人の接種する“世界最大規模の接種計画”だとしていた。
この計画を支えていたのが
世界で流通する6割を生産するインドのワクチン製造能力である。
新型コロナウィルスについても
国内最大手のメーカーがイギリスのアストラゼネカと契約し大量に製造してきた。
アジアやアフリカなど海外にも積極的に輸出。
その数は90か国以上で6,000万回分にのぼる。
政府も
インドは世界の薬局だとアピールしてきた。
(インド モディ首相)
「インドのワクチンは世界をより大規模により早く助けることができる。」
ところがワクチン不足から輸出も4月中旬を最後にストップしている。
不足に陥った背景の1つが需要の高まりである。
当初は接種をためらう人もいたが
爆発的な感染拡大を受けて希望者が急増した。
さらに
政府の計画のずさんさを問う声も出ている。
政府は接種を加速させるため5月から対象を18歳以上に拡大。
6億人も増えた。
専門家は
必要な数のワクチンを確保しないまま対象を広げたことで不足に拍車をかけたと指摘する。
(ラハリヤ医師)
「目標の3億人分も不足しているのに
 6億人増やすのは賢明ではありません。
 我々は異なる戦略を推奨しましたが
 政治的な判断で決定されたのです。」
政府は不足分を少しでも補おうと輸入を開始。
ロシア製のワクチンの緊急使用を許可し
欧米のメーカーとも輸入に向けた協議を進めている。
さらに政府は国内メーカーに資金提供し
大規模な増産や新たなワクチンの開発を後押ししている。
(保健省の担当者)
「今後5か月で20億回分のワクチンを製造する。」
しかし専門家は政府のこの計画についても
現実を直視していないと指摘している。
(ラハリヤ医師)
「ワクチン製造は工程が複雑で
 増産は簡単ではありません。
 実際に増産を約束していた企業が苦戦しています。
 年内に20億回分製造するのは難しいです。」


コメント

その場所で旅をする

2021-06-29 07:52:36 | 編集手帳

2021年6月7日 読売新聞「編集手帳」


 絵にしたいと感じた情景はあるのでしょうか? 
ダンサーの田中泯さんが質問を受けた。
描くのではなく体の中に記憶として残したい、
と答え、
言葉を継いだ。
「大きな木を見るのが好きです」

映画「HOKUSAI」の封切りに合わせたテレビのインタビューだった。
田中さんは老年期の葛飾北斎を演じている。

さっそく映画館に行った。
全身で喜びを表す北斎がスクリーンに映し出された。
一瞬、
たしかに老木のようにも見えた。
年齢が刻まれた皮膚から、
生命力がほとばしる。
帰宅後、
ものの本で植物について復習した。
動物と違い、
食物を求めて移動することはしない。
その生きる場所で、
葉から二酸化炭素を、
根から水を取り込む。
光のエネルギーを使って栄養を作り出す。

長田弘さんは「空と土のあいだで」という詩の中で〈白い雲〉と〈黒い〉に対話させている。
雲が問う。
なぜ自由に旅をしようとしないのか。
樹は答える。
〈三百年、
 わたしはここに立っている。
 そうやって、
 わたしは時間を旅してきた。〉

手元の手帳を見る。
旅行の予定はまだ書き込めない。
今は詩をかみしめて暮らそう。

 

 

コメント

ぜいたく品の線引き

2021-06-28 08:07:59 | 編集手帳

2021年6月6日 読売新聞「編集手帳」


1989年の消費税導入まで、
ぜいたく品に課された物品税は線引きが悩ましかった。
「コーヒーと紅茶」
「ゴルフ用具とテニス用具」
「扇風機と電気こたつ」。
いずれも前者は課税、
後者が非課税だ。

奇妙な区分である。
ぜいたくの感覚は時とともに移ろい、
豊かになれば価値観も多様化していく。
何が奢侈(しゃし)かと論争が絶えなかったのは当然で、
一律に線を引くのは難しい。

コロナ禍の3回目の緊急事態宣言でも、
生活必需品とぜいたく品の区分で混乱があった。
東京都が「高級ブランドは『豪奢品』なので休業に協力してほしい」と百貨店に要請したためだ。

豪奢品が何か問われても戸惑いは大きいだろう。
百貨店は頭を痛めながら受け入れたが、
「高級品の線引きは、
 お客様の心の中にある」とぼやいた。
今月に入り平日の販売は戻ったものの、
都が無理を頼むにしては丁寧さを欠き、
後味の悪さが残った。

そもそも豪奢とは古めかしい。
文豪の書で探すと「侏儒(しゅじゅ)の言葉」(芥川龍之介)に、
「クレオパトラは豪奢と神秘とに充(み)ち満ちたエジプトの最後の女王ではないか?」とある。
並のぜいたくではなさそうだ。

 

 

 

コメント

スタンド・バイ・ミー

2021-06-26 21:35:52 | 編集手帳

2021年6月3日 読売新聞「編集手帳」


 一夏の子供たちの冒険を描く米映画『スタンド・バイ・ミー』(1986年)が先週、
地上波で放送された。
また見てしまった。
大人になった主人公が冒険の旅で心を開いて打ち解け合った友の訃報に接し、
思い出と共に悼む場面が有名だ。
心の中でつぶやく。
「12歳だったあの時のような友達はそれからできなかった。
 誰でもそうなのではないだろうか?」

この問いは何も、
「12歳」という年齢に狭くかかるものではあるまい。
少年期には大なり小なり、
人生に影響する友達との出会いが「誰でも」あるということだろう。

3人組の人気バンド「いきものがかり」のうち水野良樹さん(38)と山下穂尊さん(38)は小学生の頃、
金魚にエサをやる「生き物係」をしていた。
バンド名はそこから来ている。
『ありがとう』などのヒット曲の向こうに、
「スタンド・バイ・ミー(そばにいて)」を地でいく友情を浮かべてきたファンにはさみしいニュースだろう。

2人がそれぞれの道を歩むことになった。
山下さんが脱退し作曲などの活動に専念するという。
いい別れになってほしい。
出会いのまぶしさが消えないように。

 

コメント

アメリカ“17年ゼミ” 生存戦略の謎に迫る

2021-06-24 07:00:39 | 報道/ニュース

2021年6月2日 NHKBS1「国際報道2021」


17年に1度だけ大量に発生する“17年ゼミ”。
今年が大発生の年で
アメリカでは5月から各地でセミの大合唱が始まっている。

おびただしい数のセミ。
首都ワシントンは連日セミの鳴き声に包まれている。
(市民)
「とてもうるさいです。
 耳にもよくないそうよ。」
「玄関先や歩道に抜け殻が落ちているのが気になるけど
 まあ しょうがないわね。」
体調は2~4センチほど。
黒い体に赤い目が特徴の17年ゼミ。
この夏 発生する数は数兆匹にのぼるという研究者もいる。
17年間過ごした地中を出て
数時間かけて羽化。
成虫の寿命は3~4週間とされる。
なぜ決まった周期で大量に発生するのか。
鳥などの天敵に食べ尽くされることを防ぎ生き延びる確率を高めるためと考えられている。
初めて見る17年ゼミに子どもたちは大はしゃぎ。
「あそこにたくさんいるよ!」
抜け殻も大人気。
一方 大人の楽しみ方はー
肉の代わりに茹でたセミを使ったタコスをメニューに加えたレストラン。
(レストランのシェフ)
「一握りのセミから1日分のタンパク質がとれ
 ミネラルやビタミンも豊富です。」
ヘルシーな昆虫職。
そのお味は
「パリパリしたスナック菓子のような。
 うまみもあるので美味しいです。」
この17年ゼミの発生周期に変化が起きている可能性を指摘する研究者がいる。
約40年にわたって生態を研究している
コネティカット大学 サイモン教授である。
4年前ワシントンでセミが見つかった。
本来ならば今年羽化するはずだったセミである。
同様の現象は各地で報告された。
サイモン教授は
これは17年ゼミが数百万年かけて獲得してきた“生存戦略“によるものと考えている。
幼虫の間
気温が高く成長が速い時は4年早く13年で羽化し
気温が低く成長が遅れる時は4年遅く21年で羽化するというように
気候の変化に応じて“発生周期を変える能力“を備えているというのである。
しかし今後あまりに極端に気候が変動すると
17年ゼミの生態や繁殖にも大きな影響が出かねないと懸念している。
(コネティカット大学 サイモン教授)
「温暖化による気候変動は
 気温の上昇だけではなく乾燥や雨量の増加も起こりえます。
 セミの繁殖に影響が出る可能性があります。」
17年に1度地上に現れ存在感を示すセミたち。
17年後も
その先も
鳴き声を響かせるのか。
再来が待たれる。



コメント

バスマティライスを日本へ パキスタンの家庭の味

2021-06-23 07:08:15 | 報道/ニュース

2021年6月2日 NHK「おはよう日本」


パキスタンで栽培されている細長いお米
バスマティライス。
良い香りがすることからパキスタンでは「香りの女王」とも呼ばれ人気を集めている。

パキスタンで人気のメニュー ビリヤニ。
肉とスパイスをふんだんに使ったカレー風味の炊き込みご飯である。
その味を引き立てるのがバスマティライス。
パラパラとした細長い米粒が肉のうまみを吸い込み芳醇な香りを放つ。
(客)
「とてもおいしいので週に2~3回食べないと気持ちがおさまりません。」
店先に並んでいるものの多くは各地から取り寄せたバスマティライスである。
1~2年かけて熟成させ風味を高めたものもある。
高給な品種は10キロあたり日本円で2,000円以上になる。
パキスタンの米どころ
東部パンジャブ州。
バスマティライスの輸出拡大を目指す会社も出てきている。
大手流通業者 統括責任者 ザファールさん。
各地の農家と契約を結び
仕入れた米を国内外に販売している。
(大手流通業者 統括責任者 ザファールさん)
「こちらが一番いいバスマティライスです。」
30年以上前から中東やヨーロッパに輸出しているが
いま販路拡大を狙っているのが日本である。
(大手流通業者 統括責任者 ザファールさん)
「日本の市場はとても魅力的で
 将来性があります。
 少量の輸出を始めましたが1,000トンまで拡大させたいです。」
この会社では日本の市場で好まれる米を作ろうと品種改良を重ねてきた。
苦労したのは米の色。
もともと黄ばんでいる色をより白くして
日本の米と同じにすることを目指した。
さらに米の長さも重要だった。
バスマティライスは炊くと米が長くなるのが特徴だが
長くなりすぎると風味が落ちてしまう。
炊くと2倍程度になる品種を追求した。
思考錯誤を繰り返して約5年。
ようやく新しい品種が完成し
初めて収穫の時期を迎えた。
今年は3万5,000トンの生産を見込んでいる。
(大手流通業者 統括責任者 ザファールさん)
「私たちの米は世界でも最高レベルの品種です。
 ぜひ最高の風味を日本の人たちにも味わってもらいたいです。」
パキスタンの食卓の味を日本の人たちにも届けたい。
販路開拓に向けた模索が続く。

 

コメント

絵本『二平方メートルの世界で』 

2021-06-22 07:13:46 | 編集手帳

2021年6月2日 読売新聞「編集手帳」


 病院のベッドの広さは約2平方メートルだという。
脳神経の難病を患う札幌市の小学5年、
前田海音(みおん)さんの闘病記が絵本『二平方メートルの世界で』(小学館)になった。

3歳から大学病院への入退院を繰り返している。
「もういや」
「一日でいいから薬を飲まなくていい日をください」…
多くの言葉をベッドの上でのみこんできた。

<入院のため休みをもらわなければならない母も、
 仕事であまり面会に来られない父も、
 一人ですごさなければいけない兄も言葉をのみこんでいる。
 本当の気持ちを言ってしまったら…
 もうがんばれなくなる気がして>

絵本作家・はたこうしろうさんとの作業は去年秋に始まった。
3年生時の作文が原案となる。
それを読んだ編集者が出版を依頼したところ、
「病と生きる仲間がいること、
  いたこと、
 を代表して伝えられるなら」と手紙が届いたという。
感染の猛威のなかの病院で、
人助けに奔走したのは医師や看護師ばかりではなかったらしい。

巻末近くに花にとまるチョウを見つめ、
つぶやく場面がある。
<生きていることのすばらしさは気づきにくいということを、
 私は知っている>

 

コメント

古典の魅力をマンガで発信

2021-06-21 07:00:46 | 報道/ニュース

2021年6月1日 NHK「おはよう日本」

日々の暮らしで起こりがちな出来事
いわゆる“あるある”を浮世絵風の絵で紹介したイラストが
いまネット上で話題になっている。
作者は福岡市のイラストレーター。
古風な絵柄を入り口に
若者に日本文化の魅力を発信している。

理不尽あるある
「怒らないから言ってみろ」と言われたので言ったら怒られた
片思いあるある
付き合ってもいないくせに別の人と話していると失望
寝すぎたときあるある
しっかり寝たのに逆に疲れている謎
次々に投稿される“あるある”と浮世絵風のイラスト。
地下鉄の車内など福岡市民に身近なところにも。
街で聞いてみると
「インスタで見たことある。」
「母が見たりして
 いろいろ教えてもらった。」
「山田さん クスッと笑えておもしろいです。」
イラストレーター 山田全自動さんのインスタグラム。
現代の些細な“あるある”と
レトロな絵柄のギャップが人気を集め
今年フォロワーは一時100万人を超えた。
山田さんはウェブデザイン会社の経営者。
もともと冗談半分だったという情報を
5年間ほぼ毎日続けた結果
企業や自治体からもイラストの依頼が来るようになった。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「浮世絵っぽい絵を描いてみたら評判がよかったので
 休憩時間に見て爆笑はしないけどクスッと笑ってもらえたらなと。」
山田さんが新たに取り組んでいるのが古典文化を分かりやすく発信することである。
5月に出版した本
古典落語の定番 29の演目のあらすじを漫画で紹介している。
初心者でも理解できるように用語の解説もついている。
(六本松 蔦屋書店 書店員)
「漫画で読むとすごく分かりやすくて
 山田さんの絵でスッと入ってくるので
 まったく落語のことを知らない人にぜひ手に取ってほしい。」
いま書き進めているのは古典文学を漫画にした作品である。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「森鴎外の山椒大夫とか高瀬舟とか
 芥川龍之介の蜘蛛の糸みたいな。」
コロナ禍で生まれた余暇をきっかけに浴びるように本を読んだという山田さん。
あえて時代も文化も違う古典に触れることが
ふだん考えないようなことを考えるきっかけになったという。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「たとえば高瀬舟とかはテーマとしては安楽死の是非というところですので
 いまは役に立たなくても
 いつかは考えるとか
 考えてよかったと思うことになるタイミングがあるかもしれない。」
自宅で過ごす時間が増えている今こそ若者に読んでほしい。
今年中の書籍化を目指している。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「文化とかはいろいろ違うんですけど
 結局考えることは今も昔も同じだなみたいな
 そういうのはためになるかなと思います。
 自分が漫画にすることで
 その内容を若者が知ることができたらいいなと。」


コメント

シビックハッカーたちの革命

2021-06-20 08:55:03 | 報道/ニュース

2021年5月31日 NHKBS1「国際報道2021」


シビックハッカー(civic hacker)
市民を意味する シビックとITやコンピューターに精通するハッカーをかけ合わせた造語である。
ハッカーといってもコンピューターなどで違法な活動を行うのではなく
シビックハッカーは
社会の課題に対してネット上でアイデアやデジタル技術を集め便利なサービスを開発したりして解決策を探る人たちのことである。
たとえば去年注目を集めた台湾のマスクマップ
この薬局ではマスクの在庫が残り40というように
マスクがどこなら売っているのかがすぐに分かるというもの。
これもシビックハッカーの開発したものである。

台湾北部の農村。
5年前 水田から汚染物質が見つかり作付け禁止を余儀なくされた農家。
近くの金属加工場が原因だと考えてきた。
(通報者)
「排水によって汚染されたのだと思います。
 農地が7年も使えなくなってしまいました。」
自治体に通報しようとしたが名前や住所を申告しなければならない。
告発者と分かると嫌がらせを受けかねないとあきらめてきた。
そんなとき見つけたのが匿名通報サイトだった。
「このサイトは簡単で安全です。」
違法性が疑われる農地や工場を匿名で通報できる農地違法工場マップ
通報者がサイトの地図上に位置や画像 被害状況などを記入する。
サイトで集まった通報者からの情報は
運営するシビックハッカーが代理で自治体に報告。
そして現地調査や対策を求めていく仕組みである。
シビックハッカーの蔡さん。
ときには現地に赴いて通報の詳細を確認している。
(シビックハッカー 蔡さん)
「現地を訪ねると細かいところまで見えてきます。
 自治体に事態の深刻さを伝えることが大切です。」
農地の不正利用が後を絶たない一方で
行政の対応は鈍いと考えた蔡さん。
解決策としてサイトを起ち上げた。
開設から1年。
行政側からの理解も少しずつ得ることができ
手ごたえを感じ始めている。
実は蔡さんはプログラミングはできない。
技術を持つ他のシビックハッカーたちと協力している。
(蔡さん)
「違法工場の撮影を農村以外の人にも手伝ってもらえる機能を作りたいです。」
(仲間のシビックハッカー)
「農地だった場所に工場を建てたかは写真の照合などで調べられます。」
(シビックハッカー 蔡さん)
「情報や技術をシビックハッカーたちと共有しながら
 社会をより良くしていきたいです。」
いま蔡さんたちシビックハッカーの交流の場となっているのが
ガブゼロ(g0v)と呼ばれるサイトである。
技術者や社会人 学生など1万人以上が登録し
ボランティアで動いている。
#環境問題
#学校教育
#違法工場
#フェイクニュース
などテーマごとに集結。
さまざまなスキルや公開された情報をもとに解決策を探り
行政や政治の場に反映してもらおうと提案する。
「g0v」を起ち上げた高さん。
権力に対し情報公開や透明性の担保を求めを求めてきた。
その原点となった経験がある。
(高さん)
「ここで撮影していました。
 この入り口付近です。」
2014年
議会にあたる立法院に若者たちが集った。
中国との協定に反発した若者による大規模な抗議活動
ひまわり学生運動。
若者たちが議会を占拠し
手続きを一方的に進めようとした当時の政権への強い不信を示した。
当時 選挙した議会内の様子や若者の声をネットで配信していた高さん。
最終的に政策を撤回させたか“市民の力”を間近で感じた。
(高さん)
「“自分たちは社会の一員だ”と証明したいという思いでした。
 市民が影響力を持っていることを実感できたのです。」
去年 シビックハッカーの力が行政を動かした象徴的な出来事があった。
新型コロナの対策として使われたマスクマップである。
地図上にマスクの販売店が記され
クリックすると
その時点の大人用や子ども用のマスクの在庫数が確認できる。
IT政策の担当閣僚 オードリー・タン氏らが大きな成果として報告してきたこのマスクマップ。
シビックハッカーの発案が出発点だった。
プログラマーの呉さん。
去年 街なかでマスクを求める行列を目撃した。
(プログラマー 呉さん)
「長蛇の列でした。
 みんな不安を抱えているみたいでした。」
呉さんは
事前にマスクの在庫数が確認できれば行列は減らせると
マスクマップを考案。
ところが在庫数を調べる術がなく
ネットの情報を頼りに
完売・残りわずか・十分ある
とあいまいなままサイトを発表するしかなかった。
すると翌日 オードリー・タン氏からガブゼロサイトに書き込みがあった。
SNSでの公開を急がないでください
台湾当局はマスクマップが市民に使いやすいサイトだと判断。
活用してもらおうと
開発に必要な販売データを公開に踏み切った。
それによって在庫数が常時確認できるマスクマップが生まれたのである。
(中央健康保険署 情報グループ 陳氏)
「このような販売データの活用は私たちには出来ませんでした。
 公開できる情報はできる限り公開していきます。」
(プログラマー 呉さん)
「行政の情報公開の姿勢に市民は賛同しました。
 それでマスクマップが生まれたのです。」
“市民の積極的な関与は権力の監視にもつながる“という高さん。
これからも継続していくことが大切だという。
(高さん)
「声は遠慮なく上げるべきです。
 普段から改革を進め皆に参加してもらうことが大切ですが
 簡単なことではありません。
 それが自分たちの手で民主主義を守ることになるのです。」

 

コメント

ウニの殻を新たな器に 

2021-06-18 07:19:21 | 報道/ニュース

2021年5月31日 NHK「おはよう日本」


岩手県洋野町の飲食店で5月から提供が始まった生ウニ丼。
この時期一番の人気メニューである。
今回注目するのはウニ丼の器。
ウニを剥いた後の殻を再利用して作っている。
(客)
「ウニの殻からこういう色が出るのかって
 不思議な感じです。」
ウニの産地として知られる洋野町。
十数キロにわたって続く浅瀬で育ったウニは
甘さが際立つ最高級品として全国で人気を集めている。
ただ課題となるのは
ウニを剥いた後に残る大量の殻である。
町の水産会社の推計では年間85トン以上にのぼる。
これまで産業廃棄物として捨てられてきた。
(水産会社 眞下取締役)
「ウニ殻がたくさん出ているなかで
 我々も産業廃棄物として捨てるしかない。
 コストをかけて廃棄している状況。」
そこに注目した町内に住むASAHIさん。
今年3月まで町の地域おこし協力隊員を務め
いまは企業を目指している。
ウニの殻がどのように器に変身するのか。
この日水産会社を訪れたASAHIさんは
加工された後に残った殻を受け取った。
殻はすぐに釜へ入れられ700度の高温で焼かれる。
すると
真っ白な灰になった。
水や木の灰などと調合すると
出来たのは陶芸で使う釉薬(うわぐすり)である。
それを地元の陶芸家が1枚1枚丁寧に作った器に塗り
本焼きすると
ベージュ色の器が完成した。
よく見てみると底の方にはオレンジ色の部分が。
まるでウニの実の色のようで
黒い殻からは想像できない色合いになった。
(ASAHIさん)
「ウニの殻って真っ黒だしトゲトゲだし空っぽだしグロテスクな感じですけど
 釉薬(うわぐすり)にして成功したものが初めて窯から出されたときに
 ウニの殻からできたというのとは想像ができないような新しい質感の器ができたので
 すごく興奮したのを覚えています。」
さらに地元で採れた土で作った陶器に同じ釉薬を塗ってみると
今度はところどころ黄色がかった
こげ茶色で光沢のある美しい陶器に仕上がった。
(ASAHIさん)
「より重厚感があるような
 いま出来たばかりの器だけれども
 すごく古い時代に作られたみたいな
 全く同じ釉薬なのに
 素材の土の違いで全然変わったものになるので
 陶芸の面白さだなと思いました。」
まったく違う2種類に色合いの陶器で新たな挑戦を始めたASAHIさん。
SNSでの販売やネットショップを展開する準備も進めていて
全国に町の魅力を発信しようとしている。
(ASAHIさん)
「ほぼ捨てられてしまうものだったけれども
 人の喜ぶものに生まれ変わったというのが私の1番の喜びポイントでもあるので
 そういうところも器を通して伝わればいいなと思いますし
 日常の中に1つ1つ大切に作ったもの
 それがときめくものであってほしいなと思います。」

 

コメント

特産のコメを活用 二酸化炭素の排出抑制へ

2021-06-17 07:05:51 | 報道/ニュース

2021年5月29日 NHK「おはよう日本」


二酸化炭素排出の原因となる化石燃料から作られるプラスチック製品を少しでも減らそうという“脱プラ”の動きが広がっているが
すぐにプラスチック無しの生活は難しい。
新潟県の企業では地元ならではのあるものを使って
従来のプラスチックよりも環境にやさしい商品を作っている。

新潟市の百貨店。
並んでいるのは
スプーンやカラフルなおちょこまで。
これらの商品はコメをプラスチックに混ぜて作られている。
(新潟三越伊勢丹 バイヤー)
「匂いをかいでみるとほんのりとせんべいや餅のにおいがする。
 すごくおもしろい素材だなと思った。」
珍しい商品を前に足を止める人も。
(客)
「プラスチックだけよりも
 ちょっと罪悪感がない感じもするし
 軽くてなめらかで使いやすそうだなと思って。」
新潟県有数の米どころ南魚沼市に4年前設立された会社。
「こちらが原料となります。
 資源米になっています。」
使われているのは家畜の飼料にも利用されず廃棄されてしまうコメ。
「こちらが原料のお米と混ぜる石油系の樹脂です。」
ごく児の技術を使ってコメと樹脂を混ぜ合わせ
コメが含まれたプラスチックを製造している。
開発のきっかけとなったのはSDGsへの貢献である。
現在 国内で消費されているプラスチックの多くは
石油のもとである原油を加熱して分解したものを主な原料にしている。
国内では年間850万トンもののプラスチックが使われているが
植物由来の原料を混ぜれば
その分 二酸化炭素の排出量が減る。
そこで会社では全国的に需要が減っているコメに注目。
植物由来のプラスチック
バイオマスプラスチックを作ったのである。
(バイオマスレジンマーケティング 企画営業部長)
「いま主流のバイオマスプラスチックは
 とうもろこしやさとうきびといった 海外由来のもの。
 日本はお米の国なのでお米だったらできるんじゃないかと。」
商品を展示していた百貨店の従業員食堂でも
箸やスプーンはコメ由来のものである。
従業員にもSDGsに理解を深めてもらおうと導入された。
(従業員)
「お米がまさか入っているだなんて思わない。
 びっくり。
 少しずつこうやって形にしていって広めていくのが大事だと思う。」
(バイオマスレジンマーケティング 企画営業部長)
「身の回りのことを1つずつ変えていくことで
 SDGsに貢献する事業を展開していきたい。」
少しでも環境にやさいいものを。
米どころ新潟から
脱プラスチックの取り組みが進んでいる。


コメント