24日、知りたがり!
中国が抱える最近のトラブルには、
尖閣諸島・・東シナ海 VS.日本
パラセル諸島・・西シナ海 VS.ベトナム、台湾
スプラトリー諸島・・南シナ海 VS.フィリピン、マレーシア、ベトナム
などシナ海海域の問題がある。
さらに、今年1月海南島(パラセル諸島含む)リゾート計画を発表した。
小平時代、「16文字」対外原則があり、
「冷静観察」「沈着対応」「決不当頭」(決して先頭に立たない)
「とう光養海」(能力を隠し時機を待て)
控えめで、アメリカ衝突を避け経済成長を優先させたかったこの背景には、
1978年改革開放政策がある。
毛沢東の文化大革命後で疲弊している時期だった。
経済成長を果たし、軍事力強化し、エネルギー資源を獲得したい現在、
領海の中東やアフリカからの通路としての役割、水産物、海底資源を獲得したいと思われる。
中国の自信を持った行動には、以下の事情がある。
胡錦濤国家主席が2012年の共産党大会で交代するとみられ、
胡主席の影響力を残すための実績づくりではないか。
そして、インターネット上の意見で、日本に対し領土問題で弱腰だという批判は避けたい。
その批判が腐敗政治、貧富の差などの問題へつながる可能性がある。
NYタイムスが、「中国政府がレアアースの対日輸出を全面禁止する措置をとった。」と報じた。
レアアース(希土類)は“産業のビタミン”といわれている。
金属と混ぜることで格段に性質が高まる金属の総称。
ハイテク製品には不可欠で、HV,電気自動車、光磁器デイスク、蛍光灯、レーザー、液晶パネル、
デジカメなど、いずれも日本が製造しているものばかりである。
世界のレアアースの生産量の95%以上を中国が占めている。
日本はほとんど中国からの輸入に頼っているため、産業界の死活問題である。
レアアースについては中国政府は否定している。
中国は国際ルールを守っていない、経済的に信頼できないという批判と、
国際社会での孤立を恐れている。
中国は弱い立場である東南アジア諸国に対して、
二国間協議を好み、多国間協議を好まない。
しかし、東南アジア諸国連合(アセアン)は一体となって中国と向き合おうという動きがある。