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シャーロック・ホームズ

2011-02-25 21:44:01 | DVD
  Sherlock Holmes        

  

  2009年アメリカ映画
  配給:ワーナー・ブラザース映画

  キャスト:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、
       マーク・ストロング、エディ・マーサン、ケリー・ライリー
  監督:ガイ・リッチー


  1891年、ロンドン。
  若い女性を狙う連続殺人事件が起きる。
  名探偵シャーロック・ホームズと相棒のワトソン博士は、
  犯人のブラックウッド卿の逮捕に貢献するが、
  黒魔術を操る卿は、自分はたとえ死んでも蘇ると豪語する…。

  いつも難事件に挑んでいるホームズだが、
  今回のそれは前代未聞。
  儀式めいた殺人を繰り返すブラックウッド卿は、
  邪悪な組織の頂点に立つことで、大英帝国を崩壊させ、
  世界を征服しようと企んでいる。
  国家を動かす貴族階級の鬼っ子である卿のアイテムは、
  呪い、死者の復活、黒魔術。
  こんな言葉が必要以上の恐怖を孕んでしまうのが、いかにも19世紀だ。
  産業革命や科学の発達によって驚異的な発展を遂げたロンドンの街には、
  同時に闇の世界が存在し、
  人々は科学で解明できないものを恐れ敬う。
  ただ一人、冷静なホームズを除いて。
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「ノアの箱舟」は善良なものだけだったのか

2011-02-25 21:42:27 | 編集手帳
  2月10日 読売編集手帳


  先生が話す。
  「むかし、ノアが大きな船に乗せた動物のほか、
  生きものはことごとく洪水で死に絶えました」。
  トミーが質問した。
  「魚類も死にましたか?」

  明治期に福沢諭吉が翻訳したジョーク集『開口笑話』に文語体で収められている一編を、
  口語に改めて引いた。旧約聖書の記述「ノアの箱船」は日本人にとっても、
  笑い話のネタとしても通用したほどに馴染みが深い。

  米国ケンタッキー州で進められている
  「ノアの箱船」テーマパーク開発計画の記事を本紙国際面で読んだ。
  約124億円を投じ、
  聖書を参考に「ほぼ実物大」全長150メートル、高さ13メートルの箱船を建設し、
  動物も飼育するという。
  「バベルの塔」まで建ててしまうというから、
  「魚類も死にましたか?」と茶々を入れにくいほどに大がかりのようである。

  「ノアの箱船」と聞くと、茨木のり子さんの詩『水の星』のほろにがい一節を思い出す。
  〈善良な者たちだけが選ばれて積まれた船であったのに
   子子孫孫のていたらくを見れば この言い伝えもいたって怪しい〉と。

  新聞をひらくと、“いたって怪しい”実例が今朝も一つ、二つ、三つ…。
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