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ニュージーランド “非核”教育の現場は

2017-09-14 06:00:00 | 報道/ニュース

8月25日 おはよう日本


核兵器の保有や持ち込みを禁止する非核政策を掲げるニュージーランド。
自国に近い南太平洋でフランスが行ってきた核実験への反発をきっかけに
国を挙げて“核兵器の廃絶”訴えてきた。
非核の取り組みは子どものうちから始まっている。
最大都市オークランドの学校。
広島の被爆者が招かれ体験を語った。
(広島で被爆した男性)
「突然みなの人生が悲惨なものになった。
 どうか皆さんの子どもや孫にも話をしていってください。」
ヤズミン・クレメンツさん(15)。
初めて直に聞いた被爆者の体験に心を揺さぶられた。
(ヤズミン・クレメンツさん)
「実際に起きたことや今も続く影響を知ることができました。
 心からの取り組みをしていきたいと思いました。」
クレメンツさんは8月
さらに一歩進んだ授業に出席した。
“核”をテーマにした生徒同士の討論会である。
進行役の教師が“核兵器が倫理的に認められるか”など
さまざまな側面から核兵器について考えさせる。
(生徒)
「あまりにも多くの人が死ぬことになる。
 世界に核兵器が存在する価値なんてない。」
「ISのようなテロ集団が核兵器を持ってしまえば
 今以上の破壊をもたらすことになる。」
なかには核の必要性を主張する意見もあった。
(生徒)
「核兵器によって戦争の激化を防げるから
 いいことも考えられる。」
これに対しクレメンツさんは反論する。
(ヤズミン・クレメンツさん)
「核兵器を持てば戦争を防げるかもしれないが
 長く持つほど核戦争が起きる可能性も高まる。」
約1時間にわたった討論会。
結論を出すことよりも異なる意見に触れることで
核廃絶を進める難しさや実現への道筋について
考えを深めてもらう狙いがあると言う。
(進行役の教師)
「生徒それぞれ意見はあるが
 核兵器がもたらす結果を知り
 非核政策を守っていってほしい。」
(ヤズミン・クレメンツさん)
「みんなの意見を聞いて
 核廃絶の捉え方についても考えさせられました。
 私たち若い世代が一緒になって核廃絶を進めていきたいです。」
非核政策を守り
核の無い世界を実現したい。
ニュージーランドの人々の願い次の世代へと引き継がれている。



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