5月10日 おはよう日本
アメリカ労働省発表の雇用統計によると
高校生にあたる16~19歳の若者の失業率は
1968年以来50年ぶりの低水準となった。
いまアメリカの企業はなりふりかまわず
「大学に行かずに仕事をしましょう」と高校生に熱い視線を送っている。
ミシガン州デトロイトで開催されたロボットコンテスト。
全米から集まった高校生のチームが自作ロボットの性能を競う。
教育が目的のロボコンに
なぜか教員とは違う大人たちが。
自動車部品大手のボッシュやデルタ航空など約20社がブースを出し
卒業して即働くことの魅力をアピール。
高い技術力を持った若者たちを獲得しようと躍起になっている。
(企業の採用担当者)
「クリエイティブで自分のキャリアを積みたい
やる気ある高校生が欲しい。」
企業が必死な理由は
現場の事業を支えてきたベテラン社員が大量に退職しているからである。
ベビーブーマー世代(1946~64年生まれ)の人たちで
アメリカの労働人口の3割以上を占めている。
今後15年でほとんどの人が職場を去ってしまうとあって
企業にとっては大打撃。
そこで目をつけたのが若い世代。
学校に通い今は労働力に含まれていない人たちを
働き手として迎え入れようというのである。
(高校生)
「エンジニアにとってとても多くのチャンスがあります。
フォードで働きたいです。」
一方
大学生を仕事の世界に引き抜くファンドも登場している。
大学を中退して起業する学生に
1人なんと約1,100万円を無償で提供。
主導しているのはシリコンバレーの投資家ピーター・ディール氏。
誕生間もないフェイスブックやテスラに出資して
早くから成長を手助けした人物として知られている。
その資金を活用して起業したメイドボット社長のマイカ・グリーンさん。
アイビーリーグの1つコーネル大学を1年で中退。
そして開発したのがお掃除ロボット ロージー。
人工知能を搭載し特殊なタイヤであらゆる方向に動ける。
(メイドボット社長 マイカ・グリーンさん)
「僕の友達はみんな今頃卒業しているので妙な気分だけど
僕は勉強じゃなくて
とにかく仕事に専念したいんだ。」