5月10日 国際報道2018
海外でも出版されている真珠まりこさんの人気絵本シリーズ「もったいないばあさん」。
今年1月ヒンディー語版が出版された。
さっそく子どもたちの間で人気が広がっている。
「絵も物語もすてき。」
(インドの編集者)
「いまインドには“もったいない”の精神が求められています。
この絵本はインドの社会を変えてくれると思います。」
出版に合わせてインドを訪れた作家の真珠まりこさん。
現地の様子を知りたいと
半月余り各地を見て歩いた。
この日訪れたのは“聖なる川”とされるガンジス川。
(真珠まりこさん)
「川は前に比べてきれいになりました?
変わらない?」
(現地の案内人)
「きれいになったかもしれませんが
無意識にゴミを捨てている人もいます。」
人々の生活や宗教と密接に結びついているガンジス川。
しかしインドの経済発展とともに
工場排水や生活用水の垂れ流し
ゴミの投機などによって
水質汚染は世界最悪レベルである。
(真珠まりこさん)
「どうしてそんなことするのかなって。
なぜゴミを捨てるの?って
インドの人はそう思わないのですか。」
(現地の案内人)
「ゴミを川に捨てることでどんな影響があるか
頭の中に浮かんでこないのです。」
(真珠まりこさん)
「それがね不思議なんですよ。」
インドの人々にとってかけがえのないはずのガンジス川が
いとも簡単に汚されていく現状に
心を痛めた真珠さん。
次なる新作は“ガンジス川”をテーマにすると決めた。
(真珠まりこさん)
「川を軸にした絵本ができれば
インドの人たちに「もったいないってどういうことなのか」ということを
より分かりやすく伝えられる本になるんじゃないかと感じています。」