12月3日 おはよう日本
贈答用として定番だった和菓子だが
この30年間で
饅頭の1世帯あたりの年間支出額は約7割も減少している。
東京荒川区の和菓子店。
主力の饅頭やせんべいの売り上げが伸び悩むなか
新しいアイデアを和菓子に持ち込んだ。
妖怪いちご大福 260円(税込み)
可愛らしい妖怪がいちごを口いっぱいほおばっている
キュートな見た目を売りにした。
(江戸うさぎ 店長)
「食べたときとか
もらったときに
笑顔になって話が盛り上がればいいなと。」
女性店長の発案によるこのユニークな和菓子。
大福に顔を描くというのは伝統の和菓子の世界では想像もつかないアイデアだった。
(和菓子職人)
「よく言えば斬新
悪く言えば邪道
正直 疑問には思った。」
ところが店頭に並べてみると若い女性や子どもに大うけ。
SNSでも話題になり
1日200個以上も売れる人気商品に。
この成功を受けてお店では次々とユニークな和菓子を開発。
“人形付き”
“美尻”
“Let's Swim”
今では“おもしろい和菓子がある店”として知られるようになった。
意外な組み合わせも。
山形市内のバー。
ウィスキーとともに出されたのはハーブが練り込まれた羊羹。
(客)
「和菓子と合わせて飲んでみたら
すごくおいしいなと思って。」
作ったのは創業200年の老舗和菓子店。
乃し梅本舗 佐藤屋 8代目。
和菓子の可能性を広げようと
お酒と一緒に楽しめる和菓子を開発してきた。
日本酒に合う餅菓子は
イチジクの酸味が香りを引き立てる。
地元だけでなく東京で開かれた日本酒のイベントにも参加。
「イチジクのプチプチッとしたところと酸味。」
和菓子の新しい食べ方を提案している。
(客)
「甘い和菓子と合わせると日本酒の苦みが引き立ったり
キリッとした味わいに変わって
新しかった。」
(佐藤屋 8代目)
「今まで和菓子屋の仕事になかった部分なので
それが広がってくれて
おもしろいことがどんどん生まれてきたらすごくいいと思う。」