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“シードル”にりんごの将来をかける

2019-01-06 07:00:00 | 報道/ニュース

12月6日 おはよう日本


長野県内では以前からシードルが造られてきたが
さらに広がりを見せている。
10月 南信州を走るJR飯田線で特別な列車が運行された。
りんごで造ったお酒
シードルを楽しむ“シードル列車”である。
「おいしい。」
「おいしいです。
 最高だ。」
地元のりんご農家などが初めて企画し
県内外からおよそ40人が乗車した。
りんごの栽培が盛んな長野県松川町。
シードル列車を企画したひとり
りんご農家の竹村暢子さん。
24年前りんご栽培に携わるようになった竹村さん。
りんごを買う人の客層の変化に今後への不安を感じている。
(りんご農家 竹村暢子さん)
「りんごの購入者はご年配の方が多いというのは感じる。
 40代50代だった方たちが今は70代ぐらいになっていて一番多い。」
国の家計調査では客層の高齢化がはっきりと示されている。
りんごの年間購入量を世帯主の年代別にみると
70歳以上の世帯では20,8㎏。
29歳以下では10分の1の1,9㎏と
若くなればなるほどりんごを買わなくなっているのである。
若い世代にどうやってりんごに親しんでもらうか。
竹村さんが目を付けたのがシードルだった。
シードルはしぼったりんごに酵母を加えて発酵させたお酒。
ワインに比べてアルコール度数は低めで
さわやかな香りとすっきりした甘さが特徴である。
竹村さんは3年前から自宅近くのワイナリーに委託してシードルを造っている。
この日は今年の仕込みの相談に訪れた。
(醸造の担当者)
「今年は何を持ってきますか?」
「王林とシナノゴールド。
 ふじがとれしだい入れてもらいたい。」
販売を始めてから竹村さんはシードルが持つ大きな可能性を実感したという。
リンゴジュースの3倍の値段でも売れるうえ
保存がきくため1年を通じて流通させることができる。
さらに台風などで傷ついたりんごの活用にもつながった。
(竹村暢子さん)
「すれちゃって贈答や発送には使えないので加工用になってしまう。」
傷がついてしまったりんごでもシードルにすることで新たな価値が付けられるのである。
精魂込めて育てたりんごを使ったシードルを多くの人に知ってもらいたい。
そこで竹村さんが仲間の農家と一緒に企画したのがシードル列車だった。
用意したのはいずれも県南部で造られた15種類のシードル。
竹村さんも自ら造ったシードルの味の特徴や
使っているりんごの種類を直接説明して回った。
「透明感のある味わい深いものに仕上がっています。」
(参加者)
「初めてシードルをのんだので
 いろんな味を飲めてすごく良かった。」
「生で食べても美味しいけれど
 お酒になるともっともっとおいしくなる。
 どっちも味わいたいと思う。」
(竹村暢子さん)
「おいしいりんごの産地にプラスしておいしいシードルの産地でもあると
 どんどん輪が広がっていけばいい。
 どんな形でもいいので
 りんごを食べてもらい
 りんごを好きになってもらいたい。」




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