7月8日 NHK「おはよう日本」
ジンは麦やジャガイモなどを原料とした蒸留酒で
香り付けに薬草や果物などを使うのが特徴である。
いま本場イギリスでは個性的なジンが人気である。
その影響もあって
日本でもジンの売れ行きが伸びていてあの手この手で個性を競っている。
都内で開かれたお酒を楽しむイベント。
特に人気を集めたのがジンを使ったカクテルである。
鹿児島県の酒造メーカーが作ったジンは
シソやショウガを香り付けに使ったスパイシーな味わいが売りである。
いま全国で独自の風味を追求したジンを造るメーカーが増えている。
「いろいろと個性があって楽しい。」
「素材に珍しいものを使っているところがすごく興味深い。」
ジンの生産で国内最大手のサントリー。
一昨年から日本ならではの素材を使ったジンの販売に力を入れている。
「これどこのさんしょう?」
「和歌山です。」
「実のまま使ったほうがすごく香りが強い。」
香り付けに選んだのは
煎茶・玉露・さんしょう・ゆず
など6種類の素材。
これまでにない風味を目指した。
製造にはウイスキー作りなどで培ったブレンド技術を生かしている。
素材ごとの原酒を作り
それぞれの風味を生かすようにブレンドするのである。
(サントリースピリッツ 大阪工場長)
「絶妙な香りの引き立ち方
ブレンド技術も我々の強み。」
桜の香りとともにひと口でさまざまな香りが感じられる新しいジンを生み出した。
メーカーではいまジンを居酒屋やレストランなどに売り込んでいる。
この日訪ねたのは和食の居酒屋。
和の素材を生かしたジンは和食にも合うと提案し
6月からメニューに加えてもらった。
ジンはいま客の多くが注文していた日本酒に並ぶほどの人気を博しているという。
(客)
「ふだんから飲んでもいい。
おいしい。」
「和食の味を邪魔しない感じ。」
(飲食店の経営者)
「思った以上に客の反応がいい。」
和食店での好評を受けてメーカーでは今後すしや天ぷらの専門店にもジンをPRしていく予定である。
(サントリースピリッツ)
「今までの“バーでジントニック”という世界だけではない。
もっとお客様に楽しんでいただけるスタイルをどんどん広げていければ。」