ヨルダンにもクラフトビールが存在することをご存知だろうか?
(註)「クラフトビール東京」というサイトによると、「クラフトビールとは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールです。
ビール職人が造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼びます。」、とのこと。
つい最近、ダウンタウンの酒屋にブランデーを買い出しに行ったとき、そのビール存在に気がついた。
そのとき、狭い店内は肉体労働者風の、よく日焼けしたちっちゃいおじさん数人でいっぱいだった。
ここは他の酒屋より値段が安い上、閉店時間が早いので(夜7時くらいにはもう閉まっている。金曜休業)、夕方行くと混んでいることがあるのだ。
お店の人が先客の相手をしている間、片隅の冷蔵庫の中身をざっとチェックしていて、見慣れないビールが置いてあるのに私は気がついた。
それは、なんだかお洒落な佇まいの小瓶入りで、ラベルには「HAND CRAFTED ALES, CARAKALE, Product of Jordan, Blonde Ale」と書かれていた。
ヨルダンにこんなビールがあったなんて知らなかったわ、私としたことが、うかつ…と動揺しつつ、お店の人に情報を請うと、これは2010年に新しくできたブルワリーの製品なんだそう。裏ラベルを見ると、「フヘイス渓谷に位置した、ヨルダン初の家族経営のマイクロブルワリーの手作りエール」とある。
うまあ、なんてステキ…
値段は失念したが、330mlで2.5JDか2.7JDか、そのあたりだったと思う。
ヨルダンでシェアNo.1のアムステルビール(缶)が同量で約2JDなので、やや割高だ。
家に帰って、ちょっと冷やしてからいそいそと飲んでみた。
飲み慣れたアムステルの、コクのある辛口とは全然違う、フルーティーで若々しい喉越し。
色のほうも薄めで、若干濁った明るい金色だ。
なんとなく「乙女っぽい」印象のビールだと言えば、分かっていただけるだろうか。
いや、わかりにくいか…。
かつて日本で酒税法の改正により、地ビールブームが巻き起こり、各地でこぞってご当地ビールが作られたとき、こういうタイプのエールを飲む機会がよくあった。
フルーティーで軽い飲み口で、いいお天気の休日の昼間に、気軽に楽しみたいビールだ。
ちなみに、このビールの「CARAKALE」というの名前とマークのデザインは、カラカルという、ヨルダンの渓谷に住む野生の猫に由来するそうだ。
猫マークのビールって…
も、もしや、これは私のために作られたんじゃないだろうか?
カラカルの子猫ちゃんたち
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