今回は、昨年3月に埼玉県の三郷市にオープンしたハラールフードのスーパー「ボンゴバザール」の話。
フェイスブックで友達がシェアしていたこの店の写真が気になっていたので、先月の終わり頃、気合を出して行ってみた(ちょっと遠いので気合がいる)。桜が満開の頃だった。さほど時は経ってないのに、遠い昔のことのように思えるのはなぜだろう・・・
JR新三郷駅から一本道なのでわかりやすかった。高架上の道を歩いていて、車にひかれそうにはなったが。くたびれた中年女性がそれなりにひたむきに歩いて、駅から15~20分くらいの距離にある。
途中の脇道にイケアもあるので、そちらにも寄りたかったが、夕方で時間が遅かったので諦めた。次回はぜひこの2店をハシゴしたいものだ。イケアは、気の利いたものが安く買えるので気に入っているが、遠いのでなかなか行けないのだ。
ボンゴバザールの手前に、「ボンゴカレー」という同系列のバングラデシュ・インド・パキスタン系カレー店があった。
ここのタンドリーチキンやカレー、パラタ等は、ボンゴバザールで買える。
ボンゴバザールの外観
見た目も広さも、その辺にある標準的なスーパーそのものだ。
でも、中に入ってみると、こういうヒトがいたりする。
ボンゴバザールの裏にある「ボンゴファッション」というエスニック衣料店の宣伝担当のマネキンさんだ。目がうつろでちょっとコワい。
ボンゴバザールはハラールフード専門のスーパーなわけだが、アルコールと豚肉・豚関連製品が入っていない食品は基本的にハラールフードなので(厳密に言うと他にも色々決まりはあり、解釈にもよる)、野菜や加工食品類、ジュースや寿司など、普通のスーパーにある商品もたくさん並んでいる。
野菜がけっこう安かった。買いたかったが、荷物が重くなると帰り道が辛くなるので、やめておいた。
もちろん東南アジア系のトロピカルフルーツもある。
地元住民らしき人の姿はあまりなく、客の大半は外国人だった。
冷凍肉・冷凍食品の品揃えが充実していた。
冷蔵の精肉コーナーも充実している。
羊の挽肉は普通のスーパーでは買えないので、心惹かれたが、100グラムあたり約200円の肉は、私の生活水準では気軽には買えないのでスルー。ふっ
羊肉の塊とチキンソーセージ 大量に買うと安いのだが・・・
ジュース・牛乳コーナー
お馴染みの商品に混じって、さりげなくタマリンドの実やチュニジアの枝付きデーツが売られている。
東京ジャーミイのハラールマーケットでも見かけたトルコ産のハルミチーズもあった。(過去記事)
サバ煮や唐揚げなどの和食の総菜コーナー。
前述のボンゴカレーのテイクアウト品のコーナー
「アラビアンローストチキン」というのもあった。あんまりアラビアンっぽくないけど。
インド系の冷凍食品コーナーの片隅に、冷凍ピザもあった。
パンも美味しそう。
アルコール不使用のハラール醤油。比較的安い。
ジャスミンライス、大人買い用
スパイス類
アラブのお菓子に使われるローズウォーター、少量で買いやすい。
タマルヒンディー(アラブのタマリンドジュース)の原料
ボンゴバザールの店主はバングラディシュ人なので、この店の品揃えはバングラデシュ・インド・パキスタン系のものが中心。それに東南アジア系の商品が続くという、日本のハラールフード店にありがちな構成なのだが、他の店と違う点は、トルココーナーがあるということだ。トルコ製品以外にも、アラブ諸国の製品も多少はある。そのことが、この店を私たちトルコ・アラブ系日本人(?)にとって貴重な存在であらしめるのだ。(ちょっと鼻息荒くなってる)
美しいトルココーナー 次回はここに直行すると思う。
ジャーミイの方で買い損ねたゴマペーストを発見。
キラキラ輝くスパイス類。スマック(酸味控えめの赤シソっぽい味)もある。
トルコの漬物類
大瓶入りの黒オリーブ
ブルグル(挽き割り小麦)も種類が多い。
葡萄の葉でピラフを巻いた料理「ヤプラック・サルマス」の缶詰など。
葡萄の葉で米などを巻いた料理はアラブ諸国にもあり、アラブ人にも外国人にも人気がある。この料理を嫌いだという日本人を私は知らない。私自身は特に好きでも嫌いでもないが。
トルコ料理に欠かせないトマトペースト「サルチャ」。ひよこ豆のペーストフムス(ホンムス)もある。
ザクロシロップ(サラダにかけたりする)や乾燥イチジクなど。
蜂蜜様
葡萄などの果実を煮詰めたシロップ「ペクメズ」
桑の実のペクメズもある。トルコのエルドアン大統領は昨年2月、個人的なコロニャ(コロナ)対策について地元メディアに聞かれた時、「桑の実のペクメズを毎朝一匙食べている。血を作ってくれるからな」と答えて、私を失笑させたものだが、栄養があることは間違いないらしい。(参考)
お菓子類。バクラワは見かけなかった。
トルコでよく飲んでいたアンズやサクランボの甘酸っぱいジュース
トルココーヒーやチャイ(紅茶)
東京ジャーミイのマーケット同様、イスタンブールの老舗のコーヒー店「メフメット・エフェンディ」のコーヒー粉末が売られていた。ジャーミイの方が安かったかも。トルコのお茶所リゼ産のチャイクル社のチャイもある。この2つを常備すれば、自宅がトルコ化するに違いない。
トルココーナー以外にも掘り出し物はある。
アラブ首長国連邦(UAE)産のサムネ(=ギー=澄ましバター)。この「アシール」という商品は、ヨルダンのスーパーなどでよく見かけたものだ。シリアでも見た気がする。
食品だけでなく、UAE製の石鹸やシャンプー、歯磨き粉が売られているのも、私は見逃さなかった。
ブラックシード(ブラッククミン)のエキス入りの石鹸。
ブラックシード等のヘアオイル。こういった商品もヨルダンでよく見かけたものだ。
ブラックシードはアラビア語で「ハッバト・バラカ」(=祝福の種)「ハッバト・サウダー」(=黒い種)と呼ばれ、「健康上の様々な効能を持つ奇跡のスーパーシード」として珍重されている。気になる方は、過去ブログをお読みになってね。
という具合に、1人で地味に盛り上がって、写真を撮りまくっていたので、傍目には怪しかったと思う。買い物を終えた時にはすっかり疲れていたので、店の裏にあるという「ボンゴファッション」に行く気力はなかった。
この日の戦利品
ちょうど切れてたから買ったものと、ジャーミイのハラールマーケットで買い損ねたものが半々。トルコ産のゴマペーストは、先日ごまだれを作るのに使ってみたら、濃厚で美味しかった。なくなったら、また買いに行こう。
ちなみに、この記事に写真を載せた商品は、3月末に私が行った時点に店に並んでいたのものなので、今はないかもしれないが、ご了承を。
(参考)
ボンゴバザールの食べログ
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110205/11052002/dtlmap/
(終わり)
ここは、いいわ、行きたいと言うより、行きま~す。
ワラビスタンからも30分ほどだし。入場無料だし。
ただ、この類のお店に行くときは、“道先案内人”が欲しいですね、商品を見ても、甘いか、辛いか・・・がわからないし。
ちょっと脱線しますが、子供の頃、タバスコをチョー高級で、美味しいトマトケチャップだと信じて、親にねだって買ってもらい、オムライスにぶっかけて大変なことになったZhenですので。
では、また。
インド・パキスタン系のカレー色した食品は辛いものが多そうですが、トルコ・アラブ系の食品は普通あまり辛くないです。
ご案内できる日、いつ来るかな・・・
ボンゴ・バザール行ってきました。
新三郷駅からUR三郷団地を抜けていく辺り、“老いゆく日本”を象徴するような穏やかさと衰退と・・・の入り混じった何とも表現し難い雰囲気ですね。
ボンゴ・バザールは、勝手に想像していたより狭いと思いました。店員も含めて、思ったより日本人が多く、異国感と怪しさは低く、安心感は高いかな。(一般日本人でも躊躇なく入店できる。)
店長とおぼしき男性を除くと、三郷団地マダムぽい年配の女性が店員。客の6割は、日本人かな。
肉が豊富なのには驚き、羊肉のミンチ(400g 550円冷凍)を買いました。100g200円切っているのとワラビスタンでは買えないので。
鶏肉は、ブラジル産だけど、ほんとうにハラールなのか?ブラジルにイスラム聖職者いるのかなぁ。僕が常食にしている業務スーパーの鶏肉もブラジル産ハラール、インドネシア人が買っていく。
エスニック総菜を期待していたけど、今一つ、異国感が弱くて、買わなかったです。
調味料、インスタント食品、菓子系は、“コーディネーター”同行の時の楽しみにします。
羊肉のミンチ買えて、良かった!!
取り急ぎ、ご報告まで。
Zhenさんが行かれた時は日本人が多かったのですね。私の時は外国人の方が多いと思いましたし、レジの方も外国をルーツに持つ方でしたが~全体的に少しがっかりさせちゃったかな?でも羊のミンチが買えてよかったです~私も次は買おうかな・・・
ブラジルはレバノンを中心としたアラブ系の移民が多いので、ハラール食品は普通にありそうです。