こんな経験しなかったですか?特に男性諸氏・・・
昨日の雨上がり、何気にファインダー越しに蓮の水滴を眺めてたら、遠い昔の少し切ない事を思い出した。・・そう小学生の頃の遠い記憶・・。ウチの同じ町内に幼稚園から中学まで幼なじみの女の子がいた。名前は"クミちゃん"。クミちゃんとは幼稚園と小学校5年生の1学期まで、何時も数人で一緒に登下校してた。因みに幼稚園はどちらか一方の母親が引率してくれていた。"5年生一学期まで・・"とは、有る事が切っ掛けでそれ以来・・
ある時、お昼休憩の自由時間に、クミちゃんがワタシに「〇〇ちゃんこっちで一緒におはじきしよう!」と、そう誘われてなんの違和感もなく、その女子2~3人の中に入って行った。勿論過去に何回か、おはじきで遊んだ事はある。単純なゲームでルールは知ってた。
暫くすると、後ろから数人の男子の声が「や~い!女の中に男が一人! 〃 ! 〃 !」って、ワタシを揶揄する男子達がいた。するとクミちゃんは「そんな意地悪言わないで、一緒にしよう!」と彼達に問いかけた。すると「ばぁ~か!そんな女の遊びなんかできるか!オイ!〇〇!オマエとはこれから遊んでやんない!絶交だかんな!なっ!みんな!や~い!俺たち外で遊ぼうぜ!行こ!行こ!」と、言いながら彼達は教室から出て行った・・・
その時、ワタシは机の上に広がってる"お弾き"を乱暴に手で払い、床に落としたのだ・・一瞬クミちゃんの驚いた顔と今にも泣き出しそうな顔が見えた・・
クミちゃんとは気まずくなって、あの日以来、一緒に登下校はしなくなった。そう・・5年生の1学期を向かえたばかりの未だ寒さ残る"新春"の想い出・・
クミちゃんとは同じ町内なので、中学(都立)も同じ学区だったが、顔は見る事はあっても一度も口を利く事もなかった。因みにクミちゃん一家は二年生修業時点で父上の仕事関係で札幌に引っ越された。
※左は"土蛙(つちかえる)"
其れから数年経ち、ワタシは他府県の大学校に通うため、親元を離れ学校近くの宿舎に入った。一年生の初めての長期休み(夏休)で実家のある文京に帰った時、初めて母があの時の(小学校お弾き騒動)の話をしてくれた。因みにワタシの母とクミちゃんの母上とは、クミちゃん家族が転勤した後もハガキなどのやり取りがあったらしい。
で、話の内容はどうやらクミちゃん、家で元気なくしょぼくれてたと言う。まぁ~考えてみれば小学校高学年位から男女共少しずつ大人になって行くというから、心も身体もデリケートな年頃だったのだろう。そうそう、クミちゃんのお母さまが言うのには、どうやら高校生の頃までは、ちょくちょくウチの話が出ていたという・・"〇〇〇さん達今でも元気でいるかなぁ・・"と・・・
なんだかその話を母から聞いて自身凄く悪いことしたなぁ・・あの時なんでゴメンね・・の一言が言えなかったのだろう?・・いくらガキだったとは言え・・今でもそれを思い出すと少しの罪悪感と切なさが入り混じった複雑な気持ちになる。毎年、蓮の葉の"水御弾き"を見る度にクソガキだった頃の自分思い出す・・
※おはじき(お弾き、御弾き)イメージ
おはじき(お弾き、御弾き)とは、玩具の一種。ガラスでできた平たい玉が一般的となっており、遊戯用・学習用に用いることができる。直径は1cm〜1.5cm程度。ガラス玉では、透明色のものや小さい模様の入ったもの、さらに大きさにも大小あり、種類は多い。
※お弾きの歴史
おはじき遊びは奈良時代に中国から伝わったとされ、平安時代には宮中でも遊ばれていたという。遊具としては、古くは小石や貝殻、また木の実などが利用された。ガラス製のおはじきが普及したのは明治時代の後期に入ってからのことで、江戸時代においてはキサゴと呼ばれる巻き貝などが使われ、主に女児の遊びとされた。第二次世界大戦以後、プラスチック製のおはじき(「花はじき」など)も登場し、ままごとや算数の学習用などにも使用されている。