昨夜から降り出した雨は今朝になっても止む気配は無く・・予報では夕方には晴れると云うのだが・・
この時期に降る雨の事を「春雨(はるさめ?しゅんう?はるのあめ?)」と言うのだろうか?一雨ごとに暖かくなって春が来ると云うからやはり「春雨」で良いのだろうか?
そこで、「春雨(はるさめ・しゅんう・はるのあめ)」について調べてみた・・
春雨
春は低気圧と高気圧が交互にやって来る為、天気が変わりやすい季節。
春の天気は「春のあらし」「春一番」の強風のように荒れ模様になることもあれば、一方で「風光る」「うららか」「のどか」と、云った言葉が春の季語になっているように、穏やかな印象もある。
このように「春」を現す言葉は色々あるが、春の季語の一つに「春雨(はるさめ)」がある。春雨とは音も無く降り続く春の雨の事で、柔らかな雨がシトシト降る様子は人々に風情を感じさせる。
春雨は降り方が弱く、その時の気温は比較的高い事が多い為、割と温かな雨になる。昔の劇の中でも「春雨じゃ濡れて参ろう~」と言う台詞もあるくらいだ。
これは、春雨に濡れるのは風情があり、濡れても大した事の無い弱い雨だからと云う理由と、春雨は傘をさしても横から入り込んで来る為、傘が役に立たないと云う二つの理由からきた台詞と云われている。
色々な新しい出会いや別れのあるこの時期、春雨は何となく心に滲みる気がする。(豆知識参照)
春の雨
春の雨には「春雨」の他にも様々な呼名がある。その一つに「木の芽おこし」と呼ばれるものがある。
これは木の芽が出てくる春の初めに降る雨を指す言葉で、別名「木の芽萌やし(きのめもやし)」とも呼ばれ。
春、木の芽が膨らむのを助けるように降るため、このような名が付けられたと云う。
因みに九州地方では、この時期の長雨を「木の芽流し(きのめながし)」と表現している。
また、「春の雨」の表現には「桜ながし」と云うのもある。「ながし」と云う言葉は、何日も降り続く雨を意味し、桜ながしとは桜の花を散らしてしまう長雨を表現している。
「桜」は、日本人にとって非常に親しみ深い花である。他にも桜と春の雨を表す言葉として「桜雨」「花の雨」がある。
木の芽や草の芽を育て、時には花を散らす春の雨を、昔から日本人は感性で表現してきたのですね。(豆知識参照)
軒下には小さな水溜りが出来ていた・・其処に雫が落ちて綺麗な波紋を描いていた・・
と云う事らしい~やはり日本人は、遠い古の時代から“情緒・風情”を大切にする民族なんですね。ならば、私もこの雨に濡れて参ろうか?~(≧∇≦)/ ハハハ~
(絶対風邪惹くぞ!愚か者の西風!~と、心の声が叫んでいた・・(涙)