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とと 迷子から保護の経緯


トライアル中迷子になったととの件では皆様に大変ご心配をお掛けして、申し訳ありませんでした。

迷子になった経緯ですが、
あと3日でトライアルが終わるという週末、
いぬ親奥さんが、ご親族のうち(柏市高柳)へととを連れて行きました。
その際奥さんの弟さんからととの首輪がキツイと言われて奥さんはととの首輪を緩めてしまいました。
3/20(金)20時頃ご親族の家へついて弟さんがととを車から降ろそうとした際に、リードと首輪がスッポ抜けました。
驚いたととは、そのまま林の方向へ逸走し行方がわからなくなりました。
身につけていたのは、モンベル の赤いハーネスとリード、ハーネス についていたTile(タイル)という追跡できるチップでした。
3連休の初日の遅い時間にも関わらず、迷子のチラシをすぐに作成、印刷してくださり、たくさんのちばわんのボランティアとちばわん卒のいぬ親さんが高柳に集まってくださいました。
その時間からポスティングをするのも大変ですが、当日は手がかじかむほどの寒さで、その前にTile(タイル)のアプリを皆さんのスマホへインストールして登録、Bluetoothをオンにした状態でポスティングに回っていただきました。
もし、誰かのスマホにととが近ずくとととの位置情報が全員のスマホへ共有されます。
その日は目撃情報もなく、Tile(タイル)も反応しませんでした。家に着いたのは空が明るい時間でした。ワンコたちのお世話をしたあと、また柏へ戻りました。
翌日も、その翌日も沢山のちばわんのボランティアたちが捜索に協力してくださいました。
二日目の夜、大分離れた場所で初めての目撃情報がありました。いぬ親さんと弟さんで、現場に向かうも、すでにととの姿はなく、その一帯にポスティングをして戻りました。
その後全く土地勘のない場所にもかかわらず、ととはご親族の家の周りで頻繁に目撃されるようになりました。
ちばわんのボランティアたちも、元気に走り去るととを何度も目撃しました。
具体的に捕獲するための作戦を考えていたところ、3/27(金)の目撃情報とTile(タイル)の情報からととが置き餌の場所から離れた事がわかりました。
置き餌側へ戻らなければ、保護も難しくなると焦っていた翌日の土曜日の夕方、今家の庭にいるという目撃情報が入りました。先程一帯にポスティングした地域です。直ぐに向かうと、林の中にいるととを目視できました。もう一人のボラKさんと近づくと、我々に気が付いたととは畑方面に走り去りました。
手の届きそうな位置までいたのに、見失い悔しい思いをしながら、再度作戦会議をして、その日は解散しました。
仮母だけ捜索の指揮を取ってくれてたボラSさんとマクドナルドで話をするため残り、そして翌日は雪の予報でした。
その日のととはすばしこい動きで、到底捕まえられそうにはありませんでした。
その時Tile (タイル)が反応し、ととが車の往来の激しい道路を挟んで我々の反対側にいることがわかりました。
ととを驚かせて車道へ飛び出してしまうことを恐れて、ゆっくりと辺りを一周しました。するとまたTile(タイル)が反応し、さっき反応したのと同じ場所のようでした。
その場所に戻ると、畑を歩いているととがいました。
畑の隣は会社の資材置き場です。そこにととが出入りできる小さな穴があり、畑とその資材置き場を行ったり来たりしていました。
その資材置き場へととを追い込めば保護できるかもしれないと考えて、周りが囲われているかを確認し、これなら行けそうと判断して、畑から資材置き場へ移動したととを確認し、出入りできる小さな穴を塞ぎました。
行き場を失ってととは私のいる方の搬入口に向かってこようとするのですが、スマホのライトを当てて、元の場所へ戻らせるというのを繰り返し、資材置き場内にとどまらせました。搬入口は一人では封鎖できない幅がありました。その間に応援を頼み、すぐに沢山のボランティアたちがそれぞれ捕獲用の網やクレートなど手に集まってくれました。すでに冷たい雨が降っていました。
ととを発見してから3時間後保護する事ができました。誰もがずぶ濡れで、ととも泥だらけでした。
今回ととを保護できたのは、ちばわんのボランティアの皆さん、ちばわんのいぬ親さんたち、それからととを逃してしまったいぬ親さんとご親族の協力があってこそです。
映画が1本出来そうな長い長い一週間でした。
こんなにたくさんの人と同時に関わりを持つのは初めての事でしたし、実際は先輩のボラさんたちがテキパキと指揮をとってくださり、それに甘えてしまい、平日は仕事を休めない私に代わって毎日捜索の幅を広げてくださいました。
いぬ親さんが付けたTile(タイル)がなければ、もっと保護までに時間がかかったと思います。
Tile(タイル)がついていたのはラッキーでしたし、またたくさんの方からの目撃情報もとてもありがたかったです。
そして、柏市高柳の皆さんにも本当に感謝いたします。
自主的にポスターを貼ってくださったり、何度も保護できたか確認のお電話をくださったり、捜索に参加してくださったり、皆さんとても温かく、誰一人手渡すチラシを拒否する方もなく、心から心配や励ましのお言葉もたくさんいただきました。

ととは預かり宅に戻りました。戻ったその日のうちにシャンプーし、ご飯を与え、すぐに横になったととを見ていると、やっと現実なんだと実感できました。

ととは大きな怪我もなく、動物病院の検査でも特に問題ないということで、無事にととが保護できたのは奇跡のような事だと思いました。
あの日野犬のような鋭い目になっていたととですが、預かり宅へ戻ってからは家庭犬のような懐っこいワンコになってました。

不思議なことに人慣れが進んでいて、
今まではクレート内で必ず寝ていたのに、今は仮母の布団の上で一緒に寝ています。そして朝起きると、仮母の上にどかどか乗ってきて顔をペロペロ舐めてくれます。
仮母には全く懐かない状態でトライアルに出たのですが、バージョンアップしたととが戻ってきました。きっと1週間放浪した間に何かを感じ、人を頼ることを覚えたのかと思います。

新型コロナの影響で自粛が叫ばれる中、たくさんの方に捜索のご協力をいただきました。
皆さんどうぞお身体ご自愛くださいませ。
そして、ととの今後についてはまたご報告いたします。

皆さま、本当にありがとうございました。
 






 
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