相棒(愛犬)が天国へと旅立ちました。
14歳半でした。
初めて相棒に出会ったのはペットショップでした。
飼うなら「Mダックス」と決めていたのですが、なかなか相棒と呼べる犬に出会うことが出来ず、長い期間をかけて何軒も見て周ったのを覚えています。
しかし、出会いは唐突にやってきました。
2003年2月、いつものようにペットショップ巡りをしていると、ん…?新しいMダックスが入荷してる!
管理人と目が合った瞬間、目を背ける相棒(笑)
「コイツだ♪」と一目惚れし、そのまま連れて帰りました。
小さい頃から活発で毎朝のようにベッドに潜り込んでは噛み付き、「そろそろ仕事行けよ!」と起こされ、いざ会社に行こうとすると玄関まで追いかけてきて「行くのかよ!」と吠えていました。
散歩に行けば、水が怖いのかいつも避けて歩いていました。
道を横断する水路はコイツの難敵で、飛び越えようとして何度短い足が金網にハマッたことか…
そんな相棒をいつかは海に連れてって「水は怖くないんだぞ♪」と海岸線を思いっきり走らせてやりたかったんですが、大の車嫌いで…
乗るまでは「乗せて♪」と甘えた声で吠えますが、いざ乗せて車を走らせると何とも言えない声で「お、降ろせ…」と力弱く吠えます(笑)
そんなこんなで結局、海には連れて行くことは出来ませんでした。
14年半という長い時間を共に過ごしてきた相棒ですが、2度、ピンチを迎えたことがあります。
1度目は、「キリンチャレンジカップ2003」日本代表対カメルーン代表戦がビッグアイで行われた夜のことでした。
試合が終わり帰宅すると管理人のテンションの高さに触発されたのか、「散歩に連れてけー!」と母を見ながら吠える相棒。
仕方ないなと母が抱きかかえ、外に連れ出しリードをつけようと地面に降ろした瞬間、一台のバイクが目の前を通り過ぎる…反射的に「ワンワンワン!」と追いかける相棒、そして呆然とする母。
我に返り、すぐに追いかけるもバイクと共に相棒は暗い闇の中に消えていきました。
すぐに母の声を聞きつけ、管理人も走って探しに行きましたが…どこにもいない…
車に乗り、捜索範囲を広げましたがいない…時計は既に深夜3時を回ろうとしていた。ダメだ、どこにもいない…
我が家に来て9ヶ月、まだ小さな相棒が家を覚えていて帰ってくる可能性は低いだろう…と思っていた4時過ぎ、玄関のドアがカリカリと叩かれる。電気を付けるとガラス越しに茶色い影!?
玄関を開けると、そこには…
真っ黒に汚れた相棒が「ふぅ、帰ってきたぜ!」と言う顔をして立っていました。
すぐに風呂に入れ朝まで一緒に寝たのを覚えています。
2度目は5年ほど前のこと。
30cmほどの段差を飛び登ったところ、どうもその後の様子がおかしいと羊から連絡が入る。
仕事から帰ると…相棒はすでに泣きそうな顔で吠えもしない。
よくよく見てみると後ろ足が完全に麻痺しており、病院に連れて行くとヘルニアと診断され、「手術を行っても歩けるかはわかりません」と言われた。
それでもお願いしますと病院に預け、帰路に着いた。
数日後、無事手術が終わったと連絡が入り、迎えに行くと「よう!そろそろ帰ろうぜ!」と言う顔で、先生に抱えられたまま、動くようになった後ろ足をシャカシャカと動かし、猛烈に帰るぞアピールしていた。
それからは段差と言う段差にゲージをつけ落ちないようにした。
そんな相棒も近年では目も見えなくなり、そして耳も聞こえなくなり、散歩も億劫になったのか室内にいる時間が長くなった。
比例するかのように管理人の膝の上にいる時間も長くなり、本を読んでちゃ「座っていい?」、ご飯を食べようとすると「いいかな?」と隣に来ては鼻を摺り寄せてました。
たまに「行きたい」とおねだりする散歩では見えないながらも元気良く歩いていましたが…
昨年の異様なほどに付きまとわれ方は…もしかしたら、相棒は自分のなかで異変を感じ始めていたのかも知れません。
今年に入り、変わらずの様子でのんびりと過ごしていたのですが、7月中旬を迎えたとき、異変を感じ始めました。
毎年この時期になると夏バテになり、食が細く、歩き方も面倒くさそうにヨチヨチと歩くので相棒の嫌いな夏が来たんだなと思っていたんですが…どうもおかしい。病院に連れて行くと…
「ガンです。余命1ヵ月です。ただ、食べなければ1週間ほどで…」と診断されました。
それからは、色々な人が相棒を見に来てくれました。
日に日に痩せていくのが目に見えて分かりました。
でも、ずっと笑顔でいてやろう。
家にいる間はずっと膝の上に乗せててやろう。軽くなっていく相棒を抱えては膝の上に乗せ、苦しそうに息をする相棒をそっと撫でてやりました。
毎日のように覚悟はしていましたが…別れは唐突にやってきました。
朝一の買い物から帰ってきた時でした。
寝ていた相棒、この隙に…と出かけましたが帰宅した途端、「ゲホッ、ゲホッ」と苦しそうに2回、嘔吐した次の瞬間。
相棒の顔からスッと力が抜けました…
ぐああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー
羊姉が駆けつけ声をかけると小さく2度、顔を動かし…そのまま静かに永遠の眠りにつきました。
きっと最後の力を振り絞ったのでしょう。
こいつと過ごしてきた14年半。
羊ら子供の成長とも重なり、管理人の人生にとっても一番濃い時間を共に過ごしてきました。
ほんと…コイツの存在には助けられました。
火葬が終わると妙に落ち着いたと言うか「ホッ」とした自分がいました。
痛みや苦しさから解放され、相棒もようやく静かに天国へ行けるのかなと…
相棒の骨は海岸線近くの墓に埋められるそうです。
最後の最後に海に連れて行くことが出来ました。
でも…きっと相棒は嬉しそうな顔はしてないはず…(笑)
14歳半でした。
初めて相棒に出会ったのはペットショップでした。
飼うなら「Mダックス」と決めていたのですが、なかなか相棒と呼べる犬に出会うことが出来ず、長い期間をかけて何軒も見て周ったのを覚えています。
しかし、出会いは唐突にやってきました。
2003年2月、いつものようにペットショップ巡りをしていると、ん…?新しいMダックスが入荷してる!
管理人と目が合った瞬間、目を背ける相棒(笑)
「コイツだ♪」と一目惚れし、そのまま連れて帰りました。
小さい頃から活発で毎朝のようにベッドに潜り込んでは噛み付き、「そろそろ仕事行けよ!」と起こされ、いざ会社に行こうとすると玄関まで追いかけてきて「行くのかよ!」と吠えていました。
散歩に行けば、水が怖いのかいつも避けて歩いていました。
道を横断する水路はコイツの難敵で、飛び越えようとして何度短い足が金網にハマッたことか…
そんな相棒をいつかは海に連れてって「水は怖くないんだぞ♪」と海岸線を思いっきり走らせてやりたかったんですが、大の車嫌いで…
乗るまでは「乗せて♪」と甘えた声で吠えますが、いざ乗せて車を走らせると何とも言えない声で「お、降ろせ…」と力弱く吠えます(笑)
そんなこんなで結局、海には連れて行くことは出来ませんでした。
14年半という長い時間を共に過ごしてきた相棒ですが、2度、ピンチを迎えたことがあります。
1度目は、「キリンチャレンジカップ2003」日本代表対カメルーン代表戦がビッグアイで行われた夜のことでした。
試合が終わり帰宅すると管理人のテンションの高さに触発されたのか、「散歩に連れてけー!」と母を見ながら吠える相棒。
仕方ないなと母が抱きかかえ、外に連れ出しリードをつけようと地面に降ろした瞬間、一台のバイクが目の前を通り過ぎる…反射的に「ワンワンワン!」と追いかける相棒、そして呆然とする母。
我に返り、すぐに追いかけるもバイクと共に相棒は暗い闇の中に消えていきました。
すぐに母の声を聞きつけ、管理人も走って探しに行きましたが…どこにもいない…
車に乗り、捜索範囲を広げましたがいない…時計は既に深夜3時を回ろうとしていた。ダメだ、どこにもいない…
我が家に来て9ヶ月、まだ小さな相棒が家を覚えていて帰ってくる可能性は低いだろう…と思っていた4時過ぎ、玄関のドアがカリカリと叩かれる。電気を付けるとガラス越しに茶色い影!?
玄関を開けると、そこには…
真っ黒に汚れた相棒が「ふぅ、帰ってきたぜ!」と言う顔をして立っていました。
すぐに風呂に入れ朝まで一緒に寝たのを覚えています。
2度目は5年ほど前のこと。
30cmほどの段差を飛び登ったところ、どうもその後の様子がおかしいと羊から連絡が入る。
仕事から帰ると…相棒はすでに泣きそうな顔で吠えもしない。
よくよく見てみると後ろ足が完全に麻痺しており、病院に連れて行くとヘルニアと診断され、「手術を行っても歩けるかはわかりません」と言われた。
それでもお願いしますと病院に預け、帰路に着いた。
数日後、無事手術が終わったと連絡が入り、迎えに行くと「よう!そろそろ帰ろうぜ!」と言う顔で、先生に抱えられたまま、動くようになった後ろ足をシャカシャカと動かし、猛烈に帰るぞアピールしていた。
それからは段差と言う段差にゲージをつけ落ちないようにした。
そんな相棒も近年では目も見えなくなり、そして耳も聞こえなくなり、散歩も億劫になったのか室内にいる時間が長くなった。
比例するかのように管理人の膝の上にいる時間も長くなり、本を読んでちゃ「座っていい?」、ご飯を食べようとすると「いいかな?」と隣に来ては鼻を摺り寄せてました。
たまに「行きたい」とおねだりする散歩では見えないながらも元気良く歩いていましたが…
昨年の異様なほどに付きまとわれ方は…もしかしたら、相棒は自分のなかで異変を感じ始めていたのかも知れません。
今年に入り、変わらずの様子でのんびりと過ごしていたのですが、7月中旬を迎えたとき、異変を感じ始めました。
毎年この時期になると夏バテになり、食が細く、歩き方も面倒くさそうにヨチヨチと歩くので相棒の嫌いな夏が来たんだなと思っていたんですが…どうもおかしい。病院に連れて行くと…
「ガンです。余命1ヵ月です。ただ、食べなければ1週間ほどで…」と診断されました。
それからは、色々な人が相棒を見に来てくれました。
日に日に痩せていくのが目に見えて分かりました。
でも、ずっと笑顔でいてやろう。
家にいる間はずっと膝の上に乗せててやろう。軽くなっていく相棒を抱えては膝の上に乗せ、苦しそうに息をする相棒をそっと撫でてやりました。
毎日のように覚悟はしていましたが…別れは唐突にやってきました。
朝一の買い物から帰ってきた時でした。
寝ていた相棒、この隙に…と出かけましたが帰宅した途端、「ゲホッ、ゲホッ」と苦しそうに2回、嘔吐した次の瞬間。
相棒の顔からスッと力が抜けました…
ぐああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー
羊姉が駆けつけ声をかけると小さく2度、顔を動かし…そのまま静かに永遠の眠りにつきました。
きっと最後の力を振り絞ったのでしょう。
こいつと過ごしてきた14年半。
羊ら子供の成長とも重なり、管理人の人生にとっても一番濃い時間を共に過ごしてきました。
ほんと…コイツの存在には助けられました。
火葬が終わると妙に落ち着いたと言うか「ホッ」とした自分がいました。
痛みや苦しさから解放され、相棒もようやく静かに天国へ行けるのかなと…
相棒の骨は海岸線近くの墓に埋められるそうです。
最後の最後に海に連れて行くことが出来ました。
でも…きっと相棒は嬉しそうな顔はしてないはず…(笑)
未だにいつも寝ていた場所に目が行きます…^-^