9月11日、京都シネマにて鑑賞。この日は午前中、京都みなみ会館にて「マッチ工場の少女」を観た。
プロローグ
彼女の名はリヴィア。スタジオでCDをレコーディング中!
リヴィアは今日の仕事を終え、「それではまた木曜日ねと帰っていく。
この物語は4つのエピソードから成り立っている。
第1章めぐり逢って 押してもだめなら引いてみなって言葉があるけど・・・・。この男、押しまくりだよあきれるくらい、凄いのだ。彼の名はトンマーゾ(シルヴィオ・ムッチーノ)。失業中で、恋人もいない不幸な青年今日も会社の面接でドジな返答そんな帰り道に不吉な黒猫に出くわす。でも飼い主がトンマーゾ好みの理想の女性ジュリア(ジャスミン・トリンカ)だったその日から彼女のことが忘れられず・・・・・朝・昼・晩にと追い掛け回すが、相手にされず。運よく聞くことができた番号もデタラメ「貴方のことなんて好きじゃないの」と言われてもめげないトンマーゾ。ようやくほんもの電話番号聞き出すも、かけても出ないのだ。ルームメイトのを借りてかけると、ついにジュリアが出た相変らずこの夜も、待ち伏せ女友だちと出かけるといいながら、実はボーイフレンドとデートだったのだ。元カレとのデートに対して強気の発言のトンマーゾ。ジュリアはこの発言に心が少し揺れるそして二人の間にはほのかな恋の火が灯ることに・・・・・(えぇ~ほんまに)
愛の格言その1~ 元カレとただ寂しいだけでつきあっているなら、君もほかの女の子と同じだ。前へ進む事より、後退を選んでいる
第2章すれ違って
マルコ(セルジョ・ルビー二)とバルバラ(マルゲリータ・ブイ)倦怠期を乗り越えるために南の島へと旅に出た。目の前の情熱ダンスも、もはや二人の間には愛の火は灯らない。バルバラはダンスの講習にマルコを誘うが、まったく興味を示さない。戻ってもお互いの言動がいちいち気に食わないマルコもイライラが募り、仕事場でも、相手にあたるという始末。
ある日二人は赤ん坊の生まれた友人宅のパーティに訪れる。子どものいない二人にとっては容赦なく暴れまわるガキにはうんざりだが帰り道、バルバラは、「私たちにも子どもを」と話す。そしてマルコが言った言葉は・・・・・その言葉で二人の間はまずい空気が流・れ・る
ある夜バルバラは、友人宅の誕生日パーテイへ。一気呑みの末、ベロベロに酔っ払ってしまう迎えにやって来たマルコは別れ話を切り出そうと。でも言えないマルコ「踊って、キスもしたのよ!」とバルバラ、マルコの反応を伺う?そしてちょっぴり嫉妬している夫にバルバラはまんざらでもない様子いい感じという雰囲気なのに、事件発生路上に止めていたがレッカー車に持ってかれそうに・・・・やばい何とか逃れようと婦人警察官に懇願するマルコだが・・・・・。
愛の格言その2~ 夫婦の危機を乗り越えるための子作りなんて犯罪だ
第3章よそ見して
駐車禁止の取り締まりに精を出す婦人警官のオルネッラ(ルチャーナ・リッティツユット)ちょっと綾戸智絵風かな?とにかく凄い早口でまくし立てる。まさにイタリアの綾戸智絵だ取り締まりから逃れたいお喋りマルコの言い訳にうんざり温情を示して罰金だけにとどめる。同僚の警官ピエロは厳しいオルネッラが許すので、仕事を終えたオルネッラは息子を迎えに幼稚園へ・・・・。ところが息子は美人先生の白いシャツにいたずら書き何とか謝り自宅に連れて帰る。今夜は夫ガブリエーレとパーティに
ある日自宅のエレベーターで、イライラするオルネッラの前に現れたのは、同じアパートに住む人気ニュースキャスターのアルベルト急にシナを作って盛り上がろうとするオルネッラ。でもうちの旦那は優しくて、思いやりもある。浮気の必要はなし!でもアルベルトを見るとウズウズしちゃう
旦那ガブリエーレが幼稚園の学芸会にウサギの着ぐるみで参加して、なんと妖精役のあの美人先生と舞台裏でイチャイチャ。それを目撃したオルネッラはメラメラと復讐の炎を燃やすそうとは知らずガブリエーレ、何食わぬ顔で犬の散歩から戻った。そこで待っていたのはオルネッラの罵倒する言葉だった
オルネッラは翌日から仕事の鬼にと・・・・。交通違反チェックに精を出す。愛に傷ついた女は容赦しない標的も男のみ2週間で免許没収27件!レッカー車54台!という大惨劇そのとどめは、大通りを通行止めにしてしまった大喧嘩中年男ゴッフレードは駐車違反の切符を切ろうとしたオルネッラに「ハイエナ!」呼ばわり・・・・。さあ大変!「公務員侮辱罪です」と「いやそれは職権濫用だ!」とどちらも一歩も引こうとはしない。数日後、今度は路上での大喧嘩に遭遇するオルネッラ、よく見ると、酔っ払いの一人の男は・・・・・あのニュースキャスターのアルベルトなのだ間に入ったオルネッラは危険だと感じ、代わりにを運転。そして成り行きで部屋に行き、ついに!!!まさか
愛の格言その3~~イタリア人の夫85%、妻の60%も浮気をするの。でもうちの旦那は優しくて思いやりもある。でもアルベルトにはウズウズしちゃう♪
第4章棄てられて
オルネッラで訴えられるはずだった小児科医ゴッフレード(カルロ・ヴェルドーネ)。そのオルネッラは訴えを取下げる。それは何故か?というと彼が奥さんに家出されたと聞き、気の毒に思ったからだった。助かりはしたけれど、、カッコ悪くて、情けないゴッフレード一人の夜は寂しい「愛しているよ」と妻マルガリータのにメッセージを残す。夜中の3時なのに、をしたら、何と間違いだった。どこまでも情けないゴッフレード・・・・・。
ある日、街の本屋で、派手な表紙のを手に取る。それはCD付きのオーディオブックシリーズ「恋愛マニュアル」だった。書店員のトンマーゾからアドバイスを受け“棄てられて篇”を選んだ。
思わず「なんだ!」と見栄を張ってしまう。聴いてみると、その優しい声の女性は「このCDで心の建て直しと自己啓発をめざそう」と囁く
彼は教えどおり、実践することに・・・・。そして初恋の女性との再会を決心胸を高鳴らせ、約束の場所へ・・・・。しかし憧れだった(はずの?)女性はまさかえっ!!!
元の生活に戻ったゴッフレード、何と!看護婦 ルチアーナはどうも彼に好意を持っている様子?彼女もあまり幸せではないようだ・・・・。燃え上がった二人は彼女のアパートへなだれこむ。旦那が留守なのを幸いに・・・・。ところが、突然事態は急変予定を早めて夫が戻ってきたのだ。さあ大変ベッドの下に押し込まれて、果ては高層アパートの窓の外に追いやられる。
なんでこんなひどい目に合わなきゃいけならないんだ自己嫌悪に陥るゴッフレード。
翌朝、ヘトヘトな体でに戻ったら、弁護士ルイスから衝撃な話を聞くことに・・・・。何と妻には長年の愛人がいるというのだ。ゴッフレードにまた打撃を与える
身も心もズタズタ状態のゴッフレード疲れきったまま、近くのを彷徨う。レストランをやっているという少女に誘われ店に行くと、若い母親リヴィアが、搾りたてのジュースとブリオッシュを出してくれた。少しづつ元気を回復するゴッフレード。中年男と若い母親、そしておしゃまな少女は際を歩いて行く突然訪れた幸せの予感を胸に・・・・・。
愛の格言その4~~~
熟年の失意は、時に甚大な痛手を招きます。
絶対に避けるべき状況は3つ
必要以上に愛の対象を取り戻そうとする事。
メールのやりとりという愚挙
自己憐びや友人の泣き言。
威厳と誇りを決してお忘れなく・・・・。
ちょっぴりせつなくて、でも面白くて、ロマンティックな作品です。