人生の選択には、意味がある
京都シネマにて鑑賞。
なるほどね。そう言えば、こういうことって考えたことあるわ!もしあのときあちらを選んでいたら、随分人生が変わっていただろうってね。
なかなか映画にするのは、難しかったのではないでしょうか。
ジャレッド・レトといえば、「チャプター27」で、ジョン・レノンを殺害した犯人役を見事に演じた俳優さん。体重を増やして、犯人役に限りなく近づけた?いやもうあれはまさに犯人そのものかも、、、、。
今回は、運命次第で12通りの人生を生きる主人公ニモに挑む。チャプター27と同じかな。
びっくりしたのは、総製作費が50億円なんですって!これって普通でいくと、やっぱり高額なんでしょうね。滑ったらヤバいですね。構想に13年。製作費がこれ、、、、。壮大なスケールで描いた本作。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督は今回も脚本・監督を担当し、未来と過去が交差するという不思議な世界を作りあげた。ヴェネツィア映画祭他でも大絶賛されたという。
さて舞台は2092年。そこは化学の力で人間が死ぬことのない世界になっていた。
ニモは118歳の誕生日を前に今まさに人生を終えようとしている。ジャレッド・レト、わあ~こんなに化けてしまうとは!?さすが演じ分けは凄い 声も118歳らしい声? 特殊メイクだろうけど、このなりきりぶりは唸らせるものありですね。
これが118歳のおじいちゃんになったレト。
何と118歳のニモは世界最高齢で唯一の“死ぬ”人間です。彼の過去を知る者はいませんでした。そして自分自身も過去の事は覚えていないのです。
彼は“ミスター・ノ―バディ”(誰でもない)のです。
世界中がニモが息を引き取る瞬間を見届けようと注目している中、1人の新聞記者がニモに質問する。
人間が不死となる前の世界は?
ニモは少しづつ自分の人生を振り返りながら過去を思い出し、語りだすがーーー。
9歳のとき、両親が離婚。
母についていくか、はたまた父親についていくか?この選択でニモの人生がどんな風に変わるか?
3人の少女、赤い服のアンナ、青い服のエリース、黄色い服のジーンがいた。この3人がニモの人生にとって重要な存在?
まったく事前にチェックしていなかったもんで、最初はまったく分からず(汗)
運命の女の子その1?アンナ
母と住むことになって、巡り会ったアンナ。
彼女は母の再婚相手の娘だった。血の繋がらない兄妹として一緒に住むことになるが、、、、。2人の間に恋が芽生えることに。
両親の目を盗んで、ニモの部屋やアンナの部屋で。わあ凄いわね。しかしこの幸せなひと時もそんなに続かず・・・・。
ニモの母はまたまた離婚。そしてアンナとニモは離ればなれとなるのでした。
美しい女性に成長したアンナにはダイアン・クルーガ―
運命の女性その2 エリ―ス
エリ―スにはサラ・ポーリー
ニモが父親と暮らしていたら、、、、。エリ―スと出会っていたんでしょうね。エリ―スは意中の彼氏がいたんですが、それを押し切ってアタックしたニモ。やがて2人は結婚。ハッピーかと思いきや、彼女は情緒不安定となり鬱病となる。
エリ―スとの間には子どもがいた。一生懸命子どもの世話するニモ。しかしエリ―スは家を出てしまいます。
運命の女性その3 ジーン
何とダンス祭でエリ―スの振られた際、ジーンと踊る事に、、、、。結婚しますが、何だかお決まりのような結婚生活だった。
出会いと別れは、超スピードで展開される。鮮やかで壮大、確かに綺麗だ!なるほどパラレルワールドか。
確かにお洒落です。不思議な映像世界ではありました。好みと言われるとどうかな?微妙でしたが。
あらすじ(MovieWalkerより)
老人の風貌をしたニモ(ジャレッド・レト)が目を開けると、そこは2092年の近未来で自分が118歳であると知らされる。世の中は不死の世界となっていたが、ニモは唯一死ぬ事の出来る人間だった。ニモは自らの過去を遡っていく……。両親の離婚によって、9歳のニモは母(ナターシャ・リトル)と行くか、父(リス・エヴァンス)と残るかという選択を迫られる。母が乗り込んだ電車が動き出すとニモは父の手を離し、電車に乗り込む。一方、時は戻って母が乗り込んだ電車をニモが追いかける途中、ニモの靴ひもが切れる。ニモは足を取られて立ちすくむ。母について行き、15歳になったニモが浜辺で座っているとアンナが一緒に泳ごうと声をかけてくる。ニモは泳げない事を隠そうと冷たく答えるが、その選択の先には大人になったニモが子供連れのアンナと駅ですれ違うという未来があった。「かなづちで泳げない」とアンナに正直に打ち明けたニモ。2人は恋に落ちるが、両親にばれ、アンナはNYへ。35歳になったニモとアンナ(ダイアン・クルーガー)はまだお互いを想い続けていた。父と残る事になり、15歳になったニモはエリースと出会う。ニモは告白を決意、手紙を手にエリースの自宅へ向かうが、彼女が男と一緒に家から出てくるのを目撃、ニモは告白をやめる。その帰り道にニモの運転するバイクが転倒、病院へ運ばれ生死をさまよう。一方、エリースの家に到着したニモは、無事手紙を彼女に渡すがあっけなくふられてしまう。その悔しさと当てつけから、その日初めて踊った子と結婚すると決意する。ニモがエリースに無事手紙を渡す。彼女が何か言おうとするのを制止し、愛を告げる。2人はその後結婚。だが元々情緒不安定なエリース(サラ・ポーリー)は結婚後に鬱状態となる。ニモは懸命にエリースと子供たちの世話をするが、彼女は荷物を持って出て行ってしまう。エリースにふられたニモがその日初めて踊った子がジーンだった。バイクの後ろに彼女を乗せながら、人生設計をその場で決める。ジーン(リン・ダン・ファン)との結婚は全て設計通り。ジーンとの関係も情熱のない単調なものだった。ジーンもそんなニモの態度に気付きながらも必死で夫を支え続ける。ニモと関わる3人の女性たちとその結婚生活。別々の場所に同時に存在し、幾通りの人生を語るニモの人生はどれが真実なのだろうか……。
本当にどれが真実なんでしょうね。
メディア | 映画 |
上映時間 | 137分 |
製作国 | フランス/ドイツ/ベルギー/カナダ |
公開情報 | 劇場公開(アステア) |
初公開年月 | 2011/04/30 |
ジャンル | ドラマ/ファンタジー |
映倫 | PG12 |
解説(allcinemaより)
「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」で世界を魅了した奇才ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が、13年の沈黙を破り撮り上げたSFヒューマン・ファンタジー。医学の発達で不老不死の世界となった近未来を舞台に、もはや唯一にして最後の“死を迎える人”となった世界最高齢の老人が、自らの過去を振り返り、彼が選んだ、あるいは選んだかもしれない3人の女性と辿る幾通りもの人生を美しい映像とともに壮大なスケールで描き出していく。
ジャコ・バン・ドルマル監督のインタビュー→こちら
オフィシャル・サイト
http://www.mrnobody-lefilm.com/ (仏語)