何とマーベル・コミックスの最高峰。
「スパイダーマン」より長い歴史を誇り、「X-MEN」よりも早く集団ヒーローの歴史に名を刻み込んだという「ファンタスティック・④」。2005年、待ち望まれていたその映画版ファンタスティック・④「超能力ユニット」は原作のファンはもちろんの事、コミックに馴染みのない観客をも魅了したファンも増大したらしい。残念ながら、第一作目は未見ですが・・・・。
そして2007年、再びファンタスティック4人組は帰ってきました
左からジョニー、スーザン、リード、ベンの4人組だ
彼らは宇宙放射線によって超人化した。そのことによって凄いパワー、能力も持った。前作ではかっての研究仲間 Drドゥームの野望を打ち抜き、彼らはニューヨークの英雄となった。
新たな第二章は・・・・・。凄い奴が現れる果たして敵なのか?味方なのか?
マーベル・コミックス人気キャラ“シルバー・サーファー”
空中を自由自在に駆け巡る“シルバー・サーファー”は一体何者?
STORY
広大な宇宙にあるひとつのを破壊した巨大なエネルギーが彗星のような光となって地球へ飛来した日本の駿河湾を凍結、エジプトには雪を降らせ、ロサンゼルスで大停電を引き起こす。そんな怪現象以上に全米のメディアを賑わせているのが、今や国中の有名人となった“ファンタスティックフォー”のリード(ヨアン・グリフィズ)とスー(ジェシカ・アルバ)の結婚のニュースリードは科学者として世界で起っている怪現象に興味を惹かれながらも、挙式を楽しみにしているスーの手前、探究心を抑えている。そのため、ヘイガー将軍(アンドレ・ブラウアー)からの調査依頼も断るはめに・・・。
チームの他の二人、岩石のような体を持つ怪力男ベン(マイケル・チクリス)は目の不自由な恋人アリシア(ケリー・ワシントン)とのを楽しみ、スーの弟ジョニー(クリス・エヴァンス)は相変らずセレブ生活を楽しいんでいた
しかし挙式当日、ニューヨークで異変が起る突然の突風あの光が、空を駆け抜ける挙式の取材をしていたヘリコプターも墜落式は中断となる。
ジョニーは火の玉となって、光を追う!そしてその正体をはっきり目撃する。銀色のボードを操る未知の生命体ーーーシルバーサーファー(声:ローレンス・フィッシュバーン)と名づけた。この生命体に、リードは強い興味を示す
その頃、ジョニーはチェイス時にシルバーサーファーに触れて以来、体に異変をきたしていたそれはチームの他のメンバーに触れると互いの特殊能力が入れ替わるという不思議な事象だった
ベンに触れたジョニーは岩石男に!
リードはヘイガー将軍に要請を受け、シルバーサーファーの研究を続ける。そして恐ろしいことに気づく何とシルバーサーファーが訪れたは8日以内に滅びているのだ。急がなければ大変な事に・・・・。次に現れる場所を経緯度の法則から見抜いた4人はロンドンへ向かった。しかしチームワークの乱れから、シルバーサーファーを逃してしまう。業を煮やしたヘイガー将軍は助っ人として、連れてきたのは、宿敵ビクター(ジュリアン・マクマホン)。彼はグリーンランドでシルバーサーファーと接触を試みていたのだ。こうしてかっては優秀な科学者だったビクターと渋々4人は手を組む事に・・・・・。
研究の末、捕獲装置が完成し、彼らは次の出現地ドイツへと飛んだ。そしてついに捕らえ、サーファーとボードを切り離す事に成功
しかしビクターは、その時隠していた本性をあらわにする地球滅亡までのタイムリミットは残りわずかシルバーサーファーの秘密とは?そして彼を背後で動かす未知の存在“ギャラクタス”の目的とは?地球の運命をかけてファンタスティックフォーの命かけた戦いが、今始まる
ボードを奪い、立ち去るビクター.、何をたくらんでいるのか?
映画がもっと楽しくなる『ファンタスティック・フォー』あれこれ
アメキャラ系ライター 杉山さんのお話をちょこっと載せます。
①ブラック・スパイダーマンを助けたのはファンタスティック・フォー
今年大ヒットした『スパイダーマン3』、黒いスパイダーマンが登場して話題に。コミックの世界では、スパイダーマンに取り付いた黒い液状生命体を引き剥がすのにリードが協力するシーンがあるそうだ。スパイダーマンはF4と交流があり、ジョニーと仲好しだとか。この他にもエピソードあり。
②X-MENも駆けつけたリードとスーの結婚式
今回リードとスーは結婚するわけだが、コミックでは1965年のに二人の結婚式のエピソードが載っている。X-MENやアイアンマン(来年映画化予定)、デアデビルといったヒーローたちがお祝いに駆けつけるというシーンだ。そして二人の間に生まれた赤ちゃんは、ミュータントであることがわかり、X-MENと関わっていくそうだ。
③実は凄い2人の女性、フランキーとアリシア
今回もスー以外に2人の魅力的な女性が登場。1人はベンの恋人アリシア、そして、ジョニーが興味を示すレイ大尉だ。コミックではアリシアは白人女性、何と最初にシルバーサーファーと接触したのが、アリシアで・・・・。傷ついた彼を介護する。レイ大尉はフランキー・レイといい、彼女の父はジョニーと同じ能力を持つアンドロイドのヒューマン・トーチの生みの親という設定。後に彼女はギャラクタスに仕え“ノヴァ”という超人になる。
④風水火山なファンタスティック・フォー
メンバーの超能力は、一説によると、スーのバリアは風。リードの変形する体は水、ジョニーは炎(火)、ベンの肉体は大地(山)だそうだ。このバラバラな能力を持つ4人が青いユニフォームを着るようになったのは1962年の「F4」の3号かららしい。スーがデザインしたコスチュームという設定。今回の目玉はファンタスティックカーという飛行メカ。映画では3分割だが、原作では何と4分割
⑤すでに映画に登場していた“シルバーサーファー”
シルバーサーファーはF4サーガの中で生まれた最も重要なマーベルキャラクターの1人。「F4」以外にも様々なヒーローたちと競演している。例えば、スパイダーマンが蜘蛛の糸で移動している時に、ボードがひっかかって2人は口論大喧嘩他の映画でもちょこっと出演。1983年のリチャード・ギア主演の「ブレスレス」やタランティーノの「レザボアドッグス」でも登場人物の部屋にポスターとして。昨年の「ゴーストライダー」でもピーター・フォンダが演じたメフィスト役はコミックでは彼なのだ
もっと詳しく載せたいところだが・・・・この辺でお終いに
マーベル・コミックスの世界は知れば知るほど面白いそれにしても、随分前から、斬新な発想だったことには、改めて凄いと唸ってしまう。
ファンタスティック・フォーのメンバー
リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィズ)
1973年、英カーディフ生まれ。映画デビューは「オスカー・ワイルド」97年、その他、「タイタニック」97年、「キング・アーサー」04年等
スーザン・ストーム(ジェシカ・アルバ)
1981年、米カルフォルニア生まれ、12歳の頃から女優に憧れ、LAの演技コーチの下で勉強をスタート。「ビバリーヒルズ青春白書」(93~00年)等のTVドラマへの端役を経て「25年目のキス」(99年)映画に進出。
ジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)
1981年、米マサチューセッツ州生まれ、17歳でデビュー。「セルラー」(04年)「サンシャイン2057」では真田広之と共演している。
ベン・グリム(マイケル・チクリス)
1963年、米マサチューセッツ州生まれ。ボストン演劇大学で学び、卒業後すぐに「ベルーシ/ブルースの消えた夜」(89年)で主役を射止める。主な出演作品、「ソルジャー」(98年)、「小さな目撃者」(99年)「ブラッド」(06年)等
ファンタスティック④ 銀河の危機 オフィシャルサイト
※10月9日、MOVX京都にて鑑賞。