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ミリオン・ダラー・ベイビー

2006-03-21 15:59:25 | ノンジャンル
 WBC、日本がキューバを破って優勝してしまいました!それも横綱相撲で!  負けるか、勝つにしても接戦だと思っていたので、意外な驚きでした。まだちょっと興奮しています。それにしても、今回のシリーズでイチローは男を上げましたね。今までの単なるクールな天才から、その時になれば熱血漢になれる天才、という新たなイメージを与えてくれました。今後は彼の見方がちょっと変わりそうです。

 と、急に話題は変わりますが、遅ればせながらWOWOWで「ミリオン・ダラー・ベビー」を見ました。クリント・イーストウッドがアカデミー監督賞と作品賞、それ以外にも主演女優賞と助演男優賞を去年獲った作品です。
 イーストウッドが止血では右に出るものはいないボクシング・トレーナーで、そこに強引に弟子入りする31歳のウエイトレスを鍛えて行くという話で、そこに昔イーストウッドがセコンドに付いていた時失明させてしまった元ボクサーでモーガン・フリーマン演じる老トレーナーが絡んでいきます。女性はとんとん拍子で勝ち抜いて行き、いよいよタイトルマッチに臨みます。当然ここが映画のクライマックスなのか、と思っていたら、なんと優勢のうちに試合を終らせた直後、マナーの悪いことで有名なチャンピオンに後ろからパンチを食い、横向きにぶっ倒れて、椅子に首を強打し、彼女は半身不随になっていまいます。
 ここからが実はこの映画の本番で、壊疽のため足も切断された彼女は舌を食いちぎり自殺を図り、口に押し込まれた綿を吐き出してまた舌を噛み切ります。そうした彼女を見るに見かねたイーストウッドは、生命維持装置のスイッチを切り、それを彼女は感謝のこもった目で見つめる、という悲惨な話で終ります。
 前作の「ミスティック・リバー」もそうでしたが、何か「ダーティーハリー」の頃とは異質の、もっと陰湿な暴力が描かれていて、この映画だと主人公の女性とその家族の冷え切った関係にもそれは表れているように思うのですが、見た後で、何か割り切れない思いが残る映画でした。
 次回作は太平洋戦争の硫黄島の戦闘をアメリカ軍側から見たものと、日本軍側から見たものを2本連作するということで、これも暴力にあふれた映画になるのでしょうか? 注目です。