スティーヴン・キングの「ダーク・タワーV(ファイヴ) カーラの狼」を文庫本で読み終わりました。上中下巻、合わせて1338ページ。読むだけでも大変な量ですが、これを書くスティーヴン・キングのエネルギーには頭が下がります。しかもこの「ダーク・タワー」シリーズは、第六部、第七部と続いてやっと完成し、六部、七部とも上下巻に分かれるというのですから、1部から7部まで考えると、とてつもない長大な小説ということになります。キングのライフワークの一つと言っていいでしょう。
ところで、その1338ページの中でどういう物語りが展開するかというと、不思議に産まれる子供は皆双児という村を、25年ぐらいごとに狼の面をかぶった連中が馬に乗って襲い、双児のうちの1人をさらって行き、しばらくして返された子供は白痴で体は巨大化し、数年で死んでしまうということがこの数百年の間続いていた、その村にガンスリンガー(拳銃使い)とその仲間3人と一匹が行きつき、村を救うために狼と戦って勝利する、という話です。そして勝利するためにトゥダッシュという異次元空間を移動する方法で、70年代のニューヨークを何度も訪れ、次第に狼の謎を解いて行くのですが、その結果最後のクライマックスの狼とガンスリンガーたちの戦いは何とたった11ページしか書かれていないのです。そのあっけなさたるや、呆れてしまう程のものです。
キングだけあって、こんな長篇でも読ませてしまうドラマ構成はさすがだと思いますが、最後の死闘があまりにもあっけないので、それまで延々と読まされてきた物語とは、別の物語のようにも感じてしまうほどでした。
「ダーク・タワー」シリーズはガンスリンガーとその仲間たちがダーク・タワーを目指す物語で、この「カーラの狼」は本筋からはずれた一つの挿話でしかないのですが、一つの挿話でこれだけの分量なのですから、実はこのシリーズは7部で終らず、8部以降も続くのではないか、と思われるほどです。第6部はもう既に発売されているようなので、近々入手するつもりです。冒頭にこれまでのあらすじが書いてあるので、途中から読まれる方も大丈夫です。ぜひお手に取ってみてください。
ところで、その1338ページの中でどういう物語りが展開するかというと、不思議に産まれる子供は皆双児という村を、25年ぐらいごとに狼の面をかぶった連中が馬に乗って襲い、双児のうちの1人をさらって行き、しばらくして返された子供は白痴で体は巨大化し、数年で死んでしまうということがこの数百年の間続いていた、その村にガンスリンガー(拳銃使い)とその仲間3人と一匹が行きつき、村を救うために狼と戦って勝利する、という話です。そして勝利するためにトゥダッシュという異次元空間を移動する方法で、70年代のニューヨークを何度も訪れ、次第に狼の謎を解いて行くのですが、その結果最後のクライマックスの狼とガンスリンガーたちの戦いは何とたった11ページしか書かれていないのです。そのあっけなさたるや、呆れてしまう程のものです。
キングだけあって、こんな長篇でも読ませてしまうドラマ構成はさすがだと思いますが、最後の死闘があまりにもあっけないので、それまで延々と読まされてきた物語とは、別の物語のようにも感じてしまうほどでした。
「ダーク・タワー」シリーズはガンスリンガーとその仲間たちがダーク・タワーを目指す物語で、この「カーラの狼」は本筋からはずれた一つの挿話でしかないのですが、一つの挿話でこれだけの分量なのですから、実はこのシリーズは7部で終らず、8部以降も続くのではないか、と思われるほどです。第6部はもう既に発売されているようなので、近々入手するつもりです。冒頭にこれまでのあらすじが書いてあるので、途中から読まれる方も大丈夫です。ぜひお手に取ってみてください。