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グループホームの体験

2006-11-16 20:10:59 | ノンジャンル
 今日は、ホームヘルパー2級取得講座の現場実習として、俗に言うグループホーム(老人性認知症疾患療養病楝)に行ってきました。いわゆる死ぬまで面倒を見てくれる老人ホームで、認知症の方を対象にした施設です。
 入ってすぐに気付いたのが、わずかな大便の匂い。これは私が到着した直前にトイレの時間だったことが原因で、スタッフの方も匂いを消すために空気清浄機を置いたり、換気に気をつけたりと、様々な努力をされていました。
 行ってすぐに頼まれたのが掃除機がけでしたが、9人の方々が皆個室を持ち、掃除の際に見たところでは、とても清潔で、整理整頓も行き届いたものでした。利用者の方がそうしているのか、スタッフが助けているのかは尋ねませんでしたが、ちょっと驚くほどの美しさでした。
 さて、いよいよ認知症の方とのお話しです。認知症の一番分かりやすい症状は、もの忘れです。さっき言ったことを、何度も言います。それにイライラせず、対応してあげられるかどうかが、認知症の方と仲良くなれるかどうかのポイントです。私は父が認知症なので、その点に関するとまどいはなく、何人かのおばあちゃんと仲良しになり、1人の方からは「ぜひ自宅に遊びに来てください」とまで言われました。ひとり徘徊をするおじいさんがいて、この方はほっておくとどこでも行って物をいじくり回したり、壊そうとしたりするので、目が話せないのですが、どうしても椅子に大人しく座ってくれないので、私が手をつないで一緒に座ると、結構長い間座ってくれていました。やっぱり寂しさが徘徊の原因の一つになっているのでしょうか?
 それからグループホームの特徴として、暇な時間、利用者が何もやらない時間というのが結構長くありました。健康な人なら本を読んだり、おしゃべりしたり、テレビを見たりするところを、症状が進んだ方はただソファに腰掛けてボーとしてるんですね。こういう方とは話す話題もなかなか思い付かず、対応に苦慮しました。
 そして最後に一つ。このような生活施設では利用者さんの帰宅願望が強いので、それに類した話題はタブーだとスタッフの方から言われました。利用者さんと話してると、私は毎晩自宅で寝るとか、今日は自宅で寝るとか言うのですが、全部嘘というか妄想なんですね。
 そこで一言。生活施設に親を預けている家族の皆さん、なるべく多くグループホームの親を訪ねてあげてください。皆さん、家族の方にとても会いたがっていますよ。