ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・シリーズの最新作「ウォッチメイカー」を読みました。
桟橋に掴まらせたまま手首を切り、力尽きて冬の海に落ち、死ぬのを待つという殺人と、手足を縛られ手に40キロの重さのバーをロープでつなぎ、バーをあげる力が尽きると首にバーが落ち、死ぬのを待つという殺人が立続けに起こります。死ぬのに時間のかかる殺し方と、現場に古い置き時計とメモが残されていたという共通点から、同じ犯人の犯罪だとして、ウォッチメイカー事件として、世間の注目を集めることになります。全身麻痺の犯罪学者リンカーン・ライムはニューヨーク市警の依頼を受け、捜査を始めます。彼の手足となって働く女性捜査官アメリア・サックスはクリーリーという男性が首吊り自殺したと見られていたが実は違っているようだという事件を担当していていましたが、強引にウォッチメイカー事件の方の捜査に引き抜かれます。そしてサックスは元警官で尊敬していた自分の父が汚職をしていた事を知り、警官に幻滅を感じ、今回の事件が終わったら、警官を辞めようと思っています。そんな思いの中、犯人は第3、第4の殺人を行おうとしていくのでした‥‥。
今回の小説は、今までの小説でのドンデン返しが意外な犯人の出現という形だったのと違い、それまでの事件が他の犯罪から目をそらすために行われていたもので、実は犯人の目的は別の事件の方だった、というドンデン返しが幾つか用意されています。したがって、ずっと進んで来た話が、突然断ち切られ、別の事件の話になっていくということになり、読者としてはとても戸惑います。違う事件の話に移る度に、それまでの登場人物の果たす役割が変わり、理解するのが難しくなっています。
冒頭で、悲惨な殺人が行われ、時計が置かれ、メモが残るというのを読んだ段階では、謎が沢山あって、これがこれからどう解明され、またどんな残虐な殺人が出て来るのか、期待に胸膨らませ読み進めたのですが、途中から期待を見事に裏切られました。ディーヴァーの小説ですから、もちろんつまらない訳はないのですが、今までのリンカーン・シリーズほどは楽しめなかったというのが正直な感想です。しかし、ディーヴァー・ファンの方でしたら、最新作を読まずに済ます勇気はないでしょう。ご自分で面白さを判断するためにも御一読をオススメします。
桟橋に掴まらせたまま手首を切り、力尽きて冬の海に落ち、死ぬのを待つという殺人と、手足を縛られ手に40キロの重さのバーをロープでつなぎ、バーをあげる力が尽きると首にバーが落ち、死ぬのを待つという殺人が立続けに起こります。死ぬのに時間のかかる殺し方と、現場に古い置き時計とメモが残されていたという共通点から、同じ犯人の犯罪だとして、ウォッチメイカー事件として、世間の注目を集めることになります。全身麻痺の犯罪学者リンカーン・ライムはニューヨーク市警の依頼を受け、捜査を始めます。彼の手足となって働く女性捜査官アメリア・サックスはクリーリーという男性が首吊り自殺したと見られていたが実は違っているようだという事件を担当していていましたが、強引にウォッチメイカー事件の方の捜査に引き抜かれます。そしてサックスは元警官で尊敬していた自分の父が汚職をしていた事を知り、警官に幻滅を感じ、今回の事件が終わったら、警官を辞めようと思っています。そんな思いの中、犯人は第3、第4の殺人を行おうとしていくのでした‥‥。
今回の小説は、今までの小説でのドンデン返しが意外な犯人の出現という形だったのと違い、それまでの事件が他の犯罪から目をそらすために行われていたもので、実は犯人の目的は別の事件の方だった、というドンデン返しが幾つか用意されています。したがって、ずっと進んで来た話が、突然断ち切られ、別の事件の話になっていくということになり、読者としてはとても戸惑います。違う事件の話に移る度に、それまでの登場人物の果たす役割が変わり、理解するのが難しくなっています。
冒頭で、悲惨な殺人が行われ、時計が置かれ、メモが残るというのを読んだ段階では、謎が沢山あって、これがこれからどう解明され、またどんな残虐な殺人が出て来るのか、期待に胸膨らませ読み進めたのですが、途中から期待を見事に裏切られました。ディーヴァーの小説ですから、もちろんつまらない訳はないのですが、今までのリンカーン・シリーズほどは楽しめなかったというのが正直な感想です。しかし、ディーヴァー・ファンの方でしたら、最新作を読まずに済ます勇気はないでしょう。ご自分で面白さを判断するためにも御一読をオススメします。