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佐藤真監督『保育園の日曜日』

2008-10-13 18:31:51 | ノンジャンル
 DVDで佐藤真監督の'97年作品「保育園の日曜日」を見ました。
 跳び箱を跳ぶ子供たち。体育座りをして、それを見る子供たち。公園で駆け回る子供たち。泣く子供。泣き止む子供。ジャンプして消える子供たち。飛び跳ねる2才ぐらいの子供たち。子供が一瞬で消え、驚く保育士。風が吹く公園。木の箱の穴の中に入っていく子供たち。動く箱。そこから出てくる子供たち。動き出す人形たち。階段を上り、紙の家に入る人形たち。紙の家から出てくる大人たち。階段をコマ落としで下り、屋外に出て、途中から座ったまま進む大人たち。公園でブランコに乗り、砂場で遊び、子供と一緒に滑り台で遊び、保育園に戻り、その庭でたき火を燃やし、スムーズに動けるようになる大人たち。三輪車も戻ってきて整列します。屋上のビニールプールには突然子供たちが現れます。プールの中で飛び跳ねる子供たちは、一瞬にして消えます。カクカク動く大人たちは室内に入り、2階に上がり、紙の家に入ると、そこから人形たちが出てきて、1階に下り、棚に戻ります。裸で泣く子供。裸で笑う子供。動く机と椅子。突然現れる、食事をしている子供たち。棒にしがみついたり、バケツの中で転がったりする子が一瞬で消えます。じゃんけんする子供たち。遊ぶ子供たちや食事する子供たちの速回し。
 16ミリで撮られた、保育園の保護者向けのフィルムです。粒子が荒く、ハレーションを起こしているところもありますが、一瞬にして人物が消える特殊撮影や、物が動くコマ落としの撮影など、様々な技巧が使われています。通常のホームビデオと違うのは、特定の被写体を目がけて撮っていないところでしょうか。子供たち自身の持つ魅力にも楽しませてもらいました。見て損はない作品だと思います。