遅ればせながら、スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本・共同製作の’01年作品『A.I.』をWOWOWシネマで見ました。
「地球温暖化で都市が水没し、生き残った先進国は妊娠を許可制とし、ロボットが不可欠となった」のナレーション。サイバー・トロニックス社は、今までになかった、愛することのできる子供のロボットを開発したと発表しますが、人間が愛し返すことも重要では?との質問が出ます。
“それから20カ月”の字幕。低温睡眠室で眠る息子・マーティンを見舞ったヘンリー、モニカの夫妻。ヘンリーは妻が息子を失った悲しみを癒すため、子供のロボット・デイビット(ヘイリー・ジョエル・オスメント)を受け入れることにします。最初は「子供の代用品なんて反対だ」と言っていたモニカでしたが、手放したい時には会社が引き取り廃棄するという契約にサインし、愛くるしくモニカを慕うデイビッドの魅力に惹かれ、やがて変更不可プログラムである7つの言葉をデイビッドにインプットし、モニカを母親として愛するようにします。「ママ、僕のママ」と言って、モニカに抱きつくデイビッド。
デイビッドはマーティンのものだった、会話のできる熊のぬいぐるみ・テディを与えられますが、やがて意識が戻ったマーティンが帰ってきます。マーティンはデイビッドを挑発し、ピノキオの物語をモニカに読んでもらい、ママに愛してもらえるからと言って、モニカの髪の毛をモニカが寝ている間に切らせ、目覚めたモニカは目に傷を負います。デイビッドを返そうと言うヘンリーに対し、デイビッドをかばうモニカ。プールでは、マーティンの友人がデイビッドの危機回避能力を試すと言って、デイビッドに刃物を向け、怖がったデイビッドはマーティンの後ろに行き、マーティンを抱いたままプールに飛び込み、マーティンを溺れさせかけます。
ここに至って、モニカはヘンリーの言い分を認めざるを得なくなり、サイバー・トロニックス社にデイビッドを返しに向かいますが、途中の森でデイビッドを降ろすと、「人を避けて、メカの仲間を探して」と言い、ママと別れたくないと懇願するデイビッドを置いて、車で去ります。
森の中をデイビッドが歩いていると、ロボットの残骸が廃棄され、そこに自分の部品を探しにロボットたちが集まってきたところに、メカ追放を叫ぶジャクソン率いる一隊が現れ、デイビッドを含むロボットたちを一網打尽にします。その場に残されるテディ。
ジャクソンはジャンク・フェアと銘打って、ロボットを様々な方法を使って破壊し、群衆の熱狂を誘います。テディを拾った少女がデイビッドの存在を父に知らせ、少女の父はデイビッドを助けようとしますが、ジャクソンはあくまでデイビッドを破壊しようとします。しかし子供のロボットに観客は同情し、ジャクソンに投石し、その隙にデイビッドと、人殺しの罪を負わされたセックス・ロボットのジョーは逃げ出します。
森の中を逃げながら、デイビッドはジョーに「ピノキオを人間にしてくれたブルー・フェアリーを探しに行く」と言うと、ジョーは女性ならルージュ・シティにたくさんいて、そこにいるドクター・ノウなら何でも知っていると言います。
歓楽街であるルージュ・シティに着いた2人は早速ドクター・ノウを訪ね、「人間になるにはブルー・フェアリーとともにライオンが涙する地の果てをめざすように」というボビー教授の言葉を与えられます。ジョーを連行するために現われた水陸両用ヘリを乗っ取って、地の果ての“人間の島(マン=ハッタン)”に向かう2人。
海に漬かり廃墟と化したマンハッタンで、2人は水を噴き出すライオン像を見つけ、ボビー教授と会うことができますが、彼は亡くなった息子に似せてデイビッドを作ったその人でした。途方に暮れたデイビッドは海に落ち、そこで青い光を見、海底にブルー・フェアリーがいると確信します。警察に連れていかれたジョーと別れ、ヘリで海中に向かうデイビッド。
彼は海底でコニー・アイランドに向かい、そこで青い女性の像に出会い、人間になれるように祈りますが、デイビッドが乗っていたヘリの上に観覧車が落ちてきて、ヘリは身動きが取れなくなります。「デイビッドは祈り続け、やがて目を開けたまま、彼の動きは止まり、2千年の時が流れた」と語るナレーション。
氷河期となった地球に宇宙船が現れ、宇宙人たちはデイビッドを発見します。彼らによって目覚めたデイビッドは青い女性の像に向かいますが、像は崩れ落ちます。宇宙人たちはデイビッドを眠らせ、彼の記憶を閲覧し、共有します。再び目覚めたデイビッドは家にいて、宇宙人にママを蘇らせてと言いますが、そのためにはサンプルがいると言います。やはり目覚めたテディがモニカの髪の毛をデイビッドに渡すと、宇宙人は「これまでも地球人を蘇らせ、彼らから存在の意味を教えてもらおうと思ったが、皆1日経つと死んでしまった」と言います。しかし「今こそ君を幸せに」と言った宇宙人はモニカを蘇らせ、ナレーションは「デイビットは最高に幸せな2人だけの1日を過ごし、生まれて初めて夢の生まれる世界に旅立った」と語り、映画は終わります。
ショットよりも演出が際立った映画だったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
「地球温暖化で都市が水没し、生き残った先進国は妊娠を許可制とし、ロボットが不可欠となった」のナレーション。サイバー・トロニックス社は、今までになかった、愛することのできる子供のロボットを開発したと発表しますが、人間が愛し返すことも重要では?との質問が出ます。
“それから20カ月”の字幕。低温睡眠室で眠る息子・マーティンを見舞ったヘンリー、モニカの夫妻。ヘンリーは妻が息子を失った悲しみを癒すため、子供のロボット・デイビット(ヘイリー・ジョエル・オスメント)を受け入れることにします。最初は「子供の代用品なんて反対だ」と言っていたモニカでしたが、手放したい時には会社が引き取り廃棄するという契約にサインし、愛くるしくモニカを慕うデイビッドの魅力に惹かれ、やがて変更不可プログラムである7つの言葉をデイビッドにインプットし、モニカを母親として愛するようにします。「ママ、僕のママ」と言って、モニカに抱きつくデイビッド。
デイビッドはマーティンのものだった、会話のできる熊のぬいぐるみ・テディを与えられますが、やがて意識が戻ったマーティンが帰ってきます。マーティンはデイビッドを挑発し、ピノキオの物語をモニカに読んでもらい、ママに愛してもらえるからと言って、モニカの髪の毛をモニカが寝ている間に切らせ、目覚めたモニカは目に傷を負います。デイビッドを返そうと言うヘンリーに対し、デイビッドをかばうモニカ。プールでは、マーティンの友人がデイビッドの危機回避能力を試すと言って、デイビッドに刃物を向け、怖がったデイビッドはマーティンの後ろに行き、マーティンを抱いたままプールに飛び込み、マーティンを溺れさせかけます。
ここに至って、モニカはヘンリーの言い分を認めざるを得なくなり、サイバー・トロニックス社にデイビッドを返しに向かいますが、途中の森でデイビッドを降ろすと、「人を避けて、メカの仲間を探して」と言い、ママと別れたくないと懇願するデイビッドを置いて、車で去ります。
森の中をデイビッドが歩いていると、ロボットの残骸が廃棄され、そこに自分の部品を探しにロボットたちが集まってきたところに、メカ追放を叫ぶジャクソン率いる一隊が現れ、デイビッドを含むロボットたちを一網打尽にします。その場に残されるテディ。
ジャクソンはジャンク・フェアと銘打って、ロボットを様々な方法を使って破壊し、群衆の熱狂を誘います。テディを拾った少女がデイビッドの存在を父に知らせ、少女の父はデイビッドを助けようとしますが、ジャクソンはあくまでデイビッドを破壊しようとします。しかし子供のロボットに観客は同情し、ジャクソンに投石し、その隙にデイビッドと、人殺しの罪を負わされたセックス・ロボットのジョーは逃げ出します。
森の中を逃げながら、デイビッドはジョーに「ピノキオを人間にしてくれたブルー・フェアリーを探しに行く」と言うと、ジョーは女性ならルージュ・シティにたくさんいて、そこにいるドクター・ノウなら何でも知っていると言います。
歓楽街であるルージュ・シティに着いた2人は早速ドクター・ノウを訪ね、「人間になるにはブルー・フェアリーとともにライオンが涙する地の果てをめざすように」というボビー教授の言葉を与えられます。ジョーを連行するために現われた水陸両用ヘリを乗っ取って、地の果ての“人間の島(マン=ハッタン)”に向かう2人。
海に漬かり廃墟と化したマンハッタンで、2人は水を噴き出すライオン像を見つけ、ボビー教授と会うことができますが、彼は亡くなった息子に似せてデイビッドを作ったその人でした。途方に暮れたデイビッドは海に落ち、そこで青い光を見、海底にブルー・フェアリーがいると確信します。警察に連れていかれたジョーと別れ、ヘリで海中に向かうデイビッド。
彼は海底でコニー・アイランドに向かい、そこで青い女性の像に出会い、人間になれるように祈りますが、デイビッドが乗っていたヘリの上に観覧車が落ちてきて、ヘリは身動きが取れなくなります。「デイビッドは祈り続け、やがて目を開けたまま、彼の動きは止まり、2千年の時が流れた」と語るナレーション。
氷河期となった地球に宇宙船が現れ、宇宙人たちはデイビッドを発見します。彼らによって目覚めたデイビッドは青い女性の像に向かいますが、像は崩れ落ちます。宇宙人たちはデイビッドを眠らせ、彼の記憶を閲覧し、共有します。再び目覚めたデイビッドは家にいて、宇宙人にママを蘇らせてと言いますが、そのためにはサンプルがいると言います。やはり目覚めたテディがモニカの髪の毛をデイビッドに渡すと、宇宙人は「これまでも地球人を蘇らせ、彼らから存在の意味を教えてもらおうと思ったが、皆1日経つと死んでしまった」と言います。しかし「今こそ君を幸せに」と言った宇宙人はモニカを蘇らせ、ナレーションは「デイビットは最高に幸せな2人だけの1日を過ごし、生まれて初めて夢の生まれる世界に旅立った」と語り、映画は終わります。
ショットよりも演出が際立った映画だったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)