三池祟史監督の’02年作品『SABU さぶ』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。江戸時代。無実の罪で4年島流しになる職人・エイジを藤原竜也、彼を他の女に取られないために、彼に無実の罪を被せる、彼の許嫁・お末を吹石一惠、その父を大杉漣、少年の頃からエイジと共に奉公人となり育ち、お末の罪を被ろうとするさぶを妻夫木聡、エイジが流される寄せ場の役人を沢田研二が演じ、一時は復讐の鬼と化したエイジが、最後にはお末もさぶも許すという物語でした。三池監督作品としては、きわめて“普通”の映画で、川のほとりの木に遊女が首を吊っている冒頭のショットを越えるショットに出会うことは、残念ながらできませんでした。
また、曽根中生監督の’76年作品『嗚呼!!花の応援団』もWOWOWシネマで見ました。上下関係のメチャクチャ厳しい、大学の応援団をコメディタッチで描いた映画であるとともに、主人公の青田赤道と、彼の父(キャスティングでは安部徹となっていましたが、映画の中にその姿を確認することはできませんでした)の愛人で、彼のマドンナである女性(宮下順子)、そしてヤクザから助けた女性(水島ゆう紀)と、彼女を助けた団員という、2組のカップルの悲恋物語でもありました。
また、熊切和嘉監督の’13年作品『夏の終り』もスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。夫も幼い娘もいるにもかかわらず、若者と恋に落ち、妻子のいる作家志望の女学校教師(小林薫)と8年も同棲しながらも、やはり若者を翻弄し、自らも苦悩する染物師の女性(満島ひかり)を描いた映画で、面白い道が2つ出てきて、明るい回想シーンと、昼でも仄暗い現在のシーンが対照的だったのが、最後には現在のシーンも明るくなり、闇に包みこまれるようなフェイドアウトが印象的でした。
また、ジェームズ・キャメロン監督・共同脚本の’84年作品『ターミネーター』もWOWOWシネマで再見しました。核戦争後、機械が支配する世界に反旗を翻した人類。そのリーダーの母を抹殺するために、40年前の1984年のロスに送られた殺人機=ターミネーター(アーノルド・シュワルツネッガー)と、それを阻止するために、やはり未来からやって来た男との戦いを描いた作品で、ターミネーターが登場する場面の音の使い方が、初期のジョン・カーペンターの作品に似ていると思いました。
また、マイケル・チミノ監督・脚本の’80年作品『天国の門』もイマジカBSで再見しました。19世紀後半にワイオミング州で起こった、畜産者協会による移民の虐殺を描いた映画で、ハーバード大学を卒業後、郡保安官になり、上層部の意向に反対して、保安官を辞任し、移民の側に立つ男をクリス・クリストファーソン、クリス・クリストファーソンと一緒にハーバード大学を卒業し、畜産者協会に身を置くことになる男をジョン・ハート、畜産者協会の意向を受け、移民の殺し屋をしていたが、畜産者協会の処刑リストに愛する売春婦(イザベル・ユペール)が入っていることで、畜産者協会に反旗を翻し、殺される男をクリストファー・ウォーケンが演じ、ジェフ・ブリッジスやジョセフ・コットンも出演していましたが、その役割はよく分かりませんでした。ほとんどの画面が茶色がかっているのが特徴的だったと思います。
また、マキノ雅弘監督の’68年監督の『侠客列伝』もスカパーの東映チャンネルで見ました。博打禁止令が出され、河津清三郎、須賀不二夫らは政治家を担いで、日露戦争を勝った直後の政局を利用して政治団体を作り出し、やくざの生き残りを図ります。その結成式を任された、箱根から小田原港を縄張りとする菅原謙二は、結成式で河津に恥をかかされ、返り討ちにされて殺され、菅原の組は1年の謹慎を言い渡されます。菅原の子分の大木実、高倉謙、長門裕之、里見浩太郎は謹慎を守りますが、高倉と新しい漁師組合を作ろうとした漁師頭が殺され、また長門が思いを寄せる藤純子が昔から恋していた鶴田浩二にやくざの義理で高倉を殺させようとするに及び、高倉と大木そして、菅原に勘当を受けていた若山富三郎が河津の組に斬り込むという話で、それ以外にも菅原の妻の桜町弘子や、高倉の許嫁の宮園純子や、高倉のファンの駕籠かき、藤山寛美なども出演していましたが、、話がまとまりに欠ける印象を持ちました。またフェイド・アウトが目立つ映画でもありました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
また、曽根中生監督の’76年作品『嗚呼!!花の応援団』もWOWOWシネマで見ました。上下関係のメチャクチャ厳しい、大学の応援団をコメディタッチで描いた映画であるとともに、主人公の青田赤道と、彼の父(キャスティングでは安部徹となっていましたが、映画の中にその姿を確認することはできませんでした)の愛人で、彼のマドンナである女性(宮下順子)、そしてヤクザから助けた女性(水島ゆう紀)と、彼女を助けた団員という、2組のカップルの悲恋物語でもありました。
また、熊切和嘉監督の’13年作品『夏の終り』もスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。夫も幼い娘もいるにもかかわらず、若者と恋に落ち、妻子のいる作家志望の女学校教師(小林薫)と8年も同棲しながらも、やはり若者を翻弄し、自らも苦悩する染物師の女性(満島ひかり)を描いた映画で、面白い道が2つ出てきて、明るい回想シーンと、昼でも仄暗い現在のシーンが対照的だったのが、最後には現在のシーンも明るくなり、闇に包みこまれるようなフェイドアウトが印象的でした。
また、ジェームズ・キャメロン監督・共同脚本の’84年作品『ターミネーター』もWOWOWシネマで再見しました。核戦争後、機械が支配する世界に反旗を翻した人類。そのリーダーの母を抹殺するために、40年前の1984年のロスに送られた殺人機=ターミネーター(アーノルド・シュワルツネッガー)と、それを阻止するために、やはり未来からやって来た男との戦いを描いた作品で、ターミネーターが登場する場面の音の使い方が、初期のジョン・カーペンターの作品に似ていると思いました。
また、マイケル・チミノ監督・脚本の’80年作品『天国の門』もイマジカBSで再見しました。19世紀後半にワイオミング州で起こった、畜産者協会による移民の虐殺を描いた映画で、ハーバード大学を卒業後、郡保安官になり、上層部の意向に反対して、保安官を辞任し、移民の側に立つ男をクリス・クリストファーソン、クリス・クリストファーソンと一緒にハーバード大学を卒業し、畜産者協会に身を置くことになる男をジョン・ハート、畜産者協会の意向を受け、移民の殺し屋をしていたが、畜産者協会の処刑リストに愛する売春婦(イザベル・ユペール)が入っていることで、畜産者協会に反旗を翻し、殺される男をクリストファー・ウォーケンが演じ、ジェフ・ブリッジスやジョセフ・コットンも出演していましたが、その役割はよく分かりませんでした。ほとんどの画面が茶色がかっているのが特徴的だったと思います。
また、マキノ雅弘監督の’68年監督の『侠客列伝』もスカパーの東映チャンネルで見ました。博打禁止令が出され、河津清三郎、須賀不二夫らは政治家を担いで、日露戦争を勝った直後の政局を利用して政治団体を作り出し、やくざの生き残りを図ります。その結成式を任された、箱根から小田原港を縄張りとする菅原謙二は、結成式で河津に恥をかかされ、返り討ちにされて殺され、菅原の組は1年の謹慎を言い渡されます。菅原の子分の大木実、高倉謙、長門裕之、里見浩太郎は謹慎を守りますが、高倉と新しい漁師組合を作ろうとした漁師頭が殺され、また長門が思いを寄せる藤純子が昔から恋していた鶴田浩二にやくざの義理で高倉を殺させようとするに及び、高倉と大木そして、菅原に勘当を受けていた若山富三郎が河津の組に斬り込むという話で、それ以外にも菅原の妻の桜町弘子や、高倉の許嫁の宮園純子や、高倉のファンの駕籠かき、藤山寛美なども出演していましたが、、話がまとまりに欠ける印象を持ちました。またフェイド・アウトが目立つ映画でもありました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)