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神代辰巳監督『一条さゆり・濡れた欲情』その2

2015-09-17 08:04:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 2人の刑事に連れていかれるハルミと相棒。ハルミは反抗的態度に終始し、2人は留置所に入れられ、「あんたの態度が悪いからだ」とハルミは相棒に言われます。「なんで一条さんに反感を持つの?」。ハルミはレズはやめてロウソクをやりたいと言い、この女のあそこの匂いにはいつもゲロが出そうだったと言うと、相棒も言い返し、相棒の男はハルミとハルミの男に平手打ちをくらわせて、仲直りを迫ります。「人の女に手を出しやがって」と言って、ハルミの男は、ハルミの相棒の男の腹を刺します。
 駅のホームから逃げ出し、夜の裏道に至ると、「美船」という看板を読み、しゃがんで泣きだすハルミ。
 ムショの塀。日傘をたたみ、タクシーに乗り込んだハルミは、相棒の男に「あの人、兄貴に謝ってくれって。兄貴の世話もあたしに頼むって。うちにも責任あるし」と言い、傷が痛む男に「ガマの油みたいのがあるでしょ」と言い放ちます。車窓から見えるガマの油売り。
 ロウソクショーの練習をするハルミと男。「アチ、アチ、もっとやって。もっと下の方に。抱いて」とハルミ。
 さゆりにからむ酔っ払いはハルミの今の男で、彼女のすし屋までやって来て、因縁をつけます。 
 「8月9日、一条さゆりはわいせつ物陳列という罪で懲役6か月の求刑を受ける」の字幕。
 両足をW字開脚し、力んで「ええか、見てや」というハルミは男から「全然や」と言われます。路上で相棒に「もうあんたと組むのはいや」と言いだすハルミ。
 出所したハルミとその相棒に、男たちは「また罰金か」と言います。部屋で「出たような気がする」と言うハルミに、男は「もういっぺんやってみ。おお、いい塩梅やで。そやけど顔がいかん。もっとセクシーに。でもわいは好きや。お前のそういうところが」と言うと、ハルミは「うるさいなあ」と応じます。
 日傘を差して軽々と歩くハルミの後を、ビッコをひいて、大きな衣装箱を運ぶ男。阪神野田駅。
 引退の記者会見を行なうさゆり。「引退興行に出させていただいて、ありがとうございます。後から挨拶に行きます」とハルミ。さゆりは記者に「あそこを見せるのは恥ずかしいですが、特別な状態になるというのは本当です。毎回本気でやってます」と答えます。会見後、さゆりはハルミに「大事な興行なのでイタズラせんとってね」と言うと、ハルミは「あー、もう嫌や」と言って男を連れて外に出ます。「このくそ暑いのに」と男。
 引退興行の冒頭でさゆりは挨拶し、親元同然の舞台と別れるのはつらいと言い、私と同じような恵まれない子のためにお願いしますと言って、あゆみの箱を客席に回します。一方、「うちの言ったこと、全部ウソ。孤児院も死刑囚も。(絞首刑のショットのカットイン)死んだる!」と海に飛び込むハルミ。さゆりの舞台。一方、「このくそ暑いのにバカくさくなってきた」とハルミの男。さゆりの舞台。遊園地でのハルミは「うち、かまうとうなってきたわ」と言い、遊具の上でパンティを脱ぎます。さゆり、客に「よかった? 見える? 最後の舞台やからお別れやね。見てや」。外でハトが飛び立つショットがカットインし、拍手が起こります。舞台で自慰をするさゆり。一方、ハルミは「帰らなあかん。舞台に穴あけたら大事や」と言います。さゆり「おいちゃん、あたいのお父ちゃん、好きな人殺して、死刑囚になったんや」。ハルミ、ビッコひく男に「うち、先に行く」。
 ハルミの舞台。しかし刑事が舞台上の彼女を逮捕します。「また3万か。しょうもない」と男。音頭を歌うハルミ。さゆりも逮捕され、客たちは抗議します。
 「弱い者いじめや。これじゃあ、2人の漫才だけでやるしかない」と中田カウス・ボタン。衣装箱の中に隠れていたハルミは我慢できなくなり漏らしてしまい、尿は箱から漏れ出します。男は刑事の制止を止めて、箱を劇場から持ち出し、坂に至った箱はひとりでに転がり落ちだします。「助けてー」とハルミ。箱はバスに衝突して止まり、箱の中からはパンティだけの姿のハルミが飛び出します。
 日傘を差し、刑事に北淀川警察に連れていかれたハルミでしたが、入口でパンティだけの姿になり、刑事に警察へ担ぎこまれます。「何回ぐらい挙げられたらムショに行かなくてよくなるの?」とハルミ。
 呼び込みで劇場にカメラが入ると、ハルミが舞台で客に「一条さゆりって知ってる? うちとどっちが余計出る?」と言うと、客は「あんたの方がすごい」と答えます。そして最後、局部から玉子がスポンと飛び出すストップモーションで、映画は終わります。

 ハルミの人物造型が素晴らしく、彼女が歩くシーンで流れるトンチンチキトンチンチキという囃子を伴った艶歌が印象的でした。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/