クリント・イーストウッド監督・製作・テーマ曲の’16年作品『ハドソン川の奇跡』をWOWOWシネマで見ました。(原題は「Surry」、主人のファーストネームです。)
管制塔「カクタス1549便、滑走路4、離陸を許可」。しばらくして操縦士(トム・ハンクス)「メーデー! カクタス1549、両エンジン推力喪失、ラガーディアに引き返す」。旋回する機体に“USエアウェイズ”の文字。管制塔「滑走路13へ」操縦士「高度不足」。ビルの間を通過する飛行機。「もう少しだ、頼むぞ」副操縦士「サリー!」。飛行機、ビルに突っ込み炎上。ハッと目が覚める操縦士。
海沿いをジョギングする操縦士。
サウナに入り、物思いにふける操縦士。
ニュース「乗客150名、客室乗務員3名、パイロット2名が搭乗。経験豊かな機長の判断と奇跡的な運に恵まれ、見事に生還。数名のケガだけで全員無事。USエアウェイズ1549便の映像でした。乗客「死ぬと思ってたけど、奇跡的に助かったわ。ありがとう、機長。本当に」。ニュース終わる。
「皆さん、ありがとう。サレンバーガー機長、スカルズ副操縦士。調査には航空機システム、機体構造、MRT、航空中性能、ATC、鳥類、緊急対応の専門家が協力します。今日は墜落の人的要因について」機長「着水です。墜落じゃありません。あれは不時着水です。引き返さなかったのは高度不足だったからです。長さと幅で安全なのはハドソン川しかありませんでした」「“ラガーディア空港に戻る”と言っておいたのに?」「左に旋回させて不可能だと判断しました」「高度と降下率の計算は?」「そんな暇はありませんでした。40年、何千回以上の経験からの判断です」「その根拠は?」「視認によってで、迷いはありませんでした」「航空技術者は引き返せたと言っています」「彼女らはパイロットじゃない。間違っています」「両エンジンに鳥が入るなんて前例はない」「初めて起こるから前例になるのです」「前の晩の睡眠は?」「8時間たっぷりと」「低血糖の可能性は?」「問題ありません」「最後の飲酒は?」「9日前です」「麻薬は?」「一度も」「スカルズ副操縦士は?」「酒は飲みません」「機長、最近家庭で問題は?」「皆さんと同じで、仕事に影響はありません」。
タクシーの中で、スカルズ「バカげてる。なぜ我々のミスを探そうとする?」サリー「航空会社と保険会社のためだ。手厳しいぞ」「乗客を救ったのがいけないと?」「調査が彼らの仕事なんだ。事実が分かれば、すべて収まる」「あなたを表彰して仕事に戻すべきだ。(中略)」タクシーの運転手「ひどい世の中だ。巨大な金融詐欺、2つの戦争、深刻な失業。まだ1カ月半なのに、でもこの記事“ハドソン川の英雄”は最高の記事だ」副操縦士「是非彼にも証言を頼もう」。
妻に電話。「やっとね」「国家運輸安全委員会(NTSB)の質問責めにあった」「あなたの声が聞けて一安心。大勢の人々が“ご主人と会いたい”と」「マスコミが大勢待ち構えている」「こっちもそうよ。“サリーのすべて”を知りたがってる。どう答える?」「ローリー!」表の記者たちがうるさくて聞こえない。またかけ直して」。サリーと副操縦士が出ていくと、記者の放列の波。
サリーの妻、サリーに電話で「彼らを轢き殺したい。正当防衛よ。有罪に?」「君の好きにすればいいさ」「殺しの許可? あなたも逮捕されるわ」「まだNTSBの捜査中でそっちに行けない」「大丈夫?」「少し疲れただけだ。娘たちは?」「2人とも呆然としてる。あなたもそのようね」「でも大丈夫」「ええ、そうね。世界中があなたの話ばかり(中略)」「明日テレビに出る。何を訊かれるかな?」「そばにいてほしい?」「いや、大丈夫。娘たちと一緒にいてくれ。“愛してる”と」「愛してるわ。少し眠って。起きたら1月14日に戻っていてほしい。愛してるわ」。
ニュース「なぜ究極の決断を下しハドソン川に不時着水したのか、答えられるのは機長だけです。でもその決断は間違っていたのです。搭乗者たちの命を危険にさらしたのですから。国民の多くは機長を英雄視していますが、新たな情報で“ハドソン川の英雄”への考えが変わるかもしれません。サレンバーガー機長、あなたは英雄ですか? それともペテン師ですか?」。サリー、副操縦士に電話。「ジェフ、遅くに済まない」「平気だよ。どうせ眠れないんだから。スニッカーズが5ドルもするなんて。まあ会社持ちだけど」「もしよければ話すか?」「いいとも、外へ行こう。5分後ロビーで」(明日へ続きます……)
管制塔「カクタス1549便、滑走路4、離陸を許可」。しばらくして操縦士(トム・ハンクス)「メーデー! カクタス1549、両エンジン推力喪失、ラガーディアに引き返す」。旋回する機体に“USエアウェイズ”の文字。管制塔「滑走路13へ」操縦士「高度不足」。ビルの間を通過する飛行機。「もう少しだ、頼むぞ」副操縦士「サリー!」。飛行機、ビルに突っ込み炎上。ハッと目が覚める操縦士。
海沿いをジョギングする操縦士。
サウナに入り、物思いにふける操縦士。
ニュース「乗客150名、客室乗務員3名、パイロット2名が搭乗。経験豊かな機長の判断と奇跡的な運に恵まれ、見事に生還。数名のケガだけで全員無事。USエアウェイズ1549便の映像でした。乗客「死ぬと思ってたけど、奇跡的に助かったわ。ありがとう、機長。本当に」。ニュース終わる。
「皆さん、ありがとう。サレンバーガー機長、スカルズ副操縦士。調査には航空機システム、機体構造、MRT、航空中性能、ATC、鳥類、緊急対応の専門家が協力します。今日は墜落の人的要因について」機長「着水です。墜落じゃありません。あれは不時着水です。引き返さなかったのは高度不足だったからです。長さと幅で安全なのはハドソン川しかありませんでした」「“ラガーディア空港に戻る”と言っておいたのに?」「左に旋回させて不可能だと判断しました」「高度と降下率の計算は?」「そんな暇はありませんでした。40年、何千回以上の経験からの判断です」「その根拠は?」「視認によってで、迷いはありませんでした」「航空技術者は引き返せたと言っています」「彼女らはパイロットじゃない。間違っています」「両エンジンに鳥が入るなんて前例はない」「初めて起こるから前例になるのです」「前の晩の睡眠は?」「8時間たっぷりと」「低血糖の可能性は?」「問題ありません」「最後の飲酒は?」「9日前です」「麻薬は?」「一度も」「スカルズ副操縦士は?」「酒は飲みません」「機長、最近家庭で問題は?」「皆さんと同じで、仕事に影響はありません」。
タクシーの中で、スカルズ「バカげてる。なぜ我々のミスを探そうとする?」サリー「航空会社と保険会社のためだ。手厳しいぞ」「乗客を救ったのがいけないと?」「調査が彼らの仕事なんだ。事実が分かれば、すべて収まる」「あなたを表彰して仕事に戻すべきだ。(中略)」タクシーの運転手「ひどい世の中だ。巨大な金融詐欺、2つの戦争、深刻な失業。まだ1カ月半なのに、でもこの記事“ハドソン川の英雄”は最高の記事だ」副操縦士「是非彼にも証言を頼もう」。
妻に電話。「やっとね」「国家運輸安全委員会(NTSB)の質問責めにあった」「あなたの声が聞けて一安心。大勢の人々が“ご主人と会いたい”と」「マスコミが大勢待ち構えている」「こっちもそうよ。“サリーのすべて”を知りたがってる。どう答える?」「ローリー!」表の記者たちがうるさくて聞こえない。またかけ直して」。サリーと副操縦士が出ていくと、記者の放列の波。
サリーの妻、サリーに電話で「彼らを轢き殺したい。正当防衛よ。有罪に?」「君の好きにすればいいさ」「殺しの許可? あなたも逮捕されるわ」「まだNTSBの捜査中でそっちに行けない」「大丈夫?」「少し疲れただけだ。娘たちは?」「2人とも呆然としてる。あなたもそのようね」「でも大丈夫」「ええ、そうね。世界中があなたの話ばかり(中略)」「明日テレビに出る。何を訊かれるかな?」「そばにいてほしい?」「いや、大丈夫。娘たちと一緒にいてくれ。“愛してる”と」「愛してるわ。少し眠って。起きたら1月14日に戻っていてほしい。愛してるわ」。
ニュース「なぜ究極の決断を下しハドソン川に不時着水したのか、答えられるのは機長だけです。でもその決断は間違っていたのです。搭乗者たちの命を危険にさらしたのですから。国民の多くは機長を英雄視していますが、新たな情報で“ハドソン川の英雄”への考えが変わるかもしれません。サレンバーガー機長、あなたは英雄ですか? それともペテン師ですか?」。サリー、副操縦士に電話。「ジェフ、遅くに済まない」「平気だよ。どうせ眠れないんだから。スニッカーズが5ドルもするなんて。まあ会社持ちだけど」「もしよければ話すか?」「いいとも、外へ行こう。5分後ロビーで」(明日へ続きます……)