一昨日、神奈川県川崎市(最寄駅は小田急線新百合ヶ丘駅で、そこから徒歩5分)にある川崎アートシアターで、ジム・ジャームッシュ監督・脚本の’16年作品の『パターソン』を見てきました。
パンフレットの「STORY」を全文引用・修正させていただくと、
「パターソンはニュージャージー州パターソン市のバス運転手。彼の一日は午前6時すぎ、隣に眠る妻ローラにキスすることから始まる。朝食を取り、家から会社の車庫まで歩いて、運転手としての乗務をこなすパターソン。フロントガラスに広がる街を眺め(このショットはヴィム・ヴェンダースを想起させます)、周囲の会話に耳を傾けるうち、彼の中に詩が生まれる。それを彼は秘密のノートに書きとめていく。帰宅後はローラと夕食、そして愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、ビールを一杯だけ飲んで、ビールの匂いとともにローラの隣で眠りにつく。そんな毎日が続く。
「月曜日」の字幕。ローラは双子を産む夢を見たと語る。それ以来、パターソンは至るところで双子を目にするようになる。朝食を食べながら、オハイオ印ブルーチップのマッチを見つめ、そこから詩を紡ぎ出すパターソン。夜のバーのシーンでフェイドアウト。
フェイドイン。「火曜日」の字幕。ローラは古代ペルシャの夢を見たと語る。車庫ではパターソンの上司ドニーが「今日も最悪だ」と言う。帰宅したパターソンにローラはお願いを2つする。彼の詩をつづったノートを週末にコピーさせてもらい、出版社に売り込ませてほしいということ、そしてギターを弾くカントリー歌手になるために高額のギターを買いたいということ。パターソンはどちらの願いもかなうよう約束する。バーでは、離婚したにもかかわらず、マリーに「よりを戻そう」としつこく付きまとうエヴェレットがいる。フェイドアウト。
フェイドイン。「水曜日」の字幕。ローラは一室の壁を違う色に塗り直している。帰宅後のパターソンに「詩は書けた?」と訊くローラ。パターソンは「ああ、少しね。君への想いを綴った詩だ」と答える。マーヴィンと夜の散歩をしていると、コインランドリーでラップで詩を語っている黒人と出会う。バーでフェイドアウト。
フェイドイン。「木曜日」の字幕。パターソンはいつもより遅く目覚める。帰宅途中、パターソンは詩を書く少女に会い、その見事な詩に感心し、ローラにもその詩を語る。バーではバーテンダーのドクが妻に「あたしの金を勝手に使って! すぐに返して!!」と怒鳴られる。フェイドアウト。
フェイドイン。「金曜日」の字幕。パターソンが目覚めるとローラがいない。彼女は週末のバザーに出すカップケーキを作っており、その売れ行きの良さによっては、カップケーキ屋を開くことを夢見ている。パターソンは乗客を乗せた状態でバスにエンストが起こり、急きょ乗客を降ろし、替わりのバスを乗客の女の子に借りた携帯電話で呼ぶ。疲れて帰った彼を出迎えたのは、届いたばかりのギターで「線路の歌」の前半を弾き語りするローラ。癒されるパターソン。バーを訪れると、失意のエヴェレットが拳銃を取り出し、無理やりマリーによりを戻すことを迫り、自殺を図ろうとするが、とっさにパターソンが彼に組みつき、拳銃を取り上げる。取り上げた拳銃はオモチャのゴム銃だった。フェイドアウト。
フェイドイン。「土曜日」の字幕。先に起きていたローラがパターソンに「おはよう」と声をかける。彼女はできあがった無数のカップケーキをパターソンに手伝ってもらいながら車に乗せ、出かける。夜になり、「全部売れた!」と喜ぶローラ。お祝いをしようという話になって、2人は外食と映画に出かける。白黒の恐怖映画を手をつなぎながら見る2人。しかし帰宅した2人はマーヴィンがパターソンの詩を書いていたノートを無数の紙切れにしてしまっているのを発見し、怒ったローラはマーヴィンをガレージに閉じ込める。フェイドアウト。
フェイドイン。「日曜日」の字幕。起き抜けのパターソンは昨晩のショックを引きずっている。散歩に出た彼はエヴェレットとすれ違う。もう気分が落ち着いたと言うエヴェレットは「何があっても日は昇りまた沈む。毎日が新しい日」と語る。パターソンは滝の見える場所でベンチに座っていると、ふいに日本人に話しかけられる。その日本人はパターソンが大好きな地元出の詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの名を口にし、彼の生まれ育ち暮らした街を訪ねに来たと言い、パターソンに白紙でできた手帳をプレゼントしてくれる。そして2人は再会を誓って別れる。フェイドアウト。
フェイドイン。またいつものように月曜日が始まる……。
素晴らしい!! 文句無しの傑作でした! 川崎アートシアターでは、10月14日と17~20日、どちらも午後7時45分から2時間超の時間で見ることができます。是非ご覧になられることをおススメします。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
パンフレットの「STORY」を全文引用・修正させていただくと、
「パターソンはニュージャージー州パターソン市のバス運転手。彼の一日は午前6時すぎ、隣に眠る妻ローラにキスすることから始まる。朝食を取り、家から会社の車庫まで歩いて、運転手としての乗務をこなすパターソン。フロントガラスに広がる街を眺め(このショットはヴィム・ヴェンダースを想起させます)、周囲の会話に耳を傾けるうち、彼の中に詩が生まれる。それを彼は秘密のノートに書きとめていく。帰宅後はローラと夕食、そして愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、ビールを一杯だけ飲んで、ビールの匂いとともにローラの隣で眠りにつく。そんな毎日が続く。
「月曜日」の字幕。ローラは双子を産む夢を見たと語る。それ以来、パターソンは至るところで双子を目にするようになる。朝食を食べながら、オハイオ印ブルーチップのマッチを見つめ、そこから詩を紡ぎ出すパターソン。夜のバーのシーンでフェイドアウト。
フェイドイン。「火曜日」の字幕。ローラは古代ペルシャの夢を見たと語る。車庫ではパターソンの上司ドニーが「今日も最悪だ」と言う。帰宅したパターソンにローラはお願いを2つする。彼の詩をつづったノートを週末にコピーさせてもらい、出版社に売り込ませてほしいということ、そしてギターを弾くカントリー歌手になるために高額のギターを買いたいということ。パターソンはどちらの願いもかなうよう約束する。バーでは、離婚したにもかかわらず、マリーに「よりを戻そう」としつこく付きまとうエヴェレットがいる。フェイドアウト。
フェイドイン。「水曜日」の字幕。ローラは一室の壁を違う色に塗り直している。帰宅後のパターソンに「詩は書けた?」と訊くローラ。パターソンは「ああ、少しね。君への想いを綴った詩だ」と答える。マーヴィンと夜の散歩をしていると、コインランドリーでラップで詩を語っている黒人と出会う。バーでフェイドアウト。
フェイドイン。「木曜日」の字幕。パターソンはいつもより遅く目覚める。帰宅途中、パターソンは詩を書く少女に会い、その見事な詩に感心し、ローラにもその詩を語る。バーではバーテンダーのドクが妻に「あたしの金を勝手に使って! すぐに返して!!」と怒鳴られる。フェイドアウト。
フェイドイン。「金曜日」の字幕。パターソンが目覚めるとローラがいない。彼女は週末のバザーに出すカップケーキを作っており、その売れ行きの良さによっては、カップケーキ屋を開くことを夢見ている。パターソンは乗客を乗せた状態でバスにエンストが起こり、急きょ乗客を降ろし、替わりのバスを乗客の女の子に借りた携帯電話で呼ぶ。疲れて帰った彼を出迎えたのは、届いたばかりのギターで「線路の歌」の前半を弾き語りするローラ。癒されるパターソン。バーを訪れると、失意のエヴェレットが拳銃を取り出し、無理やりマリーによりを戻すことを迫り、自殺を図ろうとするが、とっさにパターソンが彼に組みつき、拳銃を取り上げる。取り上げた拳銃はオモチャのゴム銃だった。フェイドアウト。
フェイドイン。「土曜日」の字幕。先に起きていたローラがパターソンに「おはよう」と声をかける。彼女はできあがった無数のカップケーキをパターソンに手伝ってもらいながら車に乗せ、出かける。夜になり、「全部売れた!」と喜ぶローラ。お祝いをしようという話になって、2人は外食と映画に出かける。白黒の恐怖映画を手をつなぎながら見る2人。しかし帰宅した2人はマーヴィンがパターソンの詩を書いていたノートを無数の紙切れにしてしまっているのを発見し、怒ったローラはマーヴィンをガレージに閉じ込める。フェイドアウト。
フェイドイン。「日曜日」の字幕。起き抜けのパターソンは昨晩のショックを引きずっている。散歩に出た彼はエヴェレットとすれ違う。もう気分が落ち着いたと言うエヴェレットは「何があっても日は昇りまた沈む。毎日が新しい日」と語る。パターソンは滝の見える場所でベンチに座っていると、ふいに日本人に話しかけられる。その日本人はパターソンが大好きな地元出の詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの名を口にし、彼の生まれ育ち暮らした街を訪ねに来たと言い、パターソンに白紙でできた手帳をプレゼントしてくれる。そして2人は再会を誓って別れる。フェイドアウト。
フェイドイン。またいつものように月曜日が始まる……。
素晴らしい!! 文句無しの傑作でした! 川崎アートシアターでは、10月14日と17~20日、どちらも午後7時45分から2時間超の時間で見ることができます。是非ご覧になられることをおススメします。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)