また昨日の続きです。
アニー「彼の馬だわ」ジョン「アニー、大変だ」。頭に傷を負い失神しているストライド。ジョン「フローラ・ビスタに運んで医者に診せよう」「ダメよ」「このままじゃ死……」「分かってるわ。彼がいなかったら、私たちはまだぬかるみの中にいた。私たちのために一緒に来てくれたの」「でも……」「彼を狙う連中が待ち受けてるのよ。医者をここへ連れて来て」「それはできない。どうしても馬車でいかないといけないんだ。シルバーで仕事を見つけた、と言ったろ? 真っ当な仕事じゃないと分かっていたが、金が必要だった。何も聞くなと言われて事情は知らなかったんだ」「何を言ってるの?」「おいで、これだよ。集配所裏の小屋にあった箱を運ぶだけで500ドルだ。今日中に届けないといけない。だから引き返せないんだ」意識の戻ったストライド「箱を下ろせ」「運ばないと殺される」「下ろせ。奥さんは馬車に乗って。渓谷の南壁を西に進めばカリフォルニアに着く」「でも……」「君が来なければ、奴らは取りに来る」「危険だわ」「これが一味を誘い出す唯一の方法なんだ」「連中のことは知らなかった。信じてくれ」「仲間だったら殺してる。さあ行って」。ジョンはライフルをストライドに投げ渡し、出発する。
“フローラ・ビスタまで3キロ”の看板。アニー「町には保安官がいるはず」ジョン「彼を放っておけない」。方向転換をするジョン。
マスターズ「戻ってきてもいい頃だ」ボディーン「黙れ!」「ストライドを殺すのに2人じゃ足りなかったな」「喋り過ぎだ」「気に障ったか?」「イライラしてる」「はっきり言え」「俺が思ってること?」「戻らないと知ってて送り出した」「俺がそんな男だと?」「思ってる」「チャンスがあればお前も同じことをするだろう」。マスターズ、机を蹴倒す。「言ったな?」男「馬車が来た!」。酒場の前で停まる馬車。「遅いから心配してた」「下ろすのを手伝おう」ジョン「荷物はない」「どこだ?」「ストライドが。欲しければ取りに来いと」「どこにいる?」「半時間ほど北の渓谷だ。あんたらを待ってる」手下「場所は分かる」。“保安官事務所”の看板。ジョン、アニーに「待っててくれ」。ジョン、馬車を降り、保安官事務所に歩いていこうとするが、ボディーンに道を塞がれる。「金を払って欲しいのか?」ジョン「ストライドには借りがある。そこをどいてくれ」「引き返せ」。背中をボディーンに撃たれるジョン。ボディーンはとどめの一発を放つ。駆け寄るアニー。銃を持とうとしてマスターズに制されるクレート。ジョンの頭を抱えるアニー。マスターズ「俺が間違ってた。彼は立派な男だ」。馬で駆けだすボディーンら2人。マスターズ「行くぞ」。
箱を発見したボディーン「あそこだ。ストライド!」こだま。「ペイト・ボディーンだ。箱を取り戻しに来た。箱を運ぶぞ」手下に「ロープをかけられるか?」「もちろん」「俺は反対側に回る」。手下、ストライドに撃たれる。ボディーン、馬を降り、岩山へ。マスターズ、ボディーンとクレートを撃ち殺す。マスターズ、歩いて箱へ。「止まれ!」。背後からストライド。ライフルを杖代わりにしている。ストライド「何があった?」「ペイトとボディーンを殺した」「なぜ?」「当然だろ?」「クレートは?」「死んだ」「あんたとこうなるのは残念だ」「なら手を引け」「2万ドルを諦めてたまるか」「おとなしくその箱を渡す気は?」「ないよな、アニーのこともあるし、残念だ」「彼女?」「今は未亡人だ。保安官事務所の前で旦那が撃たれた。立派な男だ」「ああ、いつでも保安官なんだな」。両者一斉に拳銃に手をかけるが、マスターズが倒れる。箱には“ウエルズ・ファーゴ”の文字。フェイドアウト。
箱が馬車に乗せられる。びっこのストライド。アニーに「カリフォルニアはいい所だと思いますよ」「あなたは?」「シルバーで保安官助手に。近くに来ることがあれば、ぜひ寄ってください」「そうしましょう」「ご機嫌よう」「さようなら」。馬に乗って去るストライド。見送るアニー。「御者さん」「はい?」「トランクを下ろして」「残るんですか?」「当分はね」。去るストライドをバックから撮って、映画は終わる。
これだけの内容でなんと78分の映画でした。最初に見たのは去年末の東京国際映画祭の一環で行われた、東京ミッドタウン日比谷の屋外のでかいテレビジョンでの上映だったのですが、寒風吹き荒れる中、毛布でなんとか暖を取り、雑談をしている中年の女性を叱責しながらの観劇だったので、今ひとつ映画に集中することができなかったのですが、今回はしっかりと堪能しました。バッド・ベティカー監督作品は『暗黒街の帝王 レッグス・ダイヤモンド 』のDVDを買ってあるので、今から見るのが楽しみです。
アニー「彼の馬だわ」ジョン「アニー、大変だ」。頭に傷を負い失神しているストライド。ジョン「フローラ・ビスタに運んで医者に診せよう」「ダメよ」「このままじゃ死……」「分かってるわ。彼がいなかったら、私たちはまだぬかるみの中にいた。私たちのために一緒に来てくれたの」「でも……」「彼を狙う連中が待ち受けてるのよ。医者をここへ連れて来て」「それはできない。どうしても馬車でいかないといけないんだ。シルバーで仕事を見つけた、と言ったろ? 真っ当な仕事じゃないと分かっていたが、金が必要だった。何も聞くなと言われて事情は知らなかったんだ」「何を言ってるの?」「おいで、これだよ。集配所裏の小屋にあった箱を運ぶだけで500ドルだ。今日中に届けないといけない。だから引き返せないんだ」意識の戻ったストライド「箱を下ろせ」「運ばないと殺される」「下ろせ。奥さんは馬車に乗って。渓谷の南壁を西に進めばカリフォルニアに着く」「でも……」「君が来なければ、奴らは取りに来る」「危険だわ」「これが一味を誘い出す唯一の方法なんだ」「連中のことは知らなかった。信じてくれ」「仲間だったら殺してる。さあ行って」。ジョンはライフルをストライドに投げ渡し、出発する。
“フローラ・ビスタまで3キロ”の看板。アニー「町には保安官がいるはず」ジョン「彼を放っておけない」。方向転換をするジョン。
マスターズ「戻ってきてもいい頃だ」ボディーン「黙れ!」「ストライドを殺すのに2人じゃ足りなかったな」「喋り過ぎだ」「気に障ったか?」「イライラしてる」「はっきり言え」「俺が思ってること?」「戻らないと知ってて送り出した」「俺がそんな男だと?」「思ってる」「チャンスがあればお前も同じことをするだろう」。マスターズ、机を蹴倒す。「言ったな?」男「馬車が来た!」。酒場の前で停まる馬車。「遅いから心配してた」「下ろすのを手伝おう」ジョン「荷物はない」「どこだ?」「ストライドが。欲しければ取りに来いと」「どこにいる?」「半時間ほど北の渓谷だ。あんたらを待ってる」手下「場所は分かる」。“保安官事務所”の看板。ジョン、アニーに「待っててくれ」。ジョン、馬車を降り、保安官事務所に歩いていこうとするが、ボディーンに道を塞がれる。「金を払って欲しいのか?」ジョン「ストライドには借りがある。そこをどいてくれ」「引き返せ」。背中をボディーンに撃たれるジョン。ボディーンはとどめの一発を放つ。駆け寄るアニー。銃を持とうとしてマスターズに制されるクレート。ジョンの頭を抱えるアニー。マスターズ「俺が間違ってた。彼は立派な男だ」。馬で駆けだすボディーンら2人。マスターズ「行くぞ」。
箱を発見したボディーン「あそこだ。ストライド!」こだま。「ペイト・ボディーンだ。箱を取り戻しに来た。箱を運ぶぞ」手下に「ロープをかけられるか?」「もちろん」「俺は反対側に回る」。手下、ストライドに撃たれる。ボディーン、馬を降り、岩山へ。マスターズ、ボディーンとクレートを撃ち殺す。マスターズ、歩いて箱へ。「止まれ!」。背後からストライド。ライフルを杖代わりにしている。ストライド「何があった?」「ペイトとボディーンを殺した」「なぜ?」「当然だろ?」「クレートは?」「死んだ」「あんたとこうなるのは残念だ」「なら手を引け」「2万ドルを諦めてたまるか」「おとなしくその箱を渡す気は?」「ないよな、アニーのこともあるし、残念だ」「彼女?」「今は未亡人だ。保安官事務所の前で旦那が撃たれた。立派な男だ」「ああ、いつでも保安官なんだな」。両者一斉に拳銃に手をかけるが、マスターズが倒れる。箱には“ウエルズ・ファーゴ”の文字。フェイドアウト。
箱が馬車に乗せられる。びっこのストライド。アニーに「カリフォルニアはいい所だと思いますよ」「あなたは?」「シルバーで保安官助手に。近くに来ることがあれば、ぜひ寄ってください」「そうしましょう」「ご機嫌よう」「さようなら」。馬に乗って去るストライド。見送るアニー。「御者さん」「はい?」「トランクを下ろして」「残るんですか?」「当分はね」。去るストライドをバックから撮って、映画は終わる。
これだけの内容でなんと78分の映画でした。最初に見たのは去年末の東京国際映画祭の一環で行われた、東京ミッドタウン日比谷の屋外のでかいテレビジョンでの上映だったのですが、寒風吹き荒れる中、毛布でなんとか暖を取り、雑談をしている中年の女性を叱責しながらの観劇だったので、今ひとつ映画に集中することができなかったのですが、今回はしっかりと堪能しました。バッド・ベティカー監督作品は『暗黒街の帝王 レッグス・ダイヤモンド 』のDVDを買ってあるので、今から見るのが楽しみです。
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