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チャールズ・チャップリン監督『ニューヨークの王様』その2

2014-04-23 06:17:00 | ノンジャンル
 先日、ネットで手塚治虫さんのテレビアニメ『ジャングル大帝』のオープニングを目にする機会があり、改めてその素晴らしさに触れ、思わず涙してしまいました。手塚さんは幼少時の私に『鉄腕アトム』を通じて“社会正義”というものを教えてくれた方で、今でも感謝しています。代表作の一つで、私のお気に入りの一つ『アドルフに告ぐ』はまだアニメ化されていないようなので、今後のアニメ化を待ちたいと思います。

 さて、昨日の続きです。
 スタジオで宣伝写真を撮るアン。国王は騙された復讐だと言って、アンをベッドに押し倒します。プレートを取りに行っていた撮影助手は、戻ってきて2人の様子を見ると、すぐにその場を離れます。助手を呼ぶアン。アンは助手にプレートの指示を改めてして、助手が去ると、また国王はアンに迫ります。
 リハーサルを積んでいよいよCM撮りの本番。実物のウイスキーを国王が飲むと、むせてしまい、監督はあわててフィルムを止めます。
 「失敗でしたな」という大使に、「あんなひどいウイスキーは初めてだ」と言う国王。そこへアンが現れ、CMはギャグだと思われ、大ヒットし、全国中継が決まって新たに2万ドルが国王に支払われ、他にも注文が殺到していると言います。
 ホルモンのCMのために宣伝写真を撮るアン。アンは若く見せるために、国王に整形手術を勧めます。整形手術を受けた国王は、石膏で固めたような顔になり、医師からしばらく顔の筋肉を動かさないように言われます。ホテルに帰り、あまりの変わり様に驚く大使。訪ねてきたアンも驚き、唇を縮めすぎだと言いますが、笑うのを躊躇する国王に、気にし過ぎだと言って、気分を変えるために外出しようと言います。
 ナイトクラブ。ストローでうまくジュースを吸うことができない国王。やがて2人組のコメディアンが現れ、お互いを糊でベタベタにし合い、笑うのを我慢していた国王も、ついに口を大きく開けて馬鹿笑いしてしまいます。「全てが外れた!」と顔を押さえる国王。驚くアン。
 病院で結局元の顔に戻してもらった国王は、吹雪の中、車でホテルに帰ると、ホテルの出口でシャツ姿のルパートに声をかけらえます。「学校を卒業した」という濡れネズミのルパートを自室に迎えた国王は、ルパートの服を脱がし、ルパートの体を風呂で温め、食事を与えます。ルパートは親のことで尋問されたので学校を逃げ出してきたと言い、それを聞いた大使は彼に巻き込まれてはいけないと国王に言い、盗聴器を捜します。寝巻きを着て浴室から現れるルパート。
 国王と大使が外出すると、電報を届けに来たホテルマンが部屋にルパートがいることを刑事に告げ口し、刑事は部屋に入ってきます。ルパートは自分は国王の甥だと嘘をつき、そこへ帰ってきた国王も、ルパートの話に合わせます。そこへ原子力委員会から電話が入り、3人の委員がこちらに向かっていると言いますが、電話の状態が悪く、いつ着くかまでは聞き取れません。国王と大使は原子力計画の書類を取りに部屋を出ますが、彼らと入れ違いに3人の委員がやって来ます。ホテルマンによって部屋に案内された3人は、やはりホテルマンによって国王の甥と紹介されたルパートと顔を合わせます。自分の出自について色々質問を受けたルパートは、やがてアメリカの自由が脅かされていると主張し始め、国王にしたように、政府批判を始めます。まるで共産党員の言い分だと憤慨する委員たち。そこへ国王が帰ってきて、ルパートの耳を引っ張り、隣室に連れていきます。委員たちに謝る大使。
 ルパートは国王に新調してもらった服を着ます。ルパートは自分の姓名がマカビーであることを国王に教え、国王から学校に戻るように言われます。テレビでは国会の非米活動調査委員会の中継がなされていて、共産党員だったことを認めたマカビー夫妻は、当時の仲間たちの名前を言うことを拒否して、国会侮辱罪に問われ、連行されます。それを見て、泣き出すルパート。国王は明日必ず学校に会いに行くと約束します。そこへルパートを捜しているという保安官が現れ、ルパートを連れていきます。(また明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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