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相米慎二監督『風花』その1

2011-01-09 06:18:00 | ノンジャンル
 相米慎二監督の'01年作品であり遺作でもある『風花』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。
 夜明けの満開の桜の下、文部省の役人・沢木(浅野忠信)が目覚めると、見知らぬ女・ゆう子(小泉今日子)が隣に寝ており、彼女の故郷の北海道に連れて行ってくれと昨晩言っていたと言われますが、憶えがなくその場を去ります。酔ってコンビニで万引きをしてしまい、取り押さえられる沢木。職場のピンサロから出勤してくれと電話がかかりますが、ゆう子は故郷に帰ると言って、店長の脅しにもかかわらず電話を切ってしまいます。マンションの一室でモノが立たなくても好きという恋人は、沢木に自分のオナニーを見せようとしますが、沢木は無駄だと取り合いません。酔って地下街を徘徊しているところで沢木は北海道に旅立とうとしているゆう子と再会し、次のシーンでは沢木は北海道でピンク色の4WDを運転していて、助手席にはゆう子が座っています。酔っていないとまったく愛想無くなる沢木に、つい笑ってしまうゆう子は、「今までよく殺されなかったね」と声をかけますが、写真週刊紙に沢木が取り上げられているのを見て、彼も事情を抱えていることを知ります。父の墓参りをした後、ゆう子は誰かに電話をしますが、相手が出るとすぐに切ります。タバコを吸いながら、自分の母に娘を預けて東京に出ようとしている自分を回想するゆう子。ゆう子は母が坊さんと再婚したと言うと、沢木はピンサロの客としてゆう子に出会ったことを思い出します。ゴミ袋の上に寝ていた沢木はゆう子に声をかけられ、「行くところがない」と答えます。借金の催促と夫の事故死の知らせを受けていた自分を回想するゆう子。寺の近くで車を降り、1人で冬山へ行けと沢木に言って、ゆり子は寺に向かいますが、沢木は「ここで待っている」と言います。寺は祭りの真っ最中で、人でごった返している境内を横切って本堂に向かうと、すぐに母(香山美子)がその姿を認め、5年も来なかったことを責め、義父は、真っ当な仕事に就かない限り娘には会わせないと言って、ゆり子を追い返します。沢木は北海道にいることを上司に連絡すると、上司は、沢木の恋人のホステスが傷害賠償訴訟を沢木に対して起こしていることを知らせ、そっちで新しい仕事を探せと沢木に言います。寺を去り路傍に座り込んで口笛を吹きながら、妊娠中に夫(鶴見辰吾)から独立のためにソープで貯めた800万円を出してくれと頼まれたことを回想するゆり子。どしゃぶりの雨の中、ゆり子に妊娠を告げられ喜ぶ夫の姿も思い出します。その夜、居酒屋で悪酔いして北海道の悪口を繰り返し、客から頭突きを喰らう沢木。彼の手当てをホテルでした後、ゆり子は「娘の顔を見たら、もう少し頑張れるかもと思っていた」と一人ごちて絶望します。
 ということで長くなってしまったので、続きはまた明日に‥‥。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)

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