お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さん原作
2016年発売の絵本『えんとつ町のプペル』を読んで、
アイちゃん(二女)が泣いたと言っていたので
とても興味があったけど、その絵本を読むことはなかった。
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映画の方を先に観に行った。
煙に覆われたえんとつ町で暮らす人々は空を見たことがなく、
ましてや空には輝く星があるなどと信じる者は誰もいなかった。
だが、えんとつ掃除人の少年ルビッチだけは父親の教えを信じ、
空を見上げては、煙の向こうにはきっと星があるはずだと思っていた。
町の住人たちはそんなルビッチを笑い者にし、
一人ぼっちになってしまった彼が出会ったのは、ゴミ人間プペルだった。
興行収入20億円、観客動員数150万人を突破。先日、
第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞に
ノミネートされた『えんとつ町のプペル』
「信じれば、奇跡は起こる」みたいな
そういうことを言う人は多くて、
まぁ、西野さんも「信じることの大切さ」を
伝えたいんだろうなと、なんとなく想像以上では
ない気がしてたけど、違った…
今、ランキング1位の『花束みたいな恋をした』
最後がまったく泣けなかったのに…
成功者かなんか知らんけど教祖様?って…
なぜか好きになれなかった西野さんの
映画『えんとつ町のプペル』に
中年のお姉さん?は涙した
自然と流れる涙が
よかった…
いろんなことを思い出してた
例えば…
小学校の時、いじめられたあの子に
何もしてあげられんかったよなぁ
あの日だけだったっけ?
とか…
アイちゃんが中学生の時、
「みんなに嫌われてる〇〇ちゃんが
私にいつも引っついてくるんよ
仲よくせんとかわいそうじゃし…」
好かれて困ってた?けど、その子が
転校になって解決したよなぁ
とか…
好きだけど身を引くってことあるよなぁ
相手のことを思ってのことでも
わかってもらえんかったりする…
まあ、時間が解決してくれるけど
とか…
頭の中で記憶がグルグルした
記憶の方へ気が入ったぶん
ちょっと観損ねたか?(笑)
とにかく…
結末は想像できたとしても、
あの結末は想像を超えていたので
すごい!
あの絵、才能だね!
ブラボー
だった…。
『えんとつ町のプペル』を検索していたら
絵本『えんとつ町のプペル』全ページ無料公開に
辿り着いた。
アイちゃんが泣いたと言ってたように
私も泣いた
絵本で泣くことなんて
初めてだったかも…。
西野さんの考え方に共感できるので
シェアします
【あとがき】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。キングコング西野亮廣です。
えんとつ町は煙突だらけで、そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。朝から晩までモックモク。えんとつ町に住む人は、青い空を知りやしない。輝く空を知りやしない。『空』という概念がないものですから、見上げることもしません。
そんな町に突如現れたゴミ人間と、その友達の煙突掃除屋が、それでも空を見上げるもんだから、町から袋叩きに遭ってしまいます。えんとつ町は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺。
そして、「夢を見る」「夢を語る」「行動する」といった、大人になる過程で皆が折り合いをつけて捨てたモノをまだ持ち続けているという意味で、主人公を《ゴミ人間》にしてみました。
『えんとつ町のプペル』は、そんな物語です。いかがでしたか?
実は今回、この絵本を最後まで無料で公開したのは、とても勇気がいることでした。僕だけでなく、この作品に携わっているスタッフは、この絵本の売り上げで生活をしているからです。ただ一方で、「2000円の絵本は、子供が、子供の意思で手を出すことができない」という声も耳にしました。
たしかに、2000円は決して安くない値段です。僕は子供に届けたいと思うけれど、「お金」という理由だけで、受け取りたくても受け取れない子がいる事実。
だったらいっそのこと、「お金なんて取っ払ってしまおう」と思いました。『えんとつ町のプペル』を、お金を出して買いたい人は買って、無料で読みたい人は無料で読める絵本にしてしまおう、と。
せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。10万部《売れる》ことよりも、1000万人が《知っている》ことの方が、はるかに価値があると僕は考えます。
それに、人間が幸せになる為に作り出した『お金』で、人間に格差ができるのなんて、やっぱり全然面白くない。お小遣いなんて貰えない幼稚園児や小学生が、出費が重なって金欠になった学生や主婦が、何かの事情で本屋さんまで足を運ぶことができなくなってしまった人達が、それでも手に入れられるモノにしたい。
今回の無料公開が、どう転ぶかは分かりません。この絵本の制作には4年半を費やしました。もしかすると、この挑戦により、一冊も売れなくなってしまうかもしれません。しかし、たとえそうなったとしても、たくさんの人が『えんとつ町のプペル』を知ってくれさえすれば、また次の挑戦ができると僕は信じています。
今、足がプルプル震えているのですが、皆様に1つだけお願いがあります。「おい、西野!お前のその心意気、買ったぞ!」という方は、ぜひこの記事をシェアしていただけないでしょうか?
たくさんの人に『えんとつ町のプペル』を届けるため、どうか宜しくお願い致します。
最後に。ページ数の関係でカットになりましたが、主人公の一人であるルビッチの父親がルビッチにかけた言葉を、ここに記しておきます。
他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、お前が光を見たのなら、
行動しろ。思いしれ。そして、常識に屈するな。
お前がその目で見たものが真実だ。
あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。