現代の子どもたちは、たくさんのやることがあり、けっこう忙しい毎日を過ごしています。
学習はもちろん、部活動や、学校生活でがんばる、文化祭や体育祭などの学校行事に取り組むこと以外に、習いごともあります。
その習いごとは多岐に渡ります。ピアノ、ダンス。空手、バレイ、将棋、ゴルフ、新体操、剣道など、学校の部活にはないものが多いのですが、わたしの校長在職中に中学生が習っている(習っていた)と聞きました。
「少しでも、この子の才能を伸ばすことができれば」と親御さんは願います。
「才能が開花すれば、豊かな人生が送れるかもと期待して、わが子を通わせることもあります。
親の気持ちとしては当然だと思います。
安積良斎(あさかごんさい)は、江戸幕府末期に吉田松陰に影響を与えた学者です。
この人は、習い始めたことは途中でやめてしまえば、これまでの努力や苦労が無駄になるという教えを説いています。
習い始めたことは、たとえ失敗に終わるとしても、最後までやり遂げることが大切で、そうすれば次につながるということを言っているのだと考えます。
その教えは、「半途(はんと)して怠れば、前功を失い未熟に復する」という言葉で残されています。
私たちは、やり始めたことは途中でやめず、最後までやり通すことが大切だということを心に刻みたいと思います。
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