
学校の教師にとって、教え子が成人を迎えるのは万感の思いがあります。
自治体によりますが、成人を迎える人の小学校6年の学級担任か中学校3年の学級担任が成人式に招待されます。
わたしの校長在任中の卒業生も、今日、成人の日を迎えます。
小学校、中学校卒業して、今日の成人の日を迎えるまでの道のりは順風満帆ではなかったでしょう。
楽しくうれしいことがあった反面、ときには傷つき、悲しい思いをしたこともあったことでしょう。
しかし、それでもその道のりを歩んできて、いのちをつないで、いま、この節目の日を迎えていることは、限りなく尊いことです。
今日まで育ててこられた親御さんのご苦労には、最大の敬意を表します。
中学校を卒業してから今日の日を迎えるまでの日々は、その人にとっての「過去」となります。
これから先の日々は「未来」になります。
おめでたいときには、しばしば人びとの視点は未来に向きます。
「輝く未来」とか「将来の夢に向かって」などの言葉がよく使われます。
しかし、未来はまだ何もないゼロの状態です。
わたしは、今まで歩んできた「過去」にこそ意味があると考えています。
過去こそがすべてであり、今日からは成人として、あなたの「未来」を一つずつ、創っていってください。
成人おめでとうございます。
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