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映画『羊の木』

2018年02月09日 | 映画とか
監督:吉田大八/脚本:香川まさひと/原作:山上たつひこ・いがらしみきお
『羊の木』

山上たつひこといがらしみきおによる
第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を
アレンジを加え実写映画化。
殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた町を舞台に
移住者の素性を知らされていない町の人々の日常がゆがんでいくさまを描く。


「東西交易がまだ至難だった中世時代、
ヨーロッパでは東方には羊のなる木があると信じられていた」
少しマザーグース的な発想にも感じられるが
これをどう捉えるべきか…。
「真実は表面的な事だけでは分からない」とか
「単純な発想を信じるべきか否か」
「先入観を捨てて本質を見抜く」
等々なのだろうかな。

6人の元殺人犯と寂れた漁師町の人々。
様々な出来事が妙な現実感を持っていて
スリリング且つおどろおどろしい。

なかなか深く考えさせられる作品で
見終わった後もしばし気分が重かった。









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