Ms. McCaw Learns to Draw | |
Kaethe Zemach | |
Arthur a Levine |
”マッコー先生、お絵かきをならう”
ダドリーくんは勉強が苦手です。色々なことがなかなか覚えられないし、
集中できないんです。どの先生も、ダドリー君にはお手上げだと言いま
すが、マッコー先生は違います。ダドリー君がわかるまで何度でもくり
返し教えてくれます。何でも知っているし、何でもできるんです、マッコ
ー先生は。
ところがある日、先生は黒板に人の顔を描こうとしました。何度も何度
も。「どうしても人の横顔が描けないの」先生は泣きそうです。ダドリー
君にはそのつらさがわかります。先生を助けてあげたい。ダドリー君は
勇気を振り絞って黒板の前に立つと、今度は脳みそを振り絞りました。
「人の横顔はね、おでこと鼻と口とあご、これをつなげればいいんだよ」
ダドリー君は色々な顔を描きました。丸いの、細長いの、怒っているの、
楽しそうなの、悲しそうなの、、。ダドリー君に教わって、とうとう先生も
人の横顔が描けるようになりました。
どうもこれは、マッコー先生の策略のような気がしないでもありません。
ダドリー君に自信をつけてあげたい、誰にでも得意、不得意があるけれ
ど、知恵を絞れば克服できる、というようなことをみんなにわからせたい、
という。ちょっとできすぎの感じもするのですが、絵がなにしろ楽しい絵
本です。黒板一杯に書かれた人の顔、顔。単純なのにとても様々で、
十人十色どころか百色も二百色もありそうです。アメリカの小学校の様
子などもわかる愉快な絵本です。
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