天理市柳本町、山の辺の道近くに黒塚古墳はあります。全長130メートルほどの
前方後円墳です。古墳時代前期3世紀ごろの古墳ですから、ちょうど卑弥呼の時代。
1998年、そこから中国から贈られたと思われる三角縁神獣鏡が30個以上も出てきた
ため、すわ、卑弥呼の墓ではないかと大騒ぎになり、邪馬台国畿内説がますます有力
になったのだそうです。近くにこれも卑弥呼の墓ではないかと言われる、黒塚古墳の
2倍の大きさの箸墓がありますが、これは宮内庁管轄の陵墓で発掘できないとのこと。
古代ロマンが広がります。
しかし、今から1800年ほど前のお墓ですから、幾多の変遷を経てきました。中世には
地震に会い、戦国、江戸時代には、城郭の一部とされ、周りの堀を利用して石垣まで
作られていたそうです。だから幸いにも盗掘が防がれたのだそうですが。
今はきれいに整備され、街並みの向こうに大和三山のうちの二山、耳成山と畝傍山
が望めます。
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