2007年に世界遺産に登録された石見銀山は島根県の山の中にあります。
1300年代から掘られてきたとのこと。日本は最盛期には世界の銀の三
分の一を産出し、その殆どが石見銀山から出たものだったとのこと。
間歩と呼ばれる坑道をガイドのおじさんと見学することができます。
中心となる大森には今も往時の繁栄を思い起こさせる街並みが保存さ
れています。当時要人の宿泊所であった家屋など、レトロ感満載です
が、どことなく小粋です。
でも、その町の多くの家々は今や空き家で、世界遺産になったことに
よる補助金があっても、維持するのは大変なようです。世界遺産にな
ったがゆえ色々規制が多く、しかも山深く、遺産自体が地味なことも
あり、観光客数もはかばかしくないようす。
でも、そんな中地元の産物を生かした商品作りや、この土地にひかれ
てやってきた起業家などが、様々な形で文化を発信し始めているよう
です。ここを本拠とするアパレルメーカー「群言堂」は日本中に展開
されています。なかなか素敵なお店です。美しい日本の暮らし「根の
あるくらし」をコンセプトにしているそうです。
酷暑の一日、短い命を銀の採掘にかけた男たちを偲び町の狭い街道をそ
ぞろ歩きました。なぜか桔梗の濃い紫が遠い昔を思い起こさせました。
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