貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

八王子: 長心寺 ①西行に因んで芭蕉の句ありて!

2024-06-20 09:15:17 | 日記
令和6年6月20日(木)
八王子: 長心寺  ①          
 八王子駅の南寺町にある、
新たに整備されたお寺。
<山門>

 丁度葬祭とマッチング。
 山門の傍に句碑群がある。
<句碑群>

芭蕉の句碑やその説明が明示
されている。
<芭蕉句碑>

 芭蕉の句は、
「西行の 
   草履もかかれ 
     栢の露」 。  
 芭蕉句碑の説明、碑表には、
<句は、「笈日記「泊船集」「蕉翁句集」
(貞享5年とする)に収録されており、
いずれも「画賛」と題している。
<芭蕉句碑の説明>

 おそらく松を画いた絵に
賛を望まれた折の吟と思われる。
 露のしたたりそうな
みずみずしい松が立っている。
 この松の木かげに西行が立ち寄り、
長旅ですですり切れた草鞋などが
かかっていたら
一層風情があるものを、
の意である。
 なお「栢の露」は
「松の露」が正しい。
<西行塚>

 寺内にある「西行塚」に因んで                 
西行を敬慕した芭蕉の句碑の建立が
企画されたものであろう。
~つづく。

八王子永泉寺②芭蕉座像と芭蕉句碑と4人衆の句碑!

2024-06-19 10:58:45 | 日記
令和6年6月19日(水)
八王子永泉寺②
 芭蕉堂と芭蕉像!
<芭蕉座像>

 永泉寺には、五人の句碑が林立。
 そのひとつ、
 芭蕉句碑は、

 「先づたのむ 
   椎の木もあり 
      夏木立」
余す4人の句碑を紹介。
①は、和神庵の、

「むかし今 
   隔てぬ秋の 
     月夜かな」
②は、松原庵の、

「興と興 
   つくしたうへや 
       花と月」 
③は、一味庵の、

「朝晴れの 
    雪に試む 
       蹄か哉」
④は、杉庵の、
 「志ばらくは 
    夢のかりきの 
      はれ衣」

 先年亡くなられた大先輩、
沖倉 充先生は、
年賀状は自作・直筆の俳句。
 茶道、華道、書にも長じ、
根っからの粋人。
そして、八王子人!


八王子: 永 泉 寺 ①本堂の由来と鑓水学校と芭蕉堂!

2024-06-18 10:29:32 | 日記
令和6年6月18日(火)
八王子: 永 泉 寺  ①           
 開創は弘治元年(1555)、
武田氏家臣の永野和泉が当地に
移住し、庵を建て開基位となる。
<山門>

 その後、
永林寺三世岳應義堅大和尚が
天正元年(1573)当寺を
法地寺院として開山。 
 特徴的なのは、
歴史的にも古い石像や石塔が
雛壇のように飾られている
参道脇の石段と
ちょっと珍しい本堂の建物。
<本堂>

 この本堂は、元生糸商人、
八木下要右衛門の屋敷。
 明治17年(1884)に
寺の本堂が火事で焼けたため、
現在「絹の道資料館」が建つ
敷地に残されていた
八木下家の母屋を移築して
本堂にする。
 明治維新後、
本堂には鑓水村の教育を行う場所
として鑓水学校が創立され、
俳句教育が盛んに行われる。
<満開のしだれ桜>

 その名残を示すかのように、
芭蕉像や芭蕉堂、
芭蕉の句碑等が建っている。
<芭蕉堂>

 庭園も見応えあり。

~つづく。


日野市京王百草園②芭蕉二句碑と筑波山と和散歩!

2024-06-17 10:24:02 | 日記
令和6年6月17日(月)
 日野市京王百草園②

 松尾芭蕉の句碑も木々の緑に
包まれ、佇んでいる。
<芭蕉句碑その1>

 芭蕉の句は、
「春もやゝ 
   けしき調ふ 
     月と梅」
<芭蕉句碑その2>

「しばらくは 
   花の上なる 
     月夜かな」。 
 
 澄んだ空なら筑波山が見える
という。


 我が子らが住む筑波が
ここから眺められるとは…。

 心からの「和散歩」を
楽しむことに!


日野市: 京王百草園 ①雛飾りでいっぱいの松連庵と牧水!

2024-06-16 10:13:05 | 日記
令和6年6月16日(日)
日野市: 京王百草園  ①             
 江戸時代(1716 年~)、
寿昌院慈岳元長尼が徳川家康の
長男・信康追悼のため、
松連寺を再建。 
 その後、時代を経て造られたのが
京王百草園。
<入り口>

 園内の有名な
「寿昌(じゆしよう)梅(ばい))」は
寿昌院自ら植樹したと
伝えられている。
<雛飾りでいっぱいの松連庵>

 梅の開花時には
約50種500本の梅たちが
咲き競い、園は華やかさを増す。
 梅祭の最中だが、
梅の盛りを過ぎた時季に訪問。

 雛祭を挟んでの雛飾りは
本日でおしまい。
 皆手作りで、至極楽しめる。
 いろいろな工夫がされており、
孫や曽孫などへの思いも込めら
れている。

 今月の言葉 「老婆心」が
活かされている。
 当地は、江戸近郊の名所として
「江戸名所図会」などにも
紹介される。
<茶屋>


 徳冨蘆花、 田山花袋、北村透谷、
若山牧水ら文人たちも多く
訪れている。 
 特に、
若山牧水はこの地で恋人小枝子
との失恋を歌にし、
「独り歌へる」を創作。
 また、園内には牧水の
長男・旅人氏設計の              
歌碑もある。
~つづく。