Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

蜂の気持ち(高尾2)

2011年05月06日 09時14分38秒 | 日記



高尾山は花の山だ。

いたるところに
可憐な花が咲く。

花の咲くところには
蜂がいる。

そして私は、
必ず蜂に襲われる。

羽音で
蜂の気持ちがわかるようになってしまった。

蜂の羽音がドップラー効果のように
高低があるときは大丈夫。

蜂は私に興味はない。

それはさしずめ、
通りすがりの私であり、
通りすがりの蜂である。

恐ろしいのは、
羽音に高低、強弱がなく
一定で
長い間ずっと鳴り続けているもの。

私が、歩いて遠ざかっているにもかかわらず、
音が一定なのは
一定の距離を保ってわたしを追っているからだ。

日当たりの良い開けた場所の蜂は
それでもまだ、あきらめのいい方だ。

恐ろしいのは
暗くてうっそうとした
森の奥から
その羽音が聞こえたとき。

これはとてもしつこい。

多分種類が違うのだと思う。

一定の羽音を聞いたら
振り向かず、
なるべく早く遠ざかるようにしているが、
うっかり森の蜂を見たことがある。

黒くてとても大きかった。

テレビなどでは
走って逃げてはだめ、とかいうが
…走りますよ。

でもね、
走っても走っても羽音は一定。

怖くて泣きたくなります。


すでに一度刺されているので
通常虫除けのネットを被るのだが

先日の高尾では
うっかりそれを忘れてしまった!

やはり蜂に追われて絶叫、
そしてすっころぶ。

身体や髪をあまり洗わないので
熊だと思われているのかしら…



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