美術の窓 2015年5月号「公募展だより」というコーナーに
今年3月に開催された第39回人人展のレビューが出た。
会としても、個人としても大変有難いことです。
作品をきちっと観て下さっているのがわかる。
少なくとも私に関しては、作品に対して意識している部分を
全てきっちり読み取ってくれている。
いやそれ以上に、「切ないようなイメージ」という読み取りは初めてのことであり
そこまで観てくれたんだという感動、感謝の気持ちがわいた。
ただ、この作品の写真を載せるのに躊躇はなかったか、と考えはしたが。
3月の展覧会の後、むちゃくちゃ疲れて未だ立ち直れずにいたら
電車の中吊り広告がばーんと目に飛び込んできた。
近美の広告がベーコン* だ。
制作に行き詰まったとき、以前はよくベーコンの画集を見直したり、
近美に観に行ったりしていたが
そんなことさえ忘れていた。
そのまま電車のなかでベーコンのことを考えた。
私はあんなに素晴らしい「新しい秩序」を描くことはできないが
少なくとも、ベーコンが言っている
「神経組織に訴える絵」のことは理解できるし、また
受け継いでいきたいんだろう?と自分に問う。
だから、イラストはもう描かないと決めた。
私は単純なので
雑誌「美術の窓」の展評と
中吊りのベーコンの絵と
その二つの偶然で、この不調から脱することができそうだ。
ところで
人人展は北海道を巡回します。
黒いハガキって初めて。
ぱっと見「追悼展」って見えちゃって、ええ?!誰の?って(笑)
北海道までは行けませんが
朗報を期待します。
*ところで、近美の広告だと思った展覧会が
ネットで検索しても出てこない。
たしか「ピカソ◯◯」みたいな展覧会タイトルだったと思う。
これは実は東京ステーションギャラリーの広告だったのではないか??
ピカソと20世紀美術
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
見に行きたいと思います。
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