どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

旅の列車に乗ったら 何は無くとも缶ビール~日光編~プロローグ

2006年09月03日 | 日記
先月は母縁の地 沼津の徘徊だった

とくれば 父の方へも行かねばなるまい

以前にも書いたが 父方の母(つまりは私の祖母)の実家はかの有名な日光である

嫁いだ姉が亡くなり 未婚だった祖母に後添えの話が舞い込んだ

彼女 なかなかの面食いで承諾不可

英語の勉強を口実に知り合いを頼って東京へ逃げてきたという かなりのじゃじゃ馬娘だった

その東京で 祖父と出会ったというわけ

父が幼少期と 間を置いて多感な思春期をこの地で送る事になったいきさつは 定かではない

だが 父は亡くなる前にある話をした

それが父の誤解か 大人の悪意ある嘘だったか はたまた真実か 今となっては判らない

ただ 父がそういう想いを抱いて生きてきた男だったという事を その時初めて知った

それは 父の人生観を形成する上で確実に強い影響力を持ったはずだ

今となってみれば それも合点が行く

前回同様 突如決めた

列車は「日光1号」一番列車である

新宿発で2時間ほど 

たった一人で列車に乗り 親元を離れる11歳の少年の気持ちになって乗ろう決めた

70年も前に浅草から行った父とは 全てが違うことは重々承知

車窓の風景も 列車も それに揺られる時間もだ

そして 一番違う事といったら… 少年はビールを飲んだりはしなかった
コメント
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