数日前の夜 帰宅して和室の灯りを点け やれやれ今日も終わったと
暫くしたら 窓側からブンブンと音が鳴り始めた
甲虫か蜂か それとも蛾だろうか
サッシガラスの窓の内側には障子があって そこに一瞬 生物の姿が映ったのだが 何かはわからない
まさか ガラスと障子の間に?
窓は週末しか開けない
どう考えてもそこに入るはずがない
だが 確かにそんな風に見えたのだ
怖くてとても確認する勇気は無い
ましてや 何かが飛び出してきたなら それと格闘する力はもはや残っては居ない
羽音もじきに止んだので 週末まで放っておくことにした
それから音はしなくなり そしてその週末の昨日 障子の桟をトントンと叩いてから 恐る恐る開けてみた
何も居ない
そうか あれはガラス窓の向こう側のことだったんだ
それにしては 大きな音だったな
甥が小さかった頃 男の子によくあるように 彼も虫が大好きだった
昆虫展には何度お供させられたことか
養老孟司 奥本大三郎 池田清彦を知ったのは 必ずしもそのせいばかりではなかったが
一時期 私の読書のお気に入りであった
虫つながりで澁澤さんとも交流があったことは この時知ったのだった
さて こんなことがあったせいだろうか
昨夜 夢を見た
私めがけて飛んでくるゴキブリに グーのパンチをお見舞いするという劇画のような夢だった
敵は Uターンしては何度も向かってくる
4度目のことだった
目をキラリと光らせて飛んできたかと思うと 私の握りこぶしに奴が噛み付いたのだ
そして 何と にやりと哂って奴は言った
俺の歯には毒があるからな と
まもなく手の甲全体が腫れ上がり 熱を持ち始めた
氷で冷やすしかないか なんて思っているうちに目が覚めた
実生活で もしゴキブリを見かけたなら 体が硬直してしまうほどの私である
それに 最近のゴキブリは もう飛ぶことを止めたんじゃないのかな
虫愛でる姫君が かつて 居た
子供の頃 私は トンボでも蝶でもカマキリでも甲虫でも蛙でも なんでも素手で捕まえられた
苦手になったのは 姫君と呼ばれる年齢を遥かに超えたせいかもしれない^^
暫くしたら 窓側からブンブンと音が鳴り始めた
甲虫か蜂か それとも蛾だろうか
サッシガラスの窓の内側には障子があって そこに一瞬 生物の姿が映ったのだが 何かはわからない
まさか ガラスと障子の間に?
窓は週末しか開けない
どう考えてもそこに入るはずがない
だが 確かにそんな風に見えたのだ
怖くてとても確認する勇気は無い
ましてや 何かが飛び出してきたなら それと格闘する力はもはや残っては居ない
羽音もじきに止んだので 週末まで放っておくことにした
それから音はしなくなり そしてその週末の昨日 障子の桟をトントンと叩いてから 恐る恐る開けてみた
何も居ない
そうか あれはガラス窓の向こう側のことだったんだ
それにしては 大きな音だったな
甥が小さかった頃 男の子によくあるように 彼も虫が大好きだった
昆虫展には何度お供させられたことか
養老孟司 奥本大三郎 池田清彦を知ったのは 必ずしもそのせいばかりではなかったが
一時期 私の読書のお気に入りであった
虫つながりで澁澤さんとも交流があったことは この時知ったのだった
さて こんなことがあったせいだろうか
昨夜 夢を見た
私めがけて飛んでくるゴキブリに グーのパンチをお見舞いするという劇画のような夢だった
敵は Uターンしては何度も向かってくる
4度目のことだった
目をキラリと光らせて飛んできたかと思うと 私の握りこぶしに奴が噛み付いたのだ
そして 何と にやりと哂って奴は言った
俺の歯には毒があるからな と
まもなく手の甲全体が腫れ上がり 熱を持ち始めた
氷で冷やすしかないか なんて思っているうちに目が覚めた
実生活で もしゴキブリを見かけたなら 体が硬直してしまうほどの私である
それに 最近のゴキブリは もう飛ぶことを止めたんじゃないのかな
虫愛でる姫君が かつて 居た
子供の頃 私は トンボでも蝶でもカマキリでも甲虫でも蛙でも なんでも素手で捕まえられた
苦手になったのは 姫君と呼ばれる年齢を遥かに超えたせいかもしれない^^