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☆先ず言いたいのは、「あれ、マユは?」「松本アニメでは珍しい丸顔の、短髪美少女は?」ってことかな^^;
まあ、それはさておき、このフルCGの「キャプテン・ハーロック」…、予告編を見た限りでは、なんか、往年の映画「ファイナル・ファンタジー」を彷彿とさせ、また、人間の動きや表情もぎこちなく見えて、なんか「ヤバさ」を感じていた。
が、そのCGについては、見事だったと思う。
キャラによっては(特に副長ヤッタラン)、あまりにも人間臭くて、「ああ、こういうヤツ、いるいる!」と思わせられる^^
「ヤマト2199」で、松本零士ベーシックの女性キャラクターは、現代においても、現代風のタッチに変えれば、極上の萌え燃えキャラになると証明されたが、
今回の主要な女性キャラも可愛かった。
なんか、最近のアニメ界は、「可愛い」じゃなくて「美人」復権の雰囲気があるなぁ^^
有紀螢なんて、「2199森雪」のCG変換のように思えて、そのボディラインが、また違った良さがあるし、
う~ん、これまでは不気味なキャラであったミーメも、なんかいい。
さて、その物語だが、なかなか頑張っているのはわかる。
でも、正直、面白くない。
私、何度も寝た。
その間にマユがチョイ役で出た可能性がある。
手応えが「ガッチャマン」的な風もある。
脚本は福井晴敏で、「ガンダムUC」の原作で有名だが、そこここに「ガンダム風」の言い回しが散見されるのが面白かったし、
今回は、大宇宙の人類進出の衰退期が描かれていて、なんか、宇宙の終えんを描いた「イデオン」を福井晴敏(イデオン好き)が見直した形跡も感じられる。
「ハーロック」を現代アニメの最前線に甦らせるために招聘された福井だろうから、見ていて、色んなアイディアを詰め込んでいるのはわかる。
あまりにもの黒煙を吹き出して進むアルカディア号や、その他の戦艦への「頭突き」攻撃、戦艦表面を移動するゴリゴリの主砲などに代表されるギミックのビジュアルは最高だ。
ただ、どうしても不快だったのが、ハーロックの目的だ。
こいつ・・・、「人類補完計画」みたいのを実行しようとしていたのだ。
究極のテロリストである。
そのために、活きのいい仲間たちを集めていたのだ。
ヤッタランや蛍が異常に不憫で、
敵に掴まった時、蛍が「だって、ほかに行くとこがなかったじゃない!」とか言うのが、オウム信者の嘆きみたいだった。
ハーロック・・・、全然、荒くれ者の統領なんかじゃねえ。
自分個人の思想を貫徹するしか考えてない奴だった。
後から改心するけど、宇宙の大海を我が道として生きる自由な男の代表である、憧れのキャプテン・ハーロックが、そんな「サイコな悪役みたいなメンタリティ」を長い間 心に抱いていただけで超ショックである。
だから、どちらかと言うと、敵のリーダーのイソラや、アルカディア号にスパイとして侵入する、もう一人の主人公・ヤマのほうが正しい様な気分になってくる。
てゆーか、こいつらも、宇宙で、オナニー的な三角関係を築いていて、なんか変なんだけどね。
宇宙戦争に恋愛を絡めるのは、古くは「マクロス」、最近では「オブリビオン」があるけど、これ、よほどうまくやんないと「ガッチャマン」になっちゃうんだよね。
・・・とは言え、ギリギリで佳作になり得る出来ではあった。
(2013/09/07)
そうですか。
洋画ってのは、スケールが大きそうで、わりと、狭い人間関係で大スケールが語られるので、向こう向きなのでしょうか。
ちょっと、私には想像が追いつかない。
手塚治虫が「火の鳥2772」で、同じ指向で作品作りを行ったのを思い出します。
だって、このハーロックのおかしさは、脚本読んだら、だれでも指摘できておかしくないすもん。
森博嗣の小説で、全編活躍した名探偵が、実は悪人で、最後の数ページで、名前を語られていた本物の名探偵が登場する話がありましたが、
今回のハーロックは、それなんじゃないでしょうか^^;
信念のないハーロックはハーロックじゃない。
これに尽きる。
なんかフラフラしてるニートみたいなハーロックでした。
あああああ、私もバリバリ寝ちゃったので、寝てる間にハーロックが信念を持ってた可能性がある。
これも多分あかんやろな~っていう
ある種のあきらめ感でもって
ハードルおもいっきしさげて正解だったという・・・(^^;
あれじゃ一番悪いのはハーロックちゃうんていう・・・
CGがすごいのはわからなくもないのですが
FFファンとしては、
ゲームのOP映像がめちゃくちゃながかった~みたいな
感覚に陥ってしまいました・・・
ハーロックがしぶいというよりは
めちゃくちゃイケメンに変貌して
ちょっと動くだけでキャ~~みたいな存在になってて
それもなんだかで。(^^;いや目の保養でしたけど。