☆誉め言葉として、先ず言いたい。
「くっだらね~^^;」
◇ ◇
それと、この作品には、特別出演として、生前の水野晴郎が出演している。
完全に末期の様相であった。
テレビで慣れ親しんでいた頃を知っているだけに、その変わりようは衝撃だった。
若い頃は、水野晴郎の映画解説などは歯牙にもかけなかったが、「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」や「007 危機一発!」などの邦題を決めたセンスの凄さたるや、大した功績だと思う(「洞爺湖サミット危機一発」もそこからだろう^^;)。
その後の、日本の言語文化を左右したのだから・・・。
慎んで御冥福をお祈りするのです。
◇ ◇
ギララの暴れっぷりなのだが、心底、チープである。
物語の最後に、ビートたけし扮する「タケ魔人」ちゅうのが出てくるのだが、私は、それを知っていたので、「ああ、これは、『タケちゃんマン』だと思って見ればいいのだな^^;」と割り切った。
それにしては、ギャグの練りこみが足りないとは思った。
お笑いのセンスがないのに、劇団員を率いていくためにコメディ脚本を書き上げ演じる小劇団、てな雰囲気に満ちていた。
だが、ギャグセンスがないとは言い切れないシーンも多数あるのだ。
例えば、G8首脳会議で怪獣対策が議論されている時に、何故か、いつの間にやら、巨人帽を被ったペロペロキャンディーを舐めた少年が紛れ込んでいて、「怪獣、怪獣って言うけどさぁ。名前をつけようよ! 眼がギラギラーっとしているから<ギララ>がいいよ!」と屈託なく言うのである。
少年は、何故そこにいたのか?
少年は何なのか?
何も語られず、退場させられる。
非常にナンセンスで、バランスが悪いのだが、なんか面白いのである。
そして、登場人物の次のセリフからは、当然のように「ギララ」が使われるのである・・・。
◇ ◇
また、ギララ殲滅作戦が、各国のアイディアで繰り出される。
その作戦はほとんど失敗するのだが、失敗するたびに、サミット会場の前に掲げられた八カ国の国旗のうち、失敗した国のものが半掲にされる。
「くっだらね~」と思いつつも、それがくり返されると、しまいには吹き出してしまうのだ。
◇ ◇
先ほど、小劇団云々と書いたが、まさしく、この作品は、そのようなノリなのである。
ギララにかかわる特撮は全て安っぽいが、それを補完するのは観劇者なのだろう。
舞台は、サミット会場、ギララの現場、神社周辺の三場で形成され、そこが「書割」の如く、その前で出演者が熱演しているのである。
映画の終了時には、作中の胡散臭いG8首脳達が、なんとも愛すべき野郎どもに思わせられるのは、なかなか感動ものだ。
◇ ◇
上映時間の2時間弱、私は、作品自体の帰着点を知りたいこともあり、飽きずに見た。
映画なので、長時間の制作期間を必要としていただろうに、最近の国際情勢のネタも盛り込まれていた。
G8各国の事情のほかに、中国や北も、そのお国の「個性」で絡んでくる。
なかなか毒がある。
・・・ああ、『タケちゃんマン』かと思ったら、『チーム☆アメリカ』的に見ればいいのかな、などと私は思った。
◇ ◇
ヒロインの加藤夏希は美しいが、この役は、いまいちステロタイプ過ぎて面白みがなかった。
どっちかと言うと、フランスのソルコジ大統領に誘惑されていた「奈美」のほうがエロくて良かった^^
まあ、加藤夏希は、今回、普通の役であるが故に、後に「ネチコマ」を踊るのが活きてくるのだな。
もっとも、「ネチコマ踊り」は、面白いというよりも、見ていて、メチャ恥ずかしかった^^;
恥ずかしいことを真剣にやっているので、この作品は救われている。
PS・書き忘れていたが、ギララの頭部から「ボンボリ」が二本飛び出ているが、あれ、長さが違うゾ^^;
それから、尻尾の先が蟹のハサミみたいになっているけど、なんか役に立ったか?
また、ギララの顔の真ん中から蛇口みたいのが出てるが、あれも光線が出るわけでもなく・・・。
そういった「意味ね~!!!」が面白かったよ^^v
(2008/07/27)
「くっだらね~^^;」
◇ ◇
それと、この作品には、特別出演として、生前の水野晴郎が出演している。
完全に末期の様相であった。
テレビで慣れ親しんでいた頃を知っているだけに、その変わりようは衝撃だった。
若い頃は、水野晴郎の映画解説などは歯牙にもかけなかったが、「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」や「007 危機一発!」などの邦題を決めたセンスの凄さたるや、大した功績だと思う(「洞爺湖サミット危機一発」もそこからだろう^^;)。
その後の、日本の言語文化を左右したのだから・・・。
慎んで御冥福をお祈りするのです。
◇ ◇
ギララの暴れっぷりなのだが、心底、チープである。
物語の最後に、ビートたけし扮する「タケ魔人」ちゅうのが出てくるのだが、私は、それを知っていたので、「ああ、これは、『タケちゃんマン』だと思って見ればいいのだな^^;」と割り切った。
それにしては、ギャグの練りこみが足りないとは思った。
お笑いのセンスがないのに、劇団員を率いていくためにコメディ脚本を書き上げ演じる小劇団、てな雰囲気に満ちていた。
だが、ギャグセンスがないとは言い切れないシーンも多数あるのだ。
例えば、G8首脳会議で怪獣対策が議論されている時に、何故か、いつの間にやら、巨人帽を被ったペロペロキャンディーを舐めた少年が紛れ込んでいて、「怪獣、怪獣って言うけどさぁ。名前をつけようよ! 眼がギラギラーっとしているから<ギララ>がいいよ!」と屈託なく言うのである。
少年は、何故そこにいたのか?
少年は何なのか?
何も語られず、退場させられる。
非常にナンセンスで、バランスが悪いのだが、なんか面白いのである。
そして、登場人物の次のセリフからは、当然のように「ギララ」が使われるのである・・・。
◇ ◇
また、ギララ殲滅作戦が、各国のアイディアで繰り出される。
その作戦はほとんど失敗するのだが、失敗するたびに、サミット会場の前に掲げられた八カ国の国旗のうち、失敗した国のものが半掲にされる。
「くっだらね~」と思いつつも、それがくり返されると、しまいには吹き出してしまうのだ。
◇ ◇
先ほど、小劇団云々と書いたが、まさしく、この作品は、そのようなノリなのである。
ギララにかかわる特撮は全て安っぽいが、それを補完するのは観劇者なのだろう。
舞台は、サミット会場、ギララの現場、神社周辺の三場で形成され、そこが「書割」の如く、その前で出演者が熱演しているのである。
映画の終了時には、作中の胡散臭いG8首脳達が、なんとも愛すべき野郎どもに思わせられるのは、なかなか感動ものだ。
◇ ◇
上映時間の2時間弱、私は、作品自体の帰着点を知りたいこともあり、飽きずに見た。
映画なので、長時間の制作期間を必要としていただろうに、最近の国際情勢のネタも盛り込まれていた。
G8各国の事情のほかに、中国や北も、そのお国の「個性」で絡んでくる。
なかなか毒がある。
・・・ああ、『タケちゃんマン』かと思ったら、『チーム☆アメリカ』的に見ればいいのかな、などと私は思った。
◇ ◇
ヒロインの加藤夏希は美しいが、この役は、いまいちステロタイプ過ぎて面白みがなかった。
どっちかと言うと、フランスのソルコジ大統領に誘惑されていた「奈美」のほうがエロくて良かった^^
まあ、加藤夏希は、今回、普通の役であるが故に、後に「ネチコマ」を踊るのが活きてくるのだな。
もっとも、「ネチコマ踊り」は、面白いというよりも、見ていて、メチャ恥ずかしかった^^;
恥ずかしいことを真剣にやっているので、この作品は救われている。
PS・書き忘れていたが、ギララの頭部から「ボンボリ」が二本飛び出ているが、あれ、長さが違うゾ^^;
それから、尻尾の先が蟹のハサミみたいになっているけど、なんか役に立ったか?
また、ギララの顔の真ん中から蛇口みたいのが出てるが、あれも光線が出るわけでもなく・・・。
そういった「意味ね~!!!」が面白かったよ^^v
(2008/07/27)
私も同じ賛辞を贈りました。
でもお勧めはしません←矛盾
私は最近、素直に楽しめた作品を評価することにしています。
だから、『ギララの逆襲』をベタ誉めすることは出来ませんでしたが、見方によってはなんとも捨てがたい魅力がありました^^
エントリー中でも語りましたが、うん、小劇団ノリなんですよねぇ~!
そこが良かったかな^^
しかし、『ギララ』・・・、TBがありまへん・・・^^;
これからもよろしく!