さて、今日、私を思いっきり不愉快にしてくれたものが2点あった。
私はこっちに来てもう10年以上経って、日本語の正しい使い方などもうすっかり忘れているところがあるが
日本にいるときから国語ならびに現代国語は数学と同じぐらい苦手だったので
言葉の使い方を今更正しく使おうというのも間違っているが、
ここで私が使う『不愉快』と言う言葉は、
腹立たしい
悔しい
悲しい
不満げな
面白くない
イラつく
むかつく
など、その他多くの「ネガティブ形容詞」を全部含むような日本語の言葉をふまえて、
私が英語で簡単に表現すると
What the fuck?!
訳:「一体、何なんよ?!」(とても下劣な言い方なので良い子のみんなはマネせんといてね)
みたいな感情全てを含む。
とにかくWTFな一日だったのだ。
まず一つ目。
私はご存知の通り、保険会社に勤務していて、海外保険部にいる。
海外にいるクライアントから月々の保険料の支払いがあるのだが、
その支払いが滞ると、督促状を送りつけてある一定の期間は目をつぶった後、
それでも支払いがなければ無情で保険をキャンセルする。
しかしクライアントによっては、自分の保険がキャンセルになったことを知らずに
数ヶ月たった後で、思い出したように支払いをまた始める人もいるわけだが、
12月いっぱいで支払い未納でキャンセルになったクライアントから
大きな支払いが送られてきた。
私はシステムの仕事をしているが、他にもそういうクライアントの裏調査みたいなのもやっている。
「何で今頃支払いを...?」
そう思いながらクライアント情報を見てみると、
国名は『Japan』だった。
私はさらに調査を進める部署にメールで知らせた。
そして数時間後。
『<日本に在住する顧客の保険の再更新の見送り>
このたびの地震・津波の被害または今も続く余震のため、
当分の間は新規または更新をしないことが決定されました。
この顧客から送られてきた支払いはただちに送り返すこと。』
と返事が返ってきた。
もしこの顧客が12月にキャンセルになる前にちゃんと支払いをしていれば
今はちゃんと普通に保険があったわけだ。
今いる顧客を「地震・津波があったし余震もまだあるし、とりあえずもう保証の面倒みんけんね」と
いきなりキャンセルはできない。
その短い返事を何度も繰り返し読みながら
数年前にインドネシアで津波があった時もすばやく上から「緊急通達:本日からインドネシアに在住するアメリカ人に
保険を売らないこと。」というメールがあったことを思い出す。
日本もついに『リスク大』な国になったんだ
西日本とか九州とかは大丈夫なのに...
と思うとなんだかやりきれない気持ちになった。
でもまあ、ビジネスだ。
車の保険だって、今まで事故や違反の多い人を保障したがる保険会社はいない。
二つ目は、家に帰ってきてからのことだった。
もう今では日課みたいになっているのだが
JapanTVにチャンネルを変えて、今日の日本の復興の様子をチェックする。
ある男性のレポーターが、食べ物の放射能汚染が
いかにアメリカを揺るがしているかを説明している最中であった。
彼が中継していたアメリカのアジア系(日本系?)のスーパー。
シーフード、お寿司のパッケージが店頭から全て取り除かれていたのが画面に映し出される。
取り除かれた食べ物が、東北の海で採れたというわけではないだろうに
「日本でとれたシーフード」ということに恐怖し、さっそく店頭から外された。
そこで私はもろに「WTF?!」と言ってしまったわけだ。
これは本当に風評被害だ。
これは本当に腹立たしい。
そう思っていたら、数年前にBSE(狂牛病)で日本がアメリカ産牛肉の
輸入拒否を徹底的にやっていたことを思い出した。
もしこの原発事故が逆の立場で、例えばカリフォルニア、またはハワイに原発があるか知らないが
ハワイであったとする。
日本もやはり同じことをしていたかも知れない。
大変フクザツな気分になったのだった。
気分を変えたいと思って、ふと思い出したのだが、
私には数週間前にやろうやろうと思って忘れていたことがある。
これは私が数週間前まで使っていた化粧ケース。
これ以上入りませんよという許容量になってきたので
このたび新しく大き目のを購入したのだが、非常にデカイ。
どれだけ大きさが違うかというと、
こんなに。
とりあえず使っていた小さい化粧ケースから、新しいのに移そうとした矢先に
東北が大変なことになってしまった。
それからはもう完全に化粧ケースのことなど忘れていてね。
で、今日、思い立ったが吉日といわんばかりに片付けた。
わずかなスペースを残して、良い具合に収まってくれた。
この他にも入りきらなくて他のケースに入れておいた物もあるので
それをこれから入れていくと、この大きなケースも完全に一杯になるだろう。
私の化粧品はこれからも増える。
そうだ、もっともっといろんな色を増やそう。
色が増えるのは楽しい。
気分がこんなときだからこそ、華やかな色が欲しくなる。
まるで被災地から届く、明るいニュースがもっと聞きたいと思うのと同じじゃん、と思った。
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