LAST GIGS COMPLETE DVDの「ホンキー・トンキー・クレージー」。
実はこの曲の時に氷室が各メンバーに花束を渡すというシーンがあった。
花束贈呈と言えば最後を迎えるにあたって、代表的な儀式だろう。
しかし、そのシーンはカットされた。
何故カットされたのか?何故コンプリート(完全版)を謳いながら収録されなかったのか?
この花束シーンと言うのはネット上(非公式)等で観れる。
そして、そのシーンを観たことがある人間ならば違和感を感じたって人も少なくはないだろう。
氷室は花束を布袋の横に「置いた」・・
各メンバーの「足元の床に置いた」・・
花束を手渡ししたのではなく、花束を置いた・・・これに対する違和感。
花束を置く・・
連想するものは 「墓詣」 「献花」 「追悼の儀式」 「死亡事故現場」 等ではないだろうか。
つまり、これから起こるであろう各メンバーの未来に対し成仏してくれと言っているも同然・・
もちろん氷室はそういう気持ちでそうしたのではないってことは分かるが、
問題はDVDを観た人間がそのシーンを見て何を感じるのかだろう・・・
手渡しじゃない花束贈呈に何の意味があるのか・・
手渡しじゃなく「置いた」花束を見てむしろ冷たく感じたのは俺だけじゃないはず。
LASTを飾るにあたって象徴的なそのシーンだったが、カットしたことは正解だっただろう。
二十三.「HONKY TONKY CRAZY」 ~華葬~