氷室京介LAST GIGSの福岡公演が終わった。
そんな中、氷室が語ったMCの一部が、
ツイッターで呟かれていた。
「バンドがブレイクし始めたときがJUST A HEROのときぐらいで。
もうお亡くなりになったけど、
佐久間さんがわがままジュリエットとかカッコよくアレンジしてくれて。
BOØWYのアルバムの中でもJUST A HEROが一番好きです」
或いは、1986年3月1日にリリースされた、
BOØWY4枚目のアルバム『ジャスト・ア・ヒーロー』とは、
布袋氏が全てのアレンジを手がけ、
BOØWYとしては初のセルフプロデュースアルバムとなった、、
というのが一般的に精通している御話ではあるだろう。
今回のライヴのMCで触れた、『わがままジュリエット』は、
BOØWYファンの間でも人気の楽曲ではあるけれど、
それをアレンジしたのは布袋氏じゃなく、佐久間氏であったということ、
更には、「とか」という連語が意味するように、
その他の曲のいくつかも佐久間氏がアレンジしたのだという、
或いは30年間余りも寝かせつづけた極秘情報を、
今宵、氷室京介が明かしてくれたのだ。
まあ、商業主義的に考えれば、
布袋氏が全てのアレンジを手掛けたと謳った方が箔は付くだろうし、
実際に布袋氏がアレンジした楽曲も並んでいるならば、
例えその関わりに大小の差はあれど、
「小は大を兼ねる」
という、逆の真理をサービスした佐久間氏だったということなのかも知れない。
世の中にある事実とは決して真実とは異なる場合もある。
今、俺達が見ている、氷室京介が向かい合う様々な事実とは、
或いはそれが全て真実であるとは限らない。
しかし、一つだけ揺るがない事実が存在するのではないだろうか。
そう、そこにあるのは、
氷室京介を貫く男の、紛れもない美学であることだけなのだ。
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