みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

口腔疾患に適した漢方薬。歯の痛みには立効散(りっこうさん)と排膿散乃湯(はいのうさんきゅうとう)。抗菌剤、鎮痛薬と併用。

2020-08-04 23:55:19 | 健康/くらし/薪ストーブetc
昨夜も歯の痛みで眠れなくて、朝日大学病院に連絡して予約を取り、
パートナーに送り迎えをしてもらいました。
歯科専門病院を受診しているのに、どんどんひどくなって、
これで、土曜日と昨日、今日と三連続で通院。

痛み止めはほとんど効き目がなく、右の頬(下顎)が腫れて痛いと確認した保存科の医師は、
症状が酷いと判断してか、口の中を診ずに、すぐ口腔外科に相談に行きました。
医師たちが慌てていたので、かなりマズイ状況のようです。
すぐに口腔外科を受診することになり、その前に血液検査をするということで、
保存科のドクターと研修医(学生?)も付き添って案内してもらいました。

血液検査の結果を待って点滴するかも、と言われたのですが、
診察してくれた口腔外科の医師はてきぱきしていて、
腎機能に影響しない抗菌剤を調べてくれて、
クラリスより効果が強いアモリンカプセル処方してもらえました。

痛み止めは、マイルドなカロナールの量を増やしても効かない、ということで、
ロキソニンを一回半錠ずつ(一般的な二分の一量)。
鎮痛作用が強いロキソニンを飲めるということで、ほっとしました。

説明では歯の根が炎症を起こして化膿しているが、この状態では麻酔も効かないので、
まず抗菌剤と痛み止めで今の症状を改善する、ということで納得。

アモリンカプセル(ペニシリン系抗菌薬)一錠を一日三回と
ロキソニン(消炎鎮痛剤)は痛みのある時に、四時間以上あけて半錠服用。


水を持参していたので待合室でロキソニンを飲み、
迎えに来てもらった帰りの車で、アモリンカプセルを飲みました。
右下の顎は腫れていますが、痛みはすぐに引いていき、ひさしぶりに痛みなく寝ることができました。


帰ってきたら、Amazonで注文したスプレー容器と、
マスクの留め具と、フェイスマスクが届いていました。
50mlスプレーにはアルコールを入れて、携帯用にいくつか用意しておくつもりです。

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ところで、
わたしの送り迎えをしてくれるパートナーは、待っている間に、
岐阜に戻って、いなば内科で丸山ワクチンを接種。
帰りに、薬局によって、歯の痛みと化膿に効く立効散と排膿湯及散を受け取ってきてくれました。


強い抗生剤と痛み止めが使えないので、漢方薬が飲めないか調べて頼んでおいたものです。
漢方薬も併用して、複合的に効いているのか、いまも痛みはおさまっています。

  歯科における漢方 お口の病気と治療 

科学的な研究も進み、漢方薬を使う歯科医師が増えています
さらに漢方薬は、西洋医学では対処しにくい半健康状態から慢性疾患に至るまで、広い症状に対処できることが多くの歯科医師に認められるようになりました。 このように、広く使われ、科学的な研究も進むようになってきて、漢方薬が今の医療にとって大切な薬であることが西洋医学からも認められてきています。
現在、多くの医師が日常の診療で医療用漢方製剤の漢方薬を使っており、歯学部の大学病院や総合病院の口腔外科でも漢方薬を用いる歯科医師が増え始めました。

漢方薬は、口腔疾患に適した薬です
漢方薬は、数千年にわたる効き目や安全性に関する長い経験に基づいて、特有の理論体系を築き上げ、その理論と患者さんの症状に応じて、いくつもの生薬を組み合わせて使うようになっています。そのため、一つの漢方薬で様々な症状を治し、複合的な効果を期待することができます。現在、口腔内の疾患に対して具体的には、口内炎、口腔乾燥症、味覚障害、口臭、舌痛症、顎関節症、抜歯後処置、歯周疾患、口腔がん、口腔不定愁訴など症状に適した医療用漢方製剤があります。
このように、最近になり歯科医療界では口腔を一つの臓器として捉え、検査や薬物で対応していく口腔内科的治療が重要になってきました。
以下、歯科で用いられている代表的な7種類の漢方薬をご紹介します(表1)。

表1:歯科で投薬される代表的な漢方薬
①立効散(りっこうさん):歯痛,抜歯後の疼痛
②半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):口内炎
③黄連湯(おうれんとう):口内炎
④茵陳蒿湯(いんちんこうとう):口内炎
⑤五苓散(ごれいさん):口渇(口腔乾燥症)
⑥白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):口渇(口腔乾燥症)
⑦排膿散乃湯(はいのうさんきゅうとう):歯周炎

①立効散は、抜歯後及び顎顔面領域の疼痛に効果があるとされています。いくつかの報告からは普通抜歯で抜歯後疼痛が軽度と予想される場合には鎮痛効果が期待できるが、難しい抜歯では十分な効果は期待できないと思われます。中国では口腔内に含み使用することから、粘膜表面作用を期待していると思われます。この方法を応用して、象牙質知覚過敏症にフッ化ジアミン銀の塗布の立効散の内服を併用して、治療効果が向上した報告もあります。証をあまり考えないで処方できる漢方薬と言えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑦排膿散乃湯は、患部が疼痛を伴う化膿性の皮膚及び口腔、咽喉の腫物に対し、方名の通り排膿の目的で用いられています。歯肉が紫色、腫脹、痛みなどがあり、膿汁を出している場合が適応であると考えられます。舌は淡紅、白色から微黄苔が多い傾向があります。歯周炎の急発時に、抗菌薬との併用方法が有効であると報告されています。また、智歯周囲炎、消炎切開後の疼痛、硬結に有効である報告もあります。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪歯科大学歯科医学教育開発室 教授 王宝禮 


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 4.漢方煎剤や漢方製剤による口内炎の局所治療
4.3) 排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)エキス製剤:

 排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)製剤には、甘草と桔梗が含まれています。
 本方は化膿性の皮膚疾患に用いられますが、歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)など口内の炎症にも用いられてきました。
4.4) 立効散(リッコウサン)エキス製剤:
 立効散(リッコウサン)製剤は、歯痛に用いる漢方製剤ですが、口内の腫れや痛みにも用いられてきました。
 この製剤の溶液を口に含むと少し舌がしびれます。これは細辛(サイシン)の局所麻痺作用によります。


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