フェロシルト問題の続報です。
(この問題がおきてから「フェロシルト」で
検索してくださる方のアクセスが増えています)
昨日は、TVの全国ニュースでも、三重県警による
石原産業への家宅捜査が繰り返し流れていました。
わが家は、5紙の朝夕刊をとっているので、
関心を持って、読み比べています。
岐阜県の古田知事は、県庁の定例記者会見で、
「フェロシルト自体が産廃と判断し、9日にも石原産業を
廃棄物処理法違反で県警に刑事告発するとともに、
撤去の措置命令に向けた弁明通知を行う」と発表しました。
以下は、今朝(2005.11.9付)の岐阜新聞の
一面トップ記事です。
【県・石原産業を告発へ きょうにも
フェロシルト 産廃と判断】
[大手化学メーカー・石原産業(本社大阪市)が製造した埋め戻し材「フェロシルト」に産業廃棄物の廃液が混入していた問題で、県は8日、フェロシルト自体が産廃と判断し、9日にも石原産業を廃棄物処理法違反で県警に刑事告発するとともに、撤去の措置命令に向けた弁明通知を行う方針を固めた。]
県がこれまでに行った立ち入り検査や関係書類などの調べで、フェロシルト自体に有害性が認められるほか、石原産業が流通業者に対して「用途開発費」の名目で販売価格を大幅に上回る金を支払っていることが判明している。
県は、周辺住民の不安を解消するため全量撤去に向けた措置命令を目指していたが、調べの中で廃棄物処理法違反の事実を確認。県内に通常の商取引を仮想して廃棄物を持ち込んだ企業の責任を厳しく追及することが妥当として、刑事告発と弁明通知を行うことにした。現在、石原産業や同社責任者、埋め立て業者などの、どこまでを責任追及する火災週の詰めを急いでいる。容疑は不法投棄の可能性が高いとみられる。・・・・・・・・・・・・
三重県は一足早く、刑事告発。
三重県警は昨日、石原産業を家宅捜索しました。
関連記事は、
「どう考えても産廃だ」(中日新聞11/9社説)と、
昨日(11/8付)の中日新聞夕刊の一面トップです。
【フェロシルト 産廃認識を解明へ
石原産業を家宅捜索 三重県警・処理法違反容疑で】
[石原産業(本社大阪市西区)が製造した埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる問題で、三重県警生活環境課などは8日午前、廃棄物処理法違反(委託基準違反)の疑いで同社本社と四日市工場(三重県四日市市)の家宅捜索に着手するととともに、鈴鹿署に特捜本部を設置した。同本部は今後、押収資料の分析や関係者の事情聴取などを通じ、大手化学メーカーによる環境汚染疑惑の解明を進める。]
三重県のフェロシルト問題検討委員会も
「フェロシルトは当初から環境基準を超える有害物質を含んでいた」
と結論づけています。
2005年11月7日 読売新聞記事
【フェロシルト 「製造法に誤り」断定
三重県検討委 「初歩的」と批判】
石原産業の土壌埋め戻し材「フェロシルト」から環境基準を超える六価クロムが検出された原因を調べていた三重県フェロシルト問題検討委員会は6日、製造工程で副産物としてできる石膏(せっこう)を取り出すために大量の消石灰を加えたことが、六価クロムの生成につながったと結論づけた。一方、県からの告発を受けて、上層部の関与などフェロシルトの不正処分の全容解明を目指す三重県警の捜査は長期化も予想されている。
検討委員会の座長を務めた平田健正・和歌山大教授は「初歩的な知識で、技術者ならわかっていたはずだ」と厳しい口調で指摘した。
同委員会は、土壌汚染、放射能などの専門家4人がメンバーとなり、三重県や石原産業から提出された資料を検討してきた。この日は三重、岐阜県が試作させたフェロシルトのサンプル分析結果を検討した。
その結果、フェロシルトの製造工程で副産物としてできる石膏を大量に取り出そうとしたことで、「水素イオン指数(pH)が上がり、無害の三価クロムが有害な六価クロムに変化する可能性が高くなった」と結論づけた。
同社ではこの石膏もリサイクル品として販売していた。平田座長は「消石灰を大量に加えれば、pHが高くなり、六価クロムが生成されることは技術者であればわかっていたはず」として、不正製造が発覚するまで「六価クロムは含まれない」と主張してきた同社の姿勢を批判した。
さらに、「石膏を大量に取り出すために、消石灰を大量に加えていたとしたら論外。通常の産業活動ではない。フェロシルトは明らかな産業廃棄物で、本来、処分場に搬入すべきものだ」と述べた。(2005年11月7日 読売新聞)
ところで、愛知県の動きが無いのですが、
愛知県知事はなにを考えているのでしょうね。
早い時期に
「刑事告発は他県と相談して」と言ったように思うのですが・・・・・。
この問題に対する姿勢は、岐阜県が一番きびしいようです。
刑事告発も、おなじ廃棄物処理法違反ですが、
三重県は「委託基準違反」、岐阜県は「不法投棄」とより明確です。
この問題に前向きに取り組む姿勢の、
古田知事のお手並み拝見です。
御嵩町の産廃問題で、御嵩町と敵対して業者よりの姿勢を
取りつづけていた岐阜県(梶原前知事)とは、隔世の感。
まさに行政(知事)の姿勢が、
現実の問題に対処するときに明確になります。
今後も市民として、
「言ってることより、やってること」に注目していきたいですね。
フェロシルト問題のこの間の詳細については
つれあいの「てらまち・ねっと」をご覧ください。
「フェロシルトは産廃だ!」(10/14)はこちらから。
PS:
かたい記事を書くと、アクセスは増えるのですが、
「人気ブログランキング」はてきめんに落ちます(笑)。
「花・ガーデニング」には関係ない記事ですが、
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